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「工芸の力-21世紀の展望」 東京国立近代美術館工芸館

東京国立近代美術館には何度か訪れているものの、工芸館に赴くのは今回が初。
旧近衛師団司令部として建設された重要文化財ということは、前もって知っていたが、一体どんな建物だろうと、期待は高まる。
近美から坂道をてくてく歩く。お濠端を歩くのはとても気持ちが良く、楽しくなってくる。

さて、公園の入口を入ると馬に乗った兵士の大きな銅像の背中が見えてきた。案内板を見ると北白川宮能久親王銅像とある。
銅像を過ぎるといよいよ赤レンガ作りの洋風建物が見えてくる。愛知県には「明治村」という観光施設があるが、そこにありそうな建物。
工芸館

中に入るとレトロ感一杯、明治の香がそのまま残っていて驚く。

前置きが長くなったが、特別展は2階にて開催中。古めかしいが立派な階段で2階へと。

今回の展覧会では、美術と工芸の垣根にとらわれることなく新しい造形を生み出す14名の作家の活動を通し、21世紀の工芸世界を展望するとともに、その造形世界の魅力を紹介します。

14名の作家の中で、気になったのは以下の通り。

・須田悦弘。
気になったというか、須田作品が出るというので見に行ったようなもの。
お馴染みの「葉」「枝」作品であったが、この場所、季節での展示を常に意識しているのがよく分かる。宝探しのような楽しみ方もいつも通り。
作品リストを今見直して気付いたが、1つ見落としてしまった。。。あぁ時既に遅し。

・北川宏人
北川

1室全てを展示空間として使用し、北川のポップなテラコッタ製人物像がずらりと並ぶのは壮観。レトロな部屋に今どきのおしゃれな若者像はミスマッチのようにも思われるが、妙なバランスが取れていて不思議な感覚を覚えた。表情と着衣、身体の線に独特の個性があって、ちょっと不気味だけど気になる存在なのだ。
金沢21世紀美術館で開催された展覧会にも出品したとのことだが、現代アートそのもの、しかもテラコッタというのが味噌。
場内の説明書きによると、作成には驚くほどの手間がかかっている。
たまたま書店に行ったら今月の「アート・トップ」1月号の特集「いま、立体作家が面白い」の表紙にも採り上げられており、大森暁生との対談で、なぜテラコッタで人物像を作るに至ったかの経緯が語られており興味深かった。今後の作品にも注目。
アートトップ


・田口善明
蒔絵の技術は古くからあるが、現代版に見事に昇華されている。
どれも、個性的でしかも大変美しい。海老や鳩を大胆に描いていてとりわけ目を惹いた。
田口


・北村武資
「羅」という蜻蛉の羽のような織物を初めて近くで見た。こんなに優美で繊細な織りや紋様もさることながら、日本固有の色味が素晴らしい。昔の高貴な方は、こんな絹織物を羽織っていたのだろうかと思いをはせる。
羅


この他、鉄を使った大きなオブジェ「潜熱さしひびき」を出品している留守玲などの作品も見もの。
鉄


工芸館から北の丸公園を抜けて九段下まで出たが、北の丸公園はNYのセントラルパークのようで驚いた。こんな場所が東京にあったなんて、全く知らなかった。園内のベンチでは読書をする人や、書き物をしている人様々で思い思いの時間を楽しんでいる。
私も、時間がもう少しあればぼ~っと鑑賞の余韻にひたりたかったが、そのお楽しみはまた次回ということに。

*2月17日(日)まで開催中。12月29日~1月1日は年末年始のため休館。

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工芸の力ー21世紀の展望

東近美工芸館の開館30周年を記念する特別展の第2弾は“工芸の力ー21世紀の展望”

「工芸の力 - 21世紀の展望」 東京国立近代美術館・工芸館

東京国立近代美術館・工芸館(千代田区北の丸公園1-1) 「開館30周年記念展2 - 工芸の力 21世紀の展望 - 」 2007/12/14-2008/2/17 新しい「工芸」の在り方を模索します。開館30周年記念展の第二弾は、三輪壽雪や前田昭博らより、現代アートでもお馴染みの須田悦弘、北

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いづつや様

コメント有難うございます。
北川作品はカラフルな服装もさることながら
やはり、表情に不思議な魅力を感じます。
アート・トップ未見でしたら、ぜひご覧になってみて下さい。

No title

最後の展覧会が不安をふきとばしてくれるすばらしい作品
との遭遇で締めくくれたので、とてもよかったです。
北川宏人のテラコッタ人物像に魅せられました。

No title

@はろるど様
こんばんは。こちらこそ、TB&コメントを有難うございます。
アート・トップは私も立ち読みですが、思わず読み耽ってしまいました。
嬉しいタイミングでの出版ですよね。

休憩室には普通に読書をされているご高齢の方に思わず目を取られて
リストにチェックして行ったのに、見落としてしまったようです。
注意力散漫。

@あべまつ様
こんばんは。
東京にあんな素敵な場所があったとは嬉しい発見でした。
なんと、九段下からは神田の古書店街に抜けるのですね。
う~ん、誘惑が多い街。
1日かけてゆっくり歩いてみたいものです。

休みに入ったので毎日更新しています。
本年も残すところあと2日ですが、まだまだお付き合いいただければ幸いです。

こんばんは。
この展覧の前期は見ているのですが、
後期はまた来年にとってあります。
この北の丸界隈はとても好いお散歩コースです。
大手町の三の丸尚蔵館~近美~工芸館~
山種~九段下靖国神社~神田古本屋街
都心にこれだけ広大な緑があることを
歩くたびに誇らしく思います。
工芸館は、作品カードが嬉しいおまけですよね★

今年は思いがけず、楽しい交流をありがとうございました。来年もmemeさんの記事を楽しませていただきます。ヨロシク!良いお年を。

こんにちは。TBありがとうございました。
工芸館は初めてでいらっしゃいましたか。駅から少し歩きますが、お堀沿いの散歩道は悪くないですよね。あの重厚な建物も周囲にうまく溶け込んでいます。(ちょっと威圧感を感じるのがまた歴史を感じさせるものですが…。)

今回の収穫はやはり北川さんでした。アートトップの特集も良かったですよね。書店ですがその部分をじっくり読んでしまいました。仰るように、今風のようで少し不気味な部分があるところがまた面白いのかなと思います。テラコッタの質感にも思わず触りたくなるような魅力を感じました。

須田さんの見逃された作品は休憩室のうちの一つでしょうか。
あれは本当にひっそりとしていて分かりにくかったです。
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