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「岡田謙三&目黒界隈のモダンな住人たち展-所蔵品を中心に」 目黒区美術館

目黒区美術館で「岡田謙三&目黒界隈のモダンな住人たち展-所蔵品を中心に」を見てきました。

目黒区にアトリエを構えていたり、住んでいた作家達を作品とともに紹介。加えて、目黒区が文化的にどんな特色をもったかを展観する。そういえば、目黒区美術館は2年前の同じ2月に「メグロアドレスー都会に生きる作家」展を開催したことを思い出す。メグロアドレスは目黒区にゆかりのある作家たちを集めた現代美術+(建築)の展覧会だったが、今回の展覧会ほど「目黒」を探る内容ではなかった。しかし関連イベントは区内のギャラリーをまわるツアーなどが企画されていたので、結果として「目黒」を知るきっかけにはなったと思う。本展は、現代作家や分野にこだわらず3章に分けて「目黒」の作家を紹介している。
1章:岡田謙三と目黒界隈
2章:目黒・モダンダンス
3章:デザインの街・目黒

1章は絵画・工芸・彫刻とややごった煮感はあるが、岡田謙三を核に据えたことで見応えがあった。岡田謙三は油彩が9点、エスキース5点だったが、色彩面で構成された《雲と子供》1966年など色紙のコラージュのような作品がとても良い。色面と色面がわずかに重なり見え隠れする細いラインが効果的。もっと見たいと思わせる作品群だった。本格的な回顧展が開催されることを待ち望みたい。

他に注目したのは須山計一。
目黒区美術館の前に神奈川県立近代美術館葉山で柳瀬正夢展を見たところだったので、両者は大正・昭和にかけてプロレタリア文化形成に活躍しており、興味深く眺めた。1章では須山の作品は油彩1点のみだが、続く2章でモダンダンスの石井漠らと共に数点作品が展示されていた。

2章の「目黒・モダンダンス」では石井漠舞踊団および石井漠のダンス映像『グロテスク』と『マスク』(島田市立島田図書館・清水文庫蔵)が上映されており、パフォーミングアーツに関心がある方はぜひ。関連資料として石井漠舞踊研究所のパンフレット類や『舞踊日本』、また石井漠以後の江口隆哉・宮操子、土方巽関連の雑誌、書籍類を借用して展示されているのも良かった。
石井漠、須山計一は自由ヶ丘を活動拠点としていた、自由ヶ丘とモダンダンス、現在そのイメージはないので意外だった。

3章:デザインの街・目黒
目黒と言えば、インテリアショップという程、デザイン・インテリアのショップが充実した印象がある。
3章で紹介しているのは、同時開催で特集展示されている秋岡芳夫、柳宗理、山田正吾と作品数は少ないが、こうしてひとまとめで見ると、デザインの街としての礎を気づいた作家が多いことに気づく。

出品リストには各作家の活動(居住?)地の詳細も並べて記載されているのも一工夫されている。例えば、1章の岡田謙三も自由ヶ丘、駒井哲郎は不動前、飯田善國は中目黒・・・という具合。

本展に関連して自由ヶ丘駅が最寄りの世田美術館分館区宮本三郎記念美術館においても「宮本三郎と奥沢の作家たち」と題した展覧会を開催中でこちらにも足を運んでみた。宮本三郎記念美術館の展覧会でも石井漠の映像が上映されているが、上映内容が同じであったかどうか(リストをなくして確認できず)。宮本三郎記念美術館では自由ヶ丘の名付け親とされる石坂洋次郎の小説が並んでいた。相当前に石坂洋次郎に入れこんだ時期があったので懐かしい。

世田谷区奥沢近隣地域には大田区、目黒区にあたる田園調布、玉川、等々力、上野毛、自由が丘等があり、目黒区美術館の本展からも察するように一大文化圏を形成していた。目黒区に限定せず奥沢近隣地域全体で概観することで、日本のモダン形成に同地がいかに重要な拠点であったかを知ることができるだろう。

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