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「名所図会の世界」 蓬左文庫

蓬左文庫の「名所図会の世界」に行ってきました。

と言っても蓬左文庫の企画展は徳川美術館内にあるので、徳川美術館の入館券がないと鑑賞できません。
企画展とは別に蓬左文庫の常設らしきものもあり、そちらは入口は完全に別で無料なのですが、蓬左文庫の企画展と徳川美術館とは別の入口があると良いなと毎回思います。

蓬左文庫は名古屋市の施設で、徳川美術館とは母体も異なりますが同じ建物にあるという。

今期の蓬左文庫は「名所図会の世界」と「旅をつづる」の2つの展示が行われています。
後者も「御在所絵日記」など今で言うマンガのような描写の絵日記があり、大変面白かったのですが、江戸時代の出版文化を垣間みることができた「名所図会の世界」が印象に残りました。

「名所図会」の成立と流行と題して1780年の「都名所図会」を冒頭に名所図会の成立と京都だけでなく、大和、紀伊、日光、東海道、木曽路など参詣や名所を絵図であらわす、いわゆる観光ガイド的役割を果たしていたのでしょう。
明治に入っても名所図は引き続き作成され、「神都名勝誌」神宮司庁編(展示されていたのは7冊のうち2冊)の展示により神仏習合→明治時代の神仏分離、国家神道へと時代が転換していったのがよくわかりました。

さらに、尾張でも『尾張名所図会』の編纂の動きがあり、これを制作しようとした一派は尾張藩の学問に通じた藩士たち。
志は高くても名所図会を出版するお金を尾張藩は供出してくれません。
そこで、彼らは自費出版を思い立ちます。
とはいえ、まずはパトロンとなる有力者、商家からの依頼で絵を描きその代償に金銭を得ていました。
今も昔も大して変わらないなと様々な資料から伝わってきました。

この展示では、コラムと題して作品解説や章解説とは別にポイントを分かりやすく紹介していて好感を持ちました。
歴史史料はとっつきにくいと思われがちですが、この展示ではそうした難解さが緩和される工夫が見られました。

展示されている版本のひとつに、尾張に葛飾北斎が逗留し、大ダルマを揮毫した様子が描かれた版本が出展されています。
名古屋ボストン美術館の北斎展とあわせて、本展示を観るとより楽しめると思います。

会期:1月4日〜2月11日

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