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「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」 静岡県立美術館

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青春18きっぷの残り3回券を首尾良く手に入れ、1月3日JR在来線にて静岡県草薙まで足を伸ばしました。
昨夏、静岡県美で開催された「石田哲也展」&「NHK日曜美術館30年展」のために初訪問して以来となります。その時から本展の告知があり、是非観に行こうと思っていました。

概要は以下の通り(美術館HPより抜粋)。

ガンダーラは、かつて世界に冠たる都であった。その繁栄はローマに並ぶほどだった。そこに咲き誇ったガンダーラ美術。
今回の展覧会は、日本国内の未公開のガンダーラ美術の至宝を、初めて集大成するものです。言わば“秘蔵のガンダーラコレクション展”。石やストゥッコ(漆喰)でできたガンダーラ仏およそ110点をご堪能下さい。
また、破壊されてしまったバーミヤン大仏と石窟壁画のかつての雄姿も写真でご紹介します。最新の修復研究の成果が、バーミヤンの謎に迫ります。さらに中国新彊(しんきょう)や敦煌(とんこう)からの大谷探検隊の収集品も展覧し、シルクロード美術の魅力をあますところなくご紹介します。


・・・とここまで書いたところで、はたと手が止まりました。
展覧会の構成をメモするのを忘れ、図録も購入しなかったため内容を順序よくご紹介できない・・・。ということで、感想を。

まず、ガンダーラとは一体どこなのか?
私はてっきり孫悟空の影響で中国かな~などと思っていましたが、現在のパキスタン北西部とアフガニスタン東部周辺が正解。ここに古代ガンダーラという古代王国がありました。
展示されている仏像、チラシ写真の仏像はどこかで目にした様式です。

東博特別5室で開催中の「仏像の道」で仏像のはじまりとして陳列されていた一連の仏像やレリーフが、まさにこのガンダーラ王国で生み出されたものだったとは。。。いかに、展示解説を理解していないことか!
仏像が最初に制作されたのは、ガンダーラのクシャーナ朝時代(紀元後2世紀頃)。インドという説もあるようですが、このガンダーラでは仏教美術が隆盛であり、次々に素晴らしい仏教美術を展開。

最大の特徴は、ギリシャ・ローマ、シリアなどからの影響を多分に受けた様式であること。
仏像のお顔がどこかエキゾチックで、現在日本で目にする仏像とはかなり違っています。
この影響を一番感じたのは、仏像でなく「レスリング」像を見た時です。
レスリングの発祥はエジプト時代にさかのぼり、古代オリンピックの種目にもなっていますが、ガンダーラでもレスリングは行われていました。

シルクロードを通じた東西文化を融合し繁栄を誇った様子が見えてきます。

また本展では、2001年3月に破壊されたバーミヤン遺跡の大仏及び石窟壁画と修復作業についても展観しています。
特に印象的だったのは、破壊されたバーミヤン大仏と静岡県立美術館との大きさ比較のために作成されたジオラマ。
バーミヤン大仏の高さは何と55メートル!
ちなみに奈良東大寺の慮舎那仏坐像は14.86メートル。こちらは座っており、バーミヤン大仏は立像なので単純比較はできませんが、55メートルは凄い。想像できなかったのですが、ジオラマを見たらその大きさがよく分かりました。この目で実際に55メートルの立像を前にしたら、呆然とするか、ひれ伏すかどちらかだろうと思います。
が、残念ながらもうその機会はありません。


大仏だけでなく、今もなお残る貴重な石窟壁画は日本を含め世界各国によって修復作業が進められている様子が展示されていました。


さて、ガンダーラ美術が隆盛した3~5世紀に、日本はいかなる状況であったか。
この時代は弥生時代後期~古墳時代。卑弥呼や蘇我氏が生きた時代と書いた方が分かりやすい。日本に仏教が伝来したのは、538年ですから、ガンダーラで発祥した仏像がシルクロードを通り、現在の中国、韓国に伝わり、日本へと伝わるという壮大な流れが、漸く私にも見えてきました。
繰り返しって大切ですね。

この記事を書くにあたり、昨年購入したMIHO MUSEUMの「いにしえのほほえみ」展図録が大変参考になりました。改めて、図録って役に立つものだなと思ったことも追記しておきます。その時分からなくても、こうして後日見た展覧会の後で読み返すと理解が深まりました。
こうやって、1つ1つの展覧会がつながっていくのが美術の面白さだと思います。

*3月30日(日)まで開催中。
 福岡アジア美術館(4/10~5/18)、福井市美術館(5/28~7/6)に巡回します。

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