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逸翁美術館 開館50周年 特別記念展 後期

関西ぐるっとパス最終回。
今回は大阪市立美術館の「BIOMBO」を皮切りに、冒頭の逸翁美術館→伊丹市立美術館→兵庫県立美術館の4館を1日ではしごした。

「BIOMBO」展は後ほど・・・まとめきれるか!?にして、まずは逸翁美術館。

逸翁


阪急東宝グループ創始者小林一三(雅号:逸翁)の旧邸をそのまま展示の場として、1957年10月に開館しました。
他のブロガーさんの記事を拝見し、絶対行ってみたい美術館であり特別記念展であり、万を持しての出立である。

阪急池田駅からは時間がなかったので、行きはタクシーを使用。
古めかしい門をくぐって、受付を通ると来館者は靴をスリッパに履き替える。
小林翁宅拝見です。
建物内に入って思い出したのは、京都の大山崎山荘美術館。どこか雰囲気が似ている。

(第一室)
最初に拝見したのは仏画と書、経文。

中でも印象的だったのは大方廣仏華厳経(二月堂焼経切)。
1667年東大寺二月堂炎上び際、二月堂より持ち出されたものだという。下部の焼損が生々しくその歴史を物語っている。文を綴る銀が黒く変色せず白くなっているため、プラチナ経とも呼ばれていると解説にあったが、黒く変色していても感動は変わらなかったに違いない。

(第二室)
後期は主として、茶道具による展開。名茶碗と言われるものがずらりと並ぶ。
私はまだ茶道具の良さを見極める目を持っていないため、感想など述べる資格もないが、乾山のものや、楽茶碗だけは見てすぐにそれと分かった。
特に茶碗-楽長次郎作の銘「老松」は最晩年の作とされるが、枯れた感じと力強さ、円熟味を感じた。
もう1つ、仁阿弥道八作茶碗「武蔵野図」の絵柄は気に入った。

忘れてならないのは、千利休作茶杓と全会期を通じて展示されている「豊臣秀吉画像」。
利休の茶杓は虫食いの痕すら、美に見立てる、彼らしさを感じ、秀吉の方はこれぞ歴史の教科書で何度も見た秀吉であった。
顔から胸部にかけて、別紙を貼っていることから、秀吉本人が何枚かある中で自分の気に入った絵を選んだと推測されている。
実は、もっと不細工であったかもしれないが、絵の中の秀吉はやはり立派に見える。

(第三室)
第二室に続き、茶席に使用するお軸や花入、水指が並ぶ。
ここでは、先日岡崎で見た大和文華館所蔵で一番のお気に入りとなった野々村仁清作の香合「柚」が目をひいた。
仁清の香合はどれもこれも、いとおしい。
柚も決して派手な作品ではないが、上品で美しい。
他には、乾山直筆の「白梅図」が兄の光琳作「寿老人図」と共に並んでいた。
白梅図の絵は上手いとは思わなかったけれど、逸翁生前最後の初釜で使用されたことから、思い入れの強い作品。

また、ここでは逸翁茶会記に記されている茶室の室礼が再現されている。


(第四室)
茶杓と絵巻ものが並ぶ。
大江山絵詞(下巻)南北朝時代に描かれた酒呑童子がユーモラスな作品。色もしっかり残っていた。
与謝蕪村作「奥の細道画巻」上巻は、書の蕪村を印象付けられる作品。
個人的に蕪村は絵より書の方が好き。

(第五室)別館
円山応挙筆「雪中図屏風」。
国宝の「雪中図屏風」(三井記念美術館蔵)と同じ構図と構成であるのに、重文指定も受けていない。
そのせいかどうかは関係ないと思うが、あまりピンと来なかった。ただし、国宝の方を見てもピンと来ないような気がする。

第5室は小林逸翁の半生を綴るような構成であったが、一番気になったのは亡くなってから受賞した「勲一等瑞宝大綬章」。燦然と輝く勲章はまさに勲一等にふさわしい。


鑑賞後はお庭をまわり、お茶室を見学。
最後に茶室「即庵」にて立礼席でお抹茶をいただく。他にお客様がいなかったことを幸いに、立派なお手前をしていただくことにした。
無作法者にも関わらず、袱紗さばきやお道具拝見まで、束の間であったがタイムスリップして昭和に戻った気がした。
一般客に開放しているにもかかわらず、茶杓や花入は近衛文麿公作だとおっしゃるし、逸翁ご本人の作による白茶碗での一服は格別。

作品リストを見てつくづく前期も見たかった。。。いや、むしろ前期の方が見たかったと思う。
無念のあまり、ミュージアムショップで前期に展示されていた芦雪作「降雪狗犬図」を購入し、心慰める。


次回「蕪村と呉春展」を最後に2009年秋まで移転により休館となるため、年明け12日から3月2日までの同展は必見です。

*本展は12月9日(本日)で終了しています。

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遊行七恵さま

こんばんは。
名古屋の為三郎記念館を思い出しましたが、さながら為三郎は和の美で
こちらの建物は古き洋の美+和の名庭ですね。

サンルームのような図書室からの眺めは素晴らしかったです。

こんばんは
>京都の大山崎山荘美術館。どこか雰囲気が似ている。
やはりヴィラ建築だからですね。ハーフティンバー様式と他のを融合させているので、居心地の良さは深いです。

前期も大変よかったですよ。
でも後期には絵のよいのが多く出てたと思います。
大好きな美術館です。
移転はさみしいですが、この建物は記念館になるようで安堵しています。
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