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「円山応挙展」<後期> 相国寺承天閣美術館

相国寺承天閣美術館の開館30周年を記念する「円山応挙展」が開催されています。

前期は円山応挙の《七難七福図巻》が全巻公開されていましたが、2年前だったかに全巻公開された際に見ていたので前期は行かずじまい。後期は初公開の障壁画が出るというので、見逃さないように行ってきました。

第1展示室、入って正面。のっけから応挙の浮絵が実際に後ろから照明をあてて提灯や星空が明るく見えるようなしかけを施し応挙が描いているのを紹介。
まずは、応挙や四条派をはじめ京都の絵師たちが学んできた中国の元・明時代の掛軸7点!がずらりと並ぶ。中でも元の銭舜挙《鶉虫図》。銭舜挙は応挙の名の由来になっている画家。銭舜挙に応ずとして応挙と祐常門主が名付けたそうです。
そして個人的に好きな山水図が。大幅《春景山水琴棋書画図》謝時臣画賛、応挙の山水にこの絵がどれだけ参考にされているのだろうと思いつつ眺める。
そして大幅をもう1点《百鳥図》辺文進、これはちょっと若冲に詳しい人ならあっと思うのではないでしょうか。旭日鳳凰図などで描かれている鳳凰のお手本が!どう見てもこれを参考にしているとしか思えない。
応挙に限らず、日本の絵師たちはみな中国絵画を手本としていたことがまざまざとわかる好例。《百鳥図》百いるかどうかは分かりませんが、あちこちに美しい鳥たちが。同じく若冲の《百獣図》などが思い浮かぶ。

いや持ってますね、相国寺は。驚きました。とびきりの中国絵画によってまだ4分の1しか見ていない状態で満腹感が。

その後は虚脱状態のまま柴田是真の2幅に。是真はなぜここに出ているのだろう?思考停止になりつつ、描表装の是真の技が発揮された滝桜小禽図を眺めたが、是真は四条派と関係しているのだった。

蕪村の方丈障壁画やら原在中やら四条派関係の絵師が次々と紹介され、ガラスケースの中には三井南家伝来の応挙の真筆画出やら、相国寺蔵の祐常門主の《萬誌》中でも秘密の奥義が書かれている巻は資料価値が高い。

第2展示室。
目玉の応挙の障壁画はこの部屋に。初出陳の相国寺開山堂の《雪中山水図》十面は墨の退色が大きいが、奥行きある応挙の山水図の特徴は伺われる。見事な出来映えだったのは《山渓樵蘇図》(5面)。応挙の写生は周囲の景色まで取り込むようなパノラミックさが最大の魅力ではないかと思っているが、それがよく分かるのが《山渓樵蘇図》だった。
息子の円山応瑞の障壁画(開山堂)も応挙の障壁画と続きで展示されているが、奥行き、横と空間の広がりは明らかに応挙に歩がある。

愛知県美術館の円山応挙展にも出展されていた相国寺蔵の作品ももちろん展示されている。この他、愛知県美では出展されていなかった《大瀑布図》ももちろん出展。《七難七幅図》(天災の巻)の下絵や三井南家伝来の写生帖、写生図も大量に出展。応挙が群鶴を絵付けした楽了入とのコラボ赤楽茶碗も良い。

おまけと言っては失礼だが、応挙の弟子と言えばこの人、長沢蘆雪の《象と狗子図》他1点も。

図録はてっきり第1展示室の中国絵画も掲載されていると思って買ってしまったが、帰宅後見たら中国絵画は掲載なく応挙の作品メインで本展の出展品すべてが掲載されていないので注意。《七難七福図》全3巻が拡大図も含めて端から端まで掲載されているので、貴重な図録ではある。2500円。

後期展示は3月23日まで会期中無休

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