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「鈴木理策 熊野 雪 桜」 東京都写真美術館

諦めようとしたけれど諦めきれず結局、東京都写真美術館「鈴木理策 熊野 雪 桜」展に足を運びました。

のっけの夕日と海の写真にまずやられました。
ここで、佇むこと数分。

目を移し、歩みを進めた時、間違いなく「気」を感じました。
熊野と言えば霊場、世界遺産、神仏習合と様々なキーワードが浮かんできますが、あの場所(展示空間)に立った時、自分が熊野を訪れたような錯覚を覚えたのです。

写真は「時」や「場面」の一部分しか表現することはできません。
しかし、連作となるとその一部がつながりとなり、流れとなり大きな景色を作り出します。
鈴木理策は、私達にそれを伝えたかったのではないでしょうか。

作品「熊野」の炎から雪が舞い落ちる写真へと導かれ、観客は白の空間に導かれます。
黒から白へ誰もが、言葉を失っている様子が分かりました。

喩えて言うなら、冬の早朝、玄関口を出た時、窓を開けた時、前の晩に降り積もった雪景色を見て驚くような・・・あの瞬間です。

白い空間に立った時、私は熊野から雪一面の世界にワープしていました。
写真一点一点も素晴らしいのですが、やはり展示空間と見せ方両者が噛みあって最高の空間を作り上げています。

たまたま本日目にした雑誌「和楽11月号」にかの山下裕二教授による同展記事が掲載されており、その中で鈴木自身の言葉が取り上げられていました。


「私の写真は一つ一つ見るのではなく、シリーズとして見て初めて意味をなす・・・」
注:メモを取らなかったので、正確な引用ではありません。

本展を語るのにもっともふさわしい気がします。

*10月21日まで開催中。
作品数は少ないので時間はそんなに取られません。
ぜひ、時間を作って足を運んでいただきたいと思います。

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鈴木理策展 熊野、雪、桜 (東京都写真美術館)

前半は照明を落とした部屋、熊野で写したのであろう作品の、その多くの写真の緑は、日常でも目にする緑...色味を抜いたような淡いイメージは暑くもなく寒くもない。明るくないけど暗くもない。そう、曇り空...曇ってはいるけれどその向こうには太陽の存在を感じる。そんな色

「鈴木理策 熊野 雪 桜」 東京都写真美術館

東京都写真美術館(目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)「鈴木理策 熊野 雪 桜」9/1-10/21今年度より写美ではじまった、「国際的に活躍する中堅作家」(展覧会チラシより。)を紹介するシリーズの第一弾です。1963年に和歌山で生まれ、最近では当地の熊野を撮り続

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lysander様

こんばんは!

「何か立ち上がってくる・・・」その表現ぴったりです。

写真の本質的な意味=瞬間を切り取る、現実を
写し取る (と私は思うのですが)が最大限活かされて
いたと思います。

lysander様の記事がなければ、本展開催に
気付かず終わっていたかもしれません。

ありがとうございます。

版の大きい写真集にするなら「熊野」シリーズの
ものが欲しいです。

行かれましたね!

memeさん
こんばんは

一枚一枚だときっと地味に見えるであろうイメージが、
ひとつの場所に集められることによって何か立ち上
がってくるような気のする、そんな展覧会でした。

もっと大きくてきれいなカタログ作らないかな...
と思っています。

はろるど様

こんばんは。
鈴木さんご自身が今回一番こだわったのは
あの白い空間だったそうです。

私はハガキでしか作品を目にしたことがなかったので
展覧会で作品自体+展示構成二つを楽しめて
本当に良かったと思います。

はろるど様の記事が背中を押してくれました。
大感謝です。

最終日の展覧会、目一杯味わって下さいね。

追伸:TBされた記事をもしお間違えでしたら変更致します。その際はお手数ですが再度TBをお願いいたします。

こんばんは。こじんまりとした感じでしたが、熊野から雪へと進むあの構成など、考え抜かれた展示がまた良かったですよね。見入りました。

これまでの鈴木の作品は何度か見て来たつもりですが、
この展示でまた見る目が変わりそうです。

最後の夜間開館の際にでももう一度行ってこようと思います。
何となく日没後に見たいなと感じましたので…。
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