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「サイクルとリサイクル」展 愛知県美術館

出かけるのが億劫になる程、疲れていたのですが返却しなければならない本があり、気分転換になるかと愛知県美の「サイクルとリサイクル展」に行って来ました。

昨年の同時期に開催していた「愉しき家」展がいまひとつであったため、あまり期待せずに入場したのですが、これがなかなか面白い展覧会で収穫大でした。

今回の「サイクルとリサイクル」展における開催者のテーマは以下の通り何やら難しい~。

「ものをそのまま作品の中に再利用して作る「リサイクル」的作品を展示するとともに、本来の意味での「リサイクル(再循環)」を現代のさまざまな造形表現の中に探し求めて提示します。9人の現代作家の約90点の作品で、環境の問題に限定することなく、より発展的に、造形に見る「循環」の関係から、我々自身の生活や考え方にも存在する「循環」、つまり、めぐること、そして、めぐりめぐることに思いをはせる展覧会とします。」(愛知県美のHPから引用)

それゆえに、私は小難しいテーマなど無視し、頭を空っぽ(元々空ですが・・・)にして作品と対することにしました。

作品リストは準備されていませんでしたが、代わりに出品作家とその作品の見方を子供にも分かるように簡単に書かれたイラストガイドを貰えます。

9名の作家の中で私が感銘を受けたのは「Peter WUETHRICH」(スイス)の作品。
たまたま行った本屋のレジに置かれていた本展広告用のしおりにPeterの作品が使用されており、とても気に入ったのが始まり。
かわいい外国人の男の子が本をリュックのように背負って微笑んでいるのですが、本が天使の羽のように見えるのがポイント。
ちっちゃなエンジェル誕生です。

展覧会場では、本のしおりを編み上げて作り上げた巨大ネットとブックカバーを外した古本の表紙を絵の具に見立てて並べたインスタレーションの2つがありました。

ピーター

注:上記画像は展示作品と異なります(この作品は展示されていません)。

会場内係の女性が大変親切で、彼の作品写真を何点か見せていただくことができました。Peterは本を使った作品ばかりなのですが、その多様性には驚くばかり。
しかも、現在名古屋市のギャラリーHAMにて個展が開催されていることも教えていただき、これは是非足を運ばねばと新たな楽しみができました☆


次に圧巻だったのは渡辺英司の「蝶瞰図」。

蝶


ケンジタキギャラリーで発表された作品を県美の壁面一つで再現したようですが、絶妙なバランスが美しい。壁一面が蝶の標本です。
前述の係の方のお話によると、美術館の方4人がまず4日がかりで、蝶の図鑑から切り抜いた蝶を一つ一つ壁に張り付け、その後渡辺本人が蝶の配置を微調整していったとのこと。

切り抜くだけでも相当の手間ですが、高い天井まで蝶を貼り付けるのもさぞや大変だったことでしょう。


長居してしまったのは大巻伸嗣の岩絵の具を使った床一面お花の砂絵。

大巻


これも過去に資生堂ギャラリーで発表されたのと同じ系統の作品です。

一部屋全部がカラフルなお花で埋め尽くされ、普段は冷たく事務的な蛍光灯の光線が神秘的・宇宙的な空間を作り上げていました。
観客が花の上を歩くにつれ、お花の絵の具が床に置かれた台紙のフェルトにしみこみ、色合いが変化しているのを見るのも愉しい。


手塚愛子の「薄い膜、地下の森」も二重に楽しめる不思議な作品。

手塚


毛糸と布を使った作品の中に入ってみる。
次に会場に設置された階段の上からその作品を眺めると沢山の毛糸がただぶら下がっていただけでなく、しっかり模様となって目の前に現れるしかけ。
こちらの作品もスパイラルギャラリーで展示されたもの。


こうして見てくるとギャラリーで展示された作品の再現展と言えなくもありませんが、東京のギャラリーまでなかなか足を運べない地方民にとって現代アートを一挙に見せてくれる展覧会はありがたいです。


他には城戸孝充の水を使った体験型アート、竹村京の刺繍、ピエトラ・ピストレットのリサイクル洋服作品、鷲見麿の名画コピー等が出展されています。

*11月4日(日)まで開催中。

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はろるど様

こんばんは。
「展示もサイクル・・・」というのは、巡回して欲しかったという意味でよろしいのでしょうか。

作品は資生堂個展での画像を見る限り、ほぼ同一ではないかと思われます。
が、作品そのものを移転させたわけではないので、一から作り直し。
そう意味では、全く同一作品ではないですね。

岩絵の具というのは、このような使い方もできるのかと岩絵の具という画材とアーティストの発想の素晴らしさに感心しました。

こんばんは。大巻さんの展示が見事ですね。
私も資生堂の個展で接して一目惚れしました。大好きです。

>観客が花の上を歩くにつれ、お花の絵の具が床に置かれた台紙のフェルトにしみこみ

こういう工夫がまた良いですよね。見たかったです。(展示もサイクルしていただけると良かったのですが…。)
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