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(後期展示)Great Ukiyoe Masters   松濤美術館

広重

歌川広重 「名所江戸百景 大はしあたえの夕立」

浮世絵に夢中になっていることは、既にご報告した通り。
そのきっかけとなったのが本展です。

前期展示でその色鮮やかさに心を奪われ、後期展示も心待ちにしていましたが、後期も期待通りの素晴らしさでした。
後期展示を見る前に、浮世絵についてもっと知りたいと思い、まずは基本として「浮世絵の歴史」(小林忠監修)を一読。
歴史


まさに、浮世絵の教科書のような内容と書きっぷりで浮世絵誕生から新版画までの一連の流れを時代順に記載しています。
主だった作家は、ほぼ網羅されているのでとりあえず読むのにはもってこいです。ただし、内容は教科書ですから余り面白みはありません。
もう1冊はいづつや様に教えていただいたミステリー作家高橋克彦氏の角川文庫「大江戸浮世絵暮らし」。
大江戸


こちらは、浮世絵を美術としてでなく江戸庶民に密着したいわば日用品的なものとして、多面的な見方を教えてくれます。


そんな付け焼刃の知識ですが、皆無だった前回よりは幾分ましで出展作家の名前は教科書で見たものばかりでした。


前期・後期を通じて、結局好きな作家は変わることなく春信、歌麿、国芳の3名。
特に歌川国芳は、非常に気になります。
今週の水曜日NHKBSハイビジョンで国芳の特集が組まれていましたが、その番組を見てますます好きになってきました。
もっともっと実際の作品を見てみたいものです。

さて、今回気に入った作品を順にあげてみようと思います。

1.「採蓮美人」鈴木春信
前期で見た「水売り」同様ピンクの発色が大変美しい作品。
元々蓮は好きな植物なのも理由の一つですが、小舟から身を乗り出して蓮を切ろうとする水中にある手もしっかり描かれています。

春信の作品では、特に女性の着物に浮き彫りされている柄が目を引きます。彫師の技の素晴らしさに感動です。
浮世絵は工芸として見ても面白い。

2.桜下の駒 鈴木春信
春信の描く男性はむさくるしい。たおやかな女性とは全く対照的でした。それでも、見ていてなごんでくるのが春信作品の良さでしょうか。

3.「三代市川八百蔵の梅王丸」歌舞伎堂艶鏡
きりっとした目元が最高で、かっこいいことこの上なし。まさに江戸期のブロマイドの象徴のような男っぷりです。

もう1枚の艶鏡作品「二代中村仲蔵の松王丸」も色のコントラストが良い役者絵で気に入りました。

4.「百千鳥狂歌合」より鴨 翡翠 喜多川歌麿
歌麿は美人画だけでなく鴨も上手い。天才絵師は何を描かせても良いということでしょうか。

「婦人相學十体 浮気之相」も見たかった作品。雲母刷の光沢が200年の時を経てもまだ残っていました。

5.「朝顔に蛙」 「芍薬 カナアリ」 葛飾北斎
北斎の描く花鳥画は大好き。デザインと色のコントラストが素晴らしい。特に今回出展作は保存状態が良いので、その良さを十分に堪能できます。

6.「即興蔭ぼし蓋し 石灯篭 鷹にとまり木」歌川広重
広重の名所絵、風景画も素晴らしいけれど、影絵シリーズも面白い。

7.「流行遭都絵希代稀物」歌川国芳
三枚の続絵。中央にあぐらをかいているのは国芳自身だと思われます。
傍には好きだったという猫がちょこんと前足をあげているのがかわいい。
いたずら書きのような決して上手いとは言えない作品ですが、面白い。
風刺絵なのかもしれませんが、解説がないので意味が分からなかったのが残念。


春信、北斎、広重の作品はここに挙げた作品以外にも名品が目白押しです。

2階のサロン・ド・ミュゼでクロックムッシュと紅茶をいただきましたが、クロックムッシュのチーズはとても美味しかったです。名品浮世絵に囲まれて束の間のランチを楽しめたのは至福の時間でした。

*11/25まで開催中です。

注:作品タイトルの一部が新字体になっています。

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松濤美術館の場所はわからなかったなぁ。

[松濤美術館] ブログ村キーワード 自転車に乗ってるとたまに道を聞かれたりします。 名所はそこそこ押さえているつもりなので、だいたい回答できますが、今日聞かれたのは「松濤美術館」。 うおーちょっと自信ないけど、わかるようなわからないような。。。 なの

「Great Ukiyoe Masters/春信、歌麿、北斎、広重」(後期展示) 渋谷区立松濤美術館

渋谷区立松濤美術館(渋谷区松濤2-14-14)「Great Ukiyoe Masters/春信、歌麿、北斎、広重 - ミネアポリス美術館秘蔵コレクションより - 」10/2-11/25(前期:10/2-28、後期:10/30-11/25)極上の浮世絵を楽しめる展覧会もそろそろ会期末を迎えています。前期に引き続いて楽

great ukiyo-e masters  ・松濤美術館 後期

ミネアポリス美術館秘蔵コレクションの前期があまりにも素敵だったので、後期もわくわく見てきた。全部入れ替えの大判振る舞い。ふとっぱら!!

【みる】Great Ukiyo-e Masters(後期)

渋谷区立松涛美術館で「Great Ukiyo-e Masters/春信、歌麿、北斎、広重 -ミネアポリス美術館秘蔵コレクションより-」(後期)をみた。前期はコチラ。前期でも堪能した鈴木春信。後期も充実。淡い色とさっぱりした顔立ちのせいで淡白な印象を受けるけど、やはりそこが魅力。

ミネアポリス美浮世絵コレクションの春信

ミネアポリス美蔵浮世絵コレクション展(松涛美)の後期(10/30~11/25)

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あべまつ様

こんばんは。
ボストン美術館のHP、早速行ってみました。
おっしゃる通り。
この中のわずか一握りが新春早々名古屋で見られるかと思うと、
一層ワクワク感が高まります。

次週行かれるご予定では、乾山が私の注目株。
この展覧会は関西にも巡回するようなので、
私はそちらで拝見しようと思っています。

こんにちは。
当方にコメントとTBありがとうございます。
「ボストン美術館」のHPで、垂涎物浮世絵画像が山のように見られます。恐ろしいコレクションですから、
視力が落ちること請け合いです。
たまげますよ~★
だいたい海外の評価でえ?と思うことは、
ミシュランの星ニュースと似ているような。
足元にお宝がきらめいていること
見逃しているようです。
美術館行きもいよいよ押し迫り、何故か焦りますね。
次週はフェルメールと徳川と、乾山行ってくる予定です。

はろるど様

こんばんは。
TVの特番はいずれBShi以外で再放送されるだろうと思います。

年内の東京は厳しそうです。
私の分も目一杯北斎展楽しんでくださいね。

memeさんこんばんは。
国芳はかつて東京駅のステーションギャラリーの展示を見てハマった記憶があります。BShiで特集されていたのですね。自宅では映らないもので残念です…。

>北斎の描く花鳥画は大好き。デザインと色のコントラストが素晴らしい。

同感です。
年末に江戸博でまた北斎展がありますよね。それも今から楽しみです!

キリル様

こんばんは。
ハイビジョンの歌麿、国芳は大変面白い番組でしたよ。
特に国芳はその人柄までも彷彿とさせる内容で
歌麿では幻のスポルディングコレクションの存在を
知り驚いた次第です。

こんばんは。
いま浮世絵に恋しているようですね。
広重の最高傑作といわれる「大はしあたけの夕立」、私のなかでも浮世絵の最高傑作なので、トップにバーンと画像が出ているとうれしいです。
BS-hiの国芳は録画してあるのでとても楽しみです。時間に余裕があるときに、ゆっくりみます。

yukazo_k様

はじめまして。
コメントありがとうございます!
艶鏡の梅王丸は私も真剣に欲しいと思いました。
実物もあんなにかっこいいんでしょうか。

目で殺すというのはまさにこのこと。
更に、かるたのようなものを斜めに構えた姿が
最高ですよね。

拙いブログですが、またお立ち寄りいただければ
幸いです。

梅王丸!

meme様
はじめまして!yukazo_kと申します。松涛美術館の今回の企画に衝撃を受け、他のブロガーの方の情報を探していたところこちらに行き着きました。梅王丸、すばらしいですよね~ 思わずあの目に落とされそうになりました 笑 同じように感じてらっしゃる方を見つけてとてもうれしくなったのでコメントさせていただきます。

@一村雨さま
艶鏡の作品は世界で7つしか発見されていないようです(By とら様のギャラリートーク)。
そのうち3作を見ることができたのは奇跡でした。
100円で高橋克彦の浮世絵コレクションを入手できたとは、羨ましい!
私もネット古書店で全てそろえる予定です。

@とら様
ギャラリートークの情報有難うございます。
春信の着物の柄は「きめだし」というのですね。

広重の朝顔に蛙の蛙は、見つけるのに結構苦労しました☆

後期のギャラリー・トーク

 あの狭い展示室に100人以上の参加者が集まっていて、驚きました。でも、とても良い内容の話だったのでメモしてきました。↓
http://cardiacsurgery.hp.infoseek.co.jp/Lecture.htm#071109

歌舞伎堂艶鏡の梅王丸、本当にかっこいいですね。
男の私でも惚れ惚れとしてしまいます。
私は、高橋克彦の「浮世絵鑑賞事典」を古本屋で
100円で手に入れて、勉強しました~
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