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「河口 龍夫-見えるものと見えないもの-」 兵庫県立美術館

もう既に会期を終了した展覧会について書くのは気がひけますが、やはり記録として残そうと思います。

兵庫県立美術館に赴いたのは今回が初めて。
阪神電鉄の最寄駅岩屋から、てくてく歩いて行くと壮大な黒いオブジェのような建物が見えてきます。外観は非常にかっこいい~というのが第一印象。
もちろん、かの地中美術館等の建築でも有名な安藤忠雄氏設計ということは当初より知っており、建物自体も楽しみの一つでした。

中に入れば、やはり安藤建築らしさ満載。コンクリート打ちっぱなしの壁や階段、そこかしこに安藤建築の特徴を醸し出しています。
美術館としての機能としては、???というのが正直な感想。
はっきり申し上げますと、私の好みではありません。

さて、特別展は冒頭の河口龍夫展。
先にアップした名古屋市美の河口龍夫展との同時開催です。


一番最初の展示室は、広い空間の壁一面に写真作品「陸と海」シリーズだけで構成されています。
波の満ち干きを見ていると、波は様々に形を変えて陸を侵食?していく様子が分かります。
まるで生き物のよう。
1つ1つの写真を眺めていると、波の形と共に時間の流れを感じました。
作者の河口は須磨の海岸近くに住んでいたため、この「陸と海」が生まれたのです。
彼自身のHPを見たら、このシリーズでは時間と地球が自転していることを形にしたかった、つまり目に見えるもので表現したかったとのこと。

そういえば、名古屋市美の最初の作品も、三角錐の分銅がゆっくりとまわることで地球の自転を表現していたことを思い出しました。
なるほど、2つの美術館はやはり結びつき、関係を持っていたのです。


名古屋市美と同様のモチーフを使用した作品は他にも何点かありましたが、ここでは兵庫県美のみでしか体験できない作品をあげたいと思います。

・「暗闇の中のドローイング」
真っ暗な小部屋に1人ずつペンライトを持って、中のドローイングを鑑賞します。
ドローイング自体、河口が暗闇の中で描いた作品。
隣の小部屋では、観客自らが闇の中でドローイングを描く体験コーナーもあり、列を作っていました。

・「浮遊する蓮の船」2007年
私はこの作品が一番好きです。
重い鉛でできた蓮の船を展示室の天井から吊り下げています。
あれが、間違って落ちてきたら・・・と思うと真下には怖くて長時間いられませんでしたが、圧巻なインスタレーションです。
更に、室内の壁一面に、蓮の種が茎に1つずつくっついて展示されています。
聞くところによると、この展示は水中から蓮の船を見た様子をイメージしたとか。

どういう見方をするかは、観客の自由。私は水中から見たというイメージを持てませんでしたが、大変美しいオブジェだったことは間違いありません。

・「関係-鳥になった種子」2007年
会場出口の廊下の天井を飾るモービル。文字通り鳥が飛んでいるような錯覚を覚えました。
建物を上手く利用した展示の最たるものです。この作品での作者の意図-種子と鳥との関係-は分かりませんが、新たな試みは美しく変貌したという印象を受けました。
「浮遊」・「飛ぶ」ということがキーワードになっているのかも。

・「関係-時の睡蓮の庭」
もう1つ中庭という建築空間を活かした作品。水を張ったプールに蜜蝋を塗った蓮の花が浮いています。ただそれだけなのに、本物の睡蓮の花が浮かんでいるように見え、なぜか見ていると静かな気持ちになれます。


作品画像、展示風景は河口龍夫公式ホームページよりご覧になれます。
関心がおありの方は是非。

*本展は12/16に終了しています。

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はろるど様

こんばんは。
確かに、上から降りてくる宇宙船にも見えます。
面白い見方ですね!

「蓮の池」や「鳥になった種子」は永久展示しても
良いくらい空間とマッチしていたと思います。

こんばんは。暗闇のドローイングは「見えないもの」の分かり易い形かもしれませんね。中で出口を見失ってほどしばらくウロウロしてしまいました。ちょっと怖かったです…。

鉛の船は水の下から見上げるというよりも、上から降りて来ている宇宙船(?)のように見えました。

蓮の池は素直に美しかったです。あの場所にずっとあっても良さそうですね。
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