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2つのアニッシュ・カプーア展

シドニー現代美術館(Museum of Contemporary Art Australia)で開催中のアニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)展(2012年12月20日〜2013年4月1日)とソウルのリウム美術館(Leeum, Samsung Museum of Art )のカプーア展(2012年10月25日〜2013年2月8日)いずれもフラッシュなしで写真撮影可能でした。

両会場で重複する作品も一部ありましたが、建築(展示空間)構造に依拠する所が大きく、天井高が低く、細かな展示室に分かれているシドニーと2階まで吹き抜けの天井高が高く仕切りのない大空間であるメイン展示室とサブ展示室2つのソウルとで印象がかなり違いました。リウムの企画展会場はレム・コールハース(Rem Koolhaas)設計の硬質でダイナミックな空間であるため、恐らくソウルの方がやりやすかったのではないかと思います。シドニーではソウルにはなかった石彫が複数展示され、石・鉄、Wax、カーボンと多様な素材作品を一度に見る事ができたのは良かった。それにしても、建築を活かすのが巧い。美術館全体を媒介にして空間をひっくり返す、メビウスの輪にいるような錯覚を鑑賞者に与える、どこまで続くのか分からない孔は、もしかするとシドニーからソウル果ては宇宙、いや現世から来世、過去へと続くような想像さえ生じます。
両企画展では、ドローイングの類いは展示されていませんでしたが、ニューサウスウェールズ州立美術館のコレクションにカプーアの版画(アクアチント)連作が展示されていました。女性器のイメージが複数含まれ、考えてみれば妊娠、出産などカプーアのイメージソースの裏付けをはっきり認識できました。鑑賞者が見ること、見ているものに疑問を抱かせるような鏡面シリーズ、最新作の鉄を使用した巨大彫刻などスペクタクルな作品とは一線を画す、黄色、赤、白の庭を思わせるインスタレーションは静謐さと崇高さをたたえ、最も興味をひかれた作品です。宗教的なものを感じました。

分からないことだらけですが、一番分からないのは重機の存在。リウムにあったフォークリフトをワックスで封じ込めた作品Stack(2007年)やMy Red Homeland(2003年)で使われている巨大な鋼鉄ハンマー状のもの。重機より労働を意味するものなのだろうか。


*両会場で重複していた主な作品:My Red Homeland, 2003, Wax and oil-based paint, steel arm and motor, (全周)D1200cm、Sky Mirror(ソウルのは気温が低すぎて凍っていた。。。)

画像を勝手に掲載してはいけないのではないかと思いつつ。

◎シドニー現代美術館のアニッシュ・カプーア展より

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◎リウムでのアニッシュ・カプーア展(一部)

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