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「王朝美の精華・石山切」-かなと料紙の競演- 徳川美術館

「料紙」の文字にひかれて、徳川美術館で開催中の特別展「王朝美の精華・石山切」に行って来ました。

料紙に関心をもったのは、奈良博で開催された「院政期の絵画」展で平家納経を見てからです。
平家納経に使用されていた紙の美しさはまさに神業。
こんなに可憐な紙の文化は日本固有のものではないかとただひたすら感心したのです。

石山切とは展覧会チラシによれば、

国宝「本願寺本三十六人家集」(西本願寺蔵)のうち、「貫之集下」及び「伊勢集」の断簡のこと。昭和4年(1929年)に分割されるに際し、本願寺がもとあった摂津の石山にちなんで名付けられました。
本展では「石山切」を中心に「尾形切」など早くに切り出された「本願寺本三十六人集」のツレの古筆切や歌仙絵を展示し、平安時代以来いつくしんできた三十六人の歌人とその家集の享受の歴史を紹介します。

「石山切」が分割されて以来、78年ぶりに92点の「石山切」が一堂に会すだけでなく、関連の古筆切、36人の歌仙の姿を描いた作品などを含め220点あまりの作品を展示。(会期中大幅に展示替えあり。)

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私は和歌には疎く、上記解説を読んでもピンと来ませんでしたが、目的の料紙に的を絞って鑑賞することにしました。


愛用の双眼鏡を持参していったのですが、一点一点丹念に眺めていくと
装飾模様の細かさ、草花や鳥、うかし彫りを始め、金銀の砂粉や箔を撒いたりと極めて繊細な美の世界です。

もう一つ料紙の美をあげるとすれば、色合いの妙。
紫や濃緑、茜といった古来日本の色(植物染料で着色したのか)は西洋画には見られない美しさです。
色のちらし方、デザインもすばらしいのですが、そのデザイン性は紙の継ぎ方によるもの。優美な曲線と流れを作って何枚かの紙を重ねている作品もありました。


さて、特別展もすばらしかったのですが常設展の方で驚くような屏風絵があったのでご紹介しましょう。

1.「豊国祭礼図屏風」(重要文化財) 六曲一双
トヨクニ


この屏風は岩佐又兵衛が描いたと伝えられる(確証はなし)作品です。画面右隻は豊国神社の社頭における田楽・猿楽の様子、左隻には方広寺大仏殿のを背景に、上京・下京の町衆(まちしゅう)が華美ないでたちで豊国踊(ほうこくおどり)に熱中するさまが描かれています。
一双で千人近い人物が描かれている様は圧巻。
永徳展で見た「洛中洛外図」屏風のきらびやかさには劣りますが、こちらは町の人々の熱狂ぶりが見ているこちらに伝わります。

2.「歌舞伎図巻」詞書 伝鳥丸光広筆 (重要文化財)
出雲の阿国に続く采女の女歌舞伎を描いた風俗画ですが、保存状態が良く美しい。
描かれている内容も当時の女歌舞伎の様子がよく分かり、これまたじっくり鑑賞しました。


この他国宝千代姫所用の「初音蒔絵文台、硯箱」も展示されており、東博の「大徳川展」にねこそぎ所蔵品を貸し出したのかと思っていましたが、徳川の歴史はそんな浅いものではなかったようです。

常設をじっくり見たせいで、本来の目的「石山切」は閉館が迫ってきて最後は駆け足になってしまったのが残念でしたが、充実した内容で大満足です。

*特別展は11月4日(日)までの開催です。お早めに!
常設の上記2作品は11/13まで展示されています。

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あべまつ様

こんばんは。
徳川美術館は、気に入っていただけるかと思います。
常設だけでも十分楽しめますが、これに特別展がプラスされると楽しみ倍増。

次回は源氏物語絵巻の特別展ですから、是非
ご都合をつけて来名されてはいかがでしょうか。

お待ちしております。

徳川さまご上京

こんばんは。
今、東博に徳川美術館からの名品が集結で、
見に行くのが楽しみです。
まだ、名古屋の美術館には行ったことがないので、
徳川美術館はぜひ一度行きたいです。
お茶の名器も沢山お持ちだし、
五島美術館とやきもの展をしたときの
ときめきが蘇ります。
源氏物語も五島とプロジェクト組んで、
源氏物語の模写再現をされたと思います。
これが見えぬか、ははぁっ
ますます行きたくなりました。

@らすから様
双眼鏡大活躍ですよ!
古美術系の拝観には必須アイテムです。

あれだけ一度に見ると、何と言うか頭がぼ~っと
してしまいました。

@遊行七恵様
仰るとおり、次回はいよいよ源氏物語絵巻の出番ですよ。
是非、足をお運び下さいませ。

徳川美術館は常設も凄いということに、今頃気付いた私です。
もったいない!

こんにちは
先日池田の逸翁美術館で石山切見てきたところです。王朝継紙の美は本当に優雅です。
久しぶりに徳川美術館に行きたくなりました。
来月辺りには源氏も出る頃でしょうか・・・

こんばんわ。
先日、九博で見た「本願寺本三十六人家集」の和紙の素晴らしさに惹かれていたところでしたので、
とても興味深く記事を拝見いたしました。

仰るとおり、「色合いの妙」は、まさに“日本的な美”だと思いました。

愛用の双眼鏡、その威力を発揮してますね(笑)。
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