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2011年 私が観たギャラリー展示 ベスト10

2011年私が観たギャラリーベスト10、甚だ僭越ではありますが考えてみました。
しかし、今年はかつてない程10に絞り込み、その上順位を付けるのが難しく、明日考えたらまた変わっているかもしれない、その程度に考えていただけたらと思います。今年は、関西方面のコマーシャルギャラリー以外でのスペースでの展示がどれもこれも素晴らしく、関西は美術館外のフィールドが活性化している印象を強く持ちました。

第1位 笹本晃 「Strange Attractors」 TAKE NINAGAWA
会期は、2010年12月からであったが、私が観たのは会期末ぎりぎりの2011年1月。昨年のギャラリーベストにも無論入っていないが、彼女のパフォーマンスはこの1年常に私の頭から消えることはなかった。その位、衝撃が強かった。
笹本自身が手がけたインスタレーション空間と用意された物たちを使いながらのパフォーマンス。言語と視覚刺激、そして数式とめまぐるしく展開する話法にとにかく翻弄。また、鑑賞者が何度か場所を移動させられるのも、「聞いてる!?」と発破かけられるのも新鮮。この作品しか知らないので、他の作品を観て彼女のパフォーマンスについてはもっと考えてみたい。

第2位 アンリ・サラ Kaikai Kiki Gallery
3つの映像とオルゴールやドラムといった作品を使っての映像インスタレーション。大阪の国立国際美術館の展示より、狭い空間ではあるが、まとまっていて完成度は非常に高かった。また映像それぞれが共鳴し、オルゴールとドラムが効果的に使われ、統一感が素晴らしい。最新作の映像(東京のみ)は、詩情あふれ、オルガンの音色は映像とともに琴線に触れた。

第3位 森淳一 「trinitite」(トリニタイト) ミヅマアートギャラリー
森淳一初のミヅマでの個展。何と言っても一木造の彫刻「trinitite」をメインに据えて、写真、ペインティングと新たな試みを加え、長崎原爆、トリニティー実験を回顧する手法は見事としか言いようがない。メイン展示室の空間を1点で見事にかえた。

第4位 フィオナ・タン “Rise and Fall” and New Works  WAKO WORKS OF ART
フィオナ・タンの“Rise and Fall”が素晴らしすぎて、水を媒介として時間や記憶、日常といったものを考えさせられる。女性であることを改めて強く意識させられた。彼女の朗読する詩の新作もまた良かった。

第5位 梅田哲也 「はじめは動いていた」 ART ZONE(京都三条)
梅田哲也展「小さなものが大きくみえる」 新・福寿荘、梅田哲也展「大きなことを小さくみせる」 神戸アートビレッジセンター

今年、関西で大活躍の梅田哲也。合計3本の個展をそれぞれ全て違う趣向で見せる。場所に依拠する所が大きいが、毎回新たな発見と展開を創出する姿勢が素晴らしい。

以下順位付けなし。知らなかった作家さんを中心に選択しています。

・鎌田友介個展「After the Destruction」 児玉画廊京都
フレームを使って構造体から巨大な構造体へ再構築する。完成したものは、破壊の痕跡か。空間支配力の強さを評価した。

・釘宮由衣 「Cat and Bird Paintings」 タカ・イシイギャラリー京都
海外拠点の若手作家。ペインティング、ドローイング、そしてアニメーションと絶妙な色遣いと構成で、個人的に強く惹かれた作家だった。

・「成層圏 vol.2 増山士郎」 ギャラリーαM
日本人であることのマイノリティや国境を意識させられる映像やインスタレーションで見事に展開。

・林勇気 「あること BEING/SOMETHING」 兵庫県立美術館ギャラリー棟 アトリエ1
アトリエ1の水洗い場などを上手く使って、新作・旧作映像作品を一堂に展示。新作は今後の展開が更に楽しみ。観ていて心地よくなるのが彼の作品の特徴。

・伊東宣明 個展 「預言者」 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
こちらも衝撃的な作品で忘れがたい印象が残る。頭上から降り注いだ、高笑いが今でも耳に残るのと画面の手のアップ。この2つの組み合わせが脳に直撃した。

次に、ギャラリーでの展示の枠にははまらない、もしくはジャンルがかなり違うため、同列でランキングできなかった展示をあげておく。これら3つは私個人のベスト5に間違いなく入る内容だったことを付け加えたい。

番外1:アイチ・ジーン 豊田市美術館喜楽亭、館内レストラン他
ここでは、山田純嗣のレストランでの立体インスタレーションと大作≪BOAT IN FOREST≫が抜群だった。更に、豊田市美術館敷地内の茶室:又日亭を使った展示では、山田の作品と城戸保の写真が同空間で見事に調和し、静かで情緒ある空間を作り上げていた。本来ベスト5に入れたい内容であったが、ギャラリー展示という枠にははまらないため、番外とした。

番外2:潮江宏三教授退任記念展「銅版画師ウィリアム・ブレイク」 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
コンテンポラリーばかりの中、本展はギャラリーでなく美術館で開催した方が良いような高いクォリティ。詳細な解説は宝物として保存するけれど、貴重な作品群の公開だったので是非とも図録の作成をお願いしたい。

番外3:奥村雄樹「「ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー」 東京藝術大学博士審査展東京藝術大学絵画棟
最終的に完成したものは映像作品であるが、その前段階のレクチャーから考えるとプロジェクトとして評価したい。もちろん完成作は多様な方向性から考えることのできる極めて強度ある内容であった。

また、興味深い試みとして浅草寺境内に出現した「油絵茶屋再現」も記憶に残る展示だった。小沢剛+東京藝大油画科のメンバーによる油絵茶屋再現実行委員によるプロジェクトで日本における近代絵画史の裏を考えさせる興味深い試み。木下直之著「「美術という見世物―油絵茶屋の時代」を読み、色々と考えさせるきっかけを与えてくれたことに感謝したい。

この他、ベストを考える上で印象に残ったギャラリー展です。
・安部典子“TIME LAG”-Linear-Actions Cuttin Project2011 スカイ・ザ・バスハウス
・今村遼佑「ながめるとみつめるのあいだ」展vol.02 studio90・資生堂Art Egg 今村遼佑展
・内海聖史 「シンプルなゲーム」 void+、「さくらのなかりせば」 ギャラリエANDO
・加納俊輔・高橋耕平展「パズルと反芻」 Social Kitchen、 LABORATORY、Division
・釘宮由衣 「Cat and Bird Paintings」 タカ・イシイギャラリー京都
・児玉靖枝展 「深韻 2011 -わたつみ-」 MEM東京
・小林史子 「Mistletoe」 INAXギャラリー2
・「中平卓馬 キリカエ」 SIX
・西澤諭志展「ドキュメンタリーのハードコア」 サナギ・ファインアーツ
・平川祐樹 「微かな予兆」 STANDING PINE-cube
・福居伸宏 「アンダーカレント」 TKGエディションズ京都
・「成層圏 vol.5 風景の再起動 宮永亮」 ギャラリーαM
・八木良太 「高次からの眺め」 無人島プロダクション
・和田みつひと展 Ma2ギャラリー
・「ニューアート展NEXT 2011 Sparkling Days」 横浜市民ギャラリー

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回顧2011/ギャラリー(無料展)編

1年ぶりのブログ更新!w…という事で更新の理由は、昨年と同じく今年自分が足を運んだ美術・アート展のベスト選出・公開。その昨年、時間掛け過ぎて大失敗しているので、今年はや ...

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