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「新年を祝う」 徳川美術館 

新年あけましておめでとうございます。

年明け最初の記事は、徳川美術館で開催中の「新年を祝う」展。
年始にふさわしいというだけでなく、さすが徳川美術館!と思わず唸ってしまうような珍品もあり展示総数157点とお腹いっぱいになる素晴らしい内容でした。

展覧会の構成は次の通り。
・年のはじめに
・大名家の正月行事<初登城、謡初め、若菜の祝儀、御具足の祝い、新年の祝膳>
・新年の挨拶と贈り物
・姫君たちのお正月
・お正月の遊びと縁起物<かるた、双六、縁起物>
・午年を祝う<郷土玩具>

印象に残った作品を追いつつ感想を。
「年のはじめに」冒頭では応挙「華洛四季遊戯図巻」下巻、あらためて見ると新年の準備に追われる市井の人の様子が細部まで描写されていて江戸時代の街中の様子が伝わってきます。応挙の描く人物は基本的にどれも柔和な顔をしているのも特徴で、仔犬の絵がその最たる表現だと思いますが愛らしい。

「大名家の正月行事」、中でも「謡初め」に関する展示は面白かったです。尾張徳川家では1月3日に「謡初め」と称する年初めの能行事が行われたそうです。現在でもその名残は名古屋市に残っていて、今年は私も初参加。事前に整理券(1人2枚まで)をもらっておけば誰でも無料で名古屋城側の名古屋能楽堂での「謡初め」を鑑賞できます。江戸時代に能を完全通しで行っていたのかは分かりませんが、天下泰平・五穀豊穣・国土安穏を祈る祝事能の「翁」や「高砂」などめでたい曲が武士たちの前で上演されていたとのこと。その城内の様子を描いていたのが明治に活躍した楊洲周延。
展示されていたのは「千代田之御表」三枚続(「正月元日諸侯登場玄関前之図」「御流れ」「御謡初」)。目にも鮮やかな彩色で刷り立てほやほやかと思う状態の良さです。
注目はもちろん最後の「御謡初」で何やら武士達が裃を脱ぎ捨て、舞台にあがっている能楽師達に投げている様子が。。。
この頃、ご祝儀として武士は裃を能楽師に与え、それを拾った能楽師たちは後日、裃の家紋から何家の武士かを判断し、武士宅を訪れ裃と引き換えに褒美をもらっていたそうで。なんとまぁ、家紋を知ってないと褒美貰えず手間のかかる余興のような風習があったのだなぁと驚くこと仕切り。
周延は旗本の長男として生まれたので、このような場にも出ていた、だから描けたのでしょう。楊洲周延の浮世絵はこれとは別にもう1点「姫君たちのお正月」のコーナーで「千代田之大奥」が出展されていました。

この他にもお能好きなら嬉しい室町時代の能面「白式尉」や「翁蒔絵鼓箱」など能関係の展示品が20点程あり目を引いたのは徳川美術館訪問前日に私も「翁」を観たからだと思います(*無料の謡初めとは別)。

「お正月の遊びと縁起物」では珍しい江戸時代のかるた「大名かるた」「武器かるた」や歌川国芳「本朝百勇伝英雄双六」などすごろく類、驚いたのは各地のだるま。
郷土玩具を尾張徳川の藩主(14代?記憶があやしい)が蒐集していたそうで、今回の展示ではその収集品の一部(個人蔵)がずらりと並び実に面白かったです。各地でだるまの表情だけでなく色や形態も様々。並べてみると違いがよくわかる。
名古屋でも昔は張り子を作っていたそうです。だるま、大黒、布袋、招猫などの縁起物に関しての説明もあり、昨年の町田市立版画美術館で開催された「縁起もの」展の延長、大名ヴァージョンでした。

ラストは「午年」を祝うとして今年の干支である馬に関連する作品が並び、ここでの注目は明の唐墨で墨に施された緻密な彫に馬が何頭も。。。さすがは徳川美術館と唸った次第です。

会期:1月4日(土)〜2月2日(日)

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