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「チベットの仏教世界 もうひとつの大谷探検隊」 龍谷ミュージアム

龍谷ミュージアムで開催中の「チベットの仏教世界 もうひとつの大谷探検隊」の初日に行って来ました。

一番乗りで先着何人までに配布されたのかは知らないが、展覧会のポストカード2枚がプレゼントされ嬉しくなる。しかも、展覧会を観て分かったのだが2枚のうち1枚は青木文教が撮影したポタラ宮のモノクロ写真。青木文教の写真には強い感銘を受けたので後からプレゼントの嬉しさがじわじわ来た。

展覧会構成は以下の通り。
序章:目指せチベット
第1章:チベット仏教の歴史
第2章:チベットのさまざまな尊像
第3章:ダライラマ13世からの贈り物~釈尊絵伝~
第4章:若き二人の学僧がみたチベット

展示の目玉は第3章の釈尊絵伝25幅一挙公開だろう。ダライラマ13世から多田等観に送られた貴重なもの。25幅の展示方法がまた良かった。正面に本尊が来るように左右をぐるりと絵伝の順番に並べている。1幅に盛り込まれた情報が非常に多く、25幅をじっくり見るだけでも1時間は必要だ。1幅のポイントは拡大色付けして詳しい解説が添えてあるので、それらを追うとおよそのお話の流れが分かる。毎回感心させられること仕切りなのだが、龍谷ミュージアムの展示は図抜けて分かりやすく工夫されている。

今回唯一残念だったのは、併設のシアター(わざわざ大きく移動しないでも展示室の脇にあるので開始時間ギリギリまで展示を見てすっとシアターに行けるので便利)で企画展関連の映像が上映されなかったこと。いっそ釈尊絵伝を映像化しておよそのあらすじを知ってから実物に接したらより理解も深まったかと思う。

展示は西本願寺の第22世宗主、大谷光瑞師の命によりチベットへ仏教の伝統を探るべく現:龍谷大学在学中の1910年(明43年)に送り出された若き2人の学僧:青木文教(1886年〜1956年)と多田等観(1890年〜1967年)の現地での修行の様子をまじえてチベット仏教を紹介して行く流れ。チベット仏教特有のヒンズーと仏教がまじりあったような尊像や垂れ幕付の曼荼羅などやはりとても興味深い。
注:多田等観と青木文教のチベット行きは同時期であったのだろうか?Wikipediaを参照すると等観のチベット行きはダライラマによりラサに来るようインドで要請されるとある。

何より2人の学僧のチベットでの生活の様子がかなり異なっていることに興味をひかれた。青木文教は冒頭に書いたようにチベット行きに際し、カメラを持参。ラサでも寺でなく市井に居住し、街の人々から写真屋さんのごとく記念撮影を頻繁に依頼されていたようで、本人の日記に依頼された撮影に忙しく修行の時間が取れないという愚痴?があった。青木の撮影したガラス板現物も出展されており、仏教史的な研究のみならず写真史の文脈で青木の写真が研究されることを期待したい。
大正期のポタラ宮やチベットの写真を今回初めて観たが、現在とあまり差がないのではないかと思った。人々の笑い、街の賑わい、荘厳なポタラ宮が心に残る。

一方、多田等観は寺に居住しひたすら修行とチベット仏教の研究に明け暮れる。等観の1日の流れがパネルに記載してあったが食事の時間間隔が一定ではない。意外に就寝時間が遅いと思った。
展示品の中で、チベット仏教の経典は大変大きいもので薄い板状になっているため、これを広げるための机があり、折りたたみ可能なポータブル。機能的で素材・デザインが良く欲しいと思った。

両名の膨大な日記、彼らのチベットでの生活は展覧会ひとつでは語りきれないことだろう。
とても良い展覧会でした。

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