スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「画人 富岡鉄斎展」 碧南市藤井達吉現代美術館

なかなかブログを更新する波に乗れない。以前どうやって毎日更新していたのか我ながら不思議だ。

碧南市藤井達吉現代美術館は私の好きな美術館のひとつ。ここは開館以来、地道に好企画展を継続している。同館の公式サイトを確認したが意外にも美術館の方針等は公開されていない。設立に際し、おそらく美術館の指針は示されている筈なのでぜひネットで公開して欲しいと思う。

同館の展覧会は彫刻(特に地元の彫刻家を継続的にとりあげた企画展を毎年開催)と碧南に何らかゆかりのある内容のものに大別されるように思う。
今回の富岡鉄斎展は後者の展覧会で、富岡鉄斎が碧南市在の知人宅に寄寓していた際に描いた作品やその知人夫妻に贈った作品を中心に展開。これらの作品が同館に遺族より寄贈されたため、展覧会の出品リストでは所蔵者が碧南市藤井達吉現代美術館になっている。

鉄斎はその生涯で1万点もの作品をのこしたそうで、本展出品作はそのごく一部(前後期あわせて約60点)だが京都市美術館など他館所蔵の名品も借用しなかなか面白い内容だった。
展示は、年代順で初期で特筆すべきは鉄斎が描いた模写の数々。鉄斎は独学で絵を学んだとのことだが、与謝蕪村ら古来の画人の作を熱心に臨模していた様子が伺われる。自力粉本教育の成果は興味深かった。
出展されていた粉本で誰の作を模写したのか判明していたのは数点で、蕪村、司馬江漢で他のものは作者不明。手当たり次第手近にあった良いなと思う作品を描き写していたのかもしれない。

前期展示(1月19日に終了)のみどころは、京都市美蔵の「魚樵問答図」と京近美蔵の「夏景山水図」だろうか」。鉄斎の画法を考えるには飯田市美術博物館蔵「米法山水図」も自分には興味深かった。
京都市美の「魚樵問答図」は屏風の大作で、遠近感、奥行きが感じられ実際の屏風の画面以上の広がりが得られていた。屏風の形態ー折り曲げ効果ーを意識して描かいたと思うのだが実際どうなのだろう。折らずに真っ平らで展示した時の見え方の違いを知りたい。

鉄斎の作品は色彩の使い方も独特で非常に巧い。使う色数は少ないが少量を効果的に使うことに関してはとりわけ秀でている。ただ、本展出展作では彩色のある作品より墨のみで描いた墨画の方が私的には好感をもった。

美術雑誌に掲載されていらい、行方しれずだった3幅対「西王母図」「濾洲仙境図」「福禄寿図」も半世紀ぶりにそろって展示されている。3幅対は鉄斎と親しかった碧南市のご夫妻の金婚式祝いに贈られたものだが、現在「西王母図」のみ別の個人の方の所蔵になっており、残り2幅は今回の寄贈により同館の所蔵となった。

前期展示は1月19日で終了、大作中心に後期展示(1月21日〜2月9日)と入れ替え。
本展はこの後富山県立水墨美術館にのみ巡回します。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。