スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「上海 近代の美術」展 松濤美術館 

大阪市立美術館から巡回してきた「上海 近代の美術」展に行ってきました。大阪で開催中から見たい見たいと思っていたので、ようやくと言った感じです。

この展覧会では、現代中国において、最も繁栄する都市・上海。その富は1840年アヘン戦争以後に、海外貿易により築かれ、多くの芸術家が集まり、それぞれが個性的な作品を制作し、そこには日本と中国の書画家との交流も生まれました。台湾の国立故宮博物院や鴻禧(こうき)美術館などが所蔵する約100件の日本初公開作品に加え、日本国内の美術館・博物館、個人が所蔵する未公開を含む作品約100件の計200点の展示により、今日の中国書画についても大きな影響を残した近代上海の絵画及び書-篆刻について、振り返ります。
注:作品数が多いため、松濤では3期に分けて作品を展示。


全体の感想としては、中国書画特に絵画と江戸期の絵画作品に相通ずるものを感じました。時代的に、今回の展示作品は1840年代以後のものであるため、江戸期との接点はほぼありません。しかしながら、共通するものを感じたというのは、中国書画の脈々とした系譜が今回展示作品に見えたからだと思っています。

以下印象的だった作品のみご紹介していきます。

・「も漢代銘文四種」☆ 二階展示室冒頭に掲げられていた書。四種類の書法による書き分けが見事。

・「篆書八言聯」☆ 東博で2006年1月に開催された「書の至宝」展で篆刻の美を感じましたが、今回も同様な思いを得ました。文字の内容や読み方は全く分かりませんが、なぜか宇宙的なもの宇宙人が書いたような文字に見えるのが面白い。文字の形自体の面白さがあります。この作品は強烈なピンクの下地に書かれているので、中国的あでやかさが目立っていました。

・「金魚図」☆ 下向きに泳ぐ金魚がとにかく愛らしい。
金魚


・「和合双仙図」 寒山捨得が仲良さそうに描かれている。この絵の意味に「結婚」があると書いてあったような気がして、調べてみたが分からずじまい。寒山拾得は絵画のモチーフに大変よく使われるが、結婚を意味するというのは私の単なる勘違いだろうか。
寒山


・「墨梅図」☆ 大胆な構図と小さな梅の花が画面を覆っている。寄せられた賛の文字も見事。

・「筆庭明珠図」☆ 本展図録の表紙に採用されている作品。墨の濃淡と伸びやかな筆使い、色の取り合わせが美しい。小さな作品だけれど、気に入った。

・「松鼠図」☆ 愛らしい栗鼠が3匹。動きがよく捉えられている。

・「仕女図扇面」 金箋に中国らしい繊細な筆使いで樹陰で机に向かう婦人が描かれ、華やかな海上派の作品を象徴していた。

作品を鑑賞する際、どうしても作家の名前に左右されてしまうことがありますが、今回の展覧会ではそうした名前に左右されず純粋に作品を楽しむことができました。上海に花開いた美術は商業的絵画であったため、より分かりやすい題材が選ばれたことが、東洋美術ド素人の私でも楽しめた理由のひとつであったようです。

*前期:12月11日~12月24日 → ここに挙げた作品で前期のみ展示のものには☆を付与。
 中期:12月26日~1月14日
 後期:1月16日~1月27日

作家の名前は漢字変換できないものが多かったため省略させていただきました。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「上海-近代の美術-」展

渋谷区立松濤美術館で開催中の 「上海-近代の美術-」展に行って来ました。 タイトルや開催している美術館がとても地味な印象を与える為か、あまり(ほとんど)話題となっていないようですが、実は何と「台北の国立故宮博物院の作品が日本で公開される初めての」...

上海ー近代の美術 @松涛美術館

 世の中にセレンディピティと言葉がある。幸せが偶然によって飛び込んでくるということである。  先週末に山口晃のトークショーへ行った時に、彼のマンガ《すずしろ日記》が連載されている東大出版会のUP12月号(#422)をもらった。  そのなかに中国美術史...

コメントの投稿

非公開コメント

Tak様

とら様のブログでアップされていた吉祥の意味を頭に入れると
別の楽しみ方ができますね。
感性で観るのも好きですが、洋の東西問わず作品を読むという
楽しみ方もあるんだなと痛感しています。

No title

memeさん、とらさんに後押しされたおかげで
見に行くことできたようなものです。
年をまたいでしまいましたが感謝感謝です。

ogawama様

こんばんは。
記事にも書きましたが、書は別として絵画は江戸時代のものと似たところがあり
違和感がなかったです。
この展覧会の評判はイマイチなものが多かったので心配でしたが、
私は予想以上に楽しめましたよ。

ogawama様もご同様とのことで何よりです。
少し早いですが、来年も宜しくお願い致します。
良いお年を!

私は日曜日に行ってきました~。
ミネアポリスの頃から、結構楽しみにしていたんです。
>今回の展覧会ではそうした名前に左右されず純粋に作品を楽しむことができました。
同感です!
なかなか素敵な作品が多かったですよね。

とら様

早速教えていただき、本当に有難うございます。
私もネットで調べていたら、とら様ご指摘の物語に
ヒットしましたが、男色のお話???と自信が持てなく
なったのです。

お聞きして良かった。
とら様の弟子にしていただきたいです。

寒山と拾得

 解説の文章は覚えていませんが、ギャラリートークの先生は、「怪しい雰囲気ですね」と笑っておられました。

 それは下記の物語に関係があるのではないかと思います。

 寒山と拾得の二人は幼なじみで姓も名も違うが 肉親の兄弟よりも親しかった。年上の寒山は30歳になって近所の人から縁談が持ち込まれた娘と結婚することになった。しかしこの娘は拾得と親しかったのである。このことを知った寒山は結婚をあきらめ、娘を拾得に譲って自ら出家の道を選んだ。拾得のほうも考えたあげく、結婚をあきらめ寒山と同じ僧侶になることを決心し、寒山を探す旅に出て、蘇州で寒山に再会した。
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。