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金刀比羅宮への旅(2) 高橋由一館

本日(1/14)になっても、図録類一式到着せず。これは失敗でした。50円を惜しんで、書籍小包にしましたが、エクスプレス便にすればよかった。。。

気を取り直して前回の続きです。
高橋由一の作品と言えば有名な「鮭」、これは日本史の教科書もしくは美術の教科書に必ず掲載されている作品。私と由一作品との出会いは、この教科書図版が最初だが、それから数十年経過し愛知県美の常設展で本物と遭遇した。タイトルは「不忍池」。冒頭の「鮭」と異なり風景画だが、大変心地良い作品で、優しい風が流れているような雰囲気が漂う。先日ロートレック展のため県美に赴いた際にも、常設にかかっていた。
そして、昨夏もう1枚衝撃的な作品と出会う。これが「花魁」であった。こちらは、文字通り花魁を描いた肖像画なのだが、美人画とは程遠い、はっきり言ってしまうと不美人な花魁がずっしりと描かれていた。しかし、美しさを微塵も感じられないこの作品はなぜか非常に強く印象に残った。今にして思えば、花魁から想起されることのない「おどろおどろしさ」を痛切に感じたからかもしれない。
これを境に、痛切な由一ファンとなった私はこの金刀比羅宮行きで、由一作品をまとめて鑑賞する絶好の機会と鼻息荒く(実際は坂のため息も絶え絶え)入口をくぐった。

さて、入口のある1階だと思った場所が実際は3階であることを係の方に説明され、3階展示から鑑賞を始める。
ここでは、現在白書院で製作中の田窪恭治「神椿展」が開催中。金刀比羅宮内に新設された資生堂パーラー運営の茶所「神椿」作成のための下絵・習作等が展示されている。
私は作品よりも田窪恭治作成の金刀比羅宮模型が気になった。既に自分が歩いてきた道のりが、模型によりよ~く分かったからだが、これはあまりに失礼な感想かもしれない。

さっと流して、お目当ての由一作品が待つ1階へ降りる。
小さな展示室に全27点の作品が静かに佇んでいた。私が行った際は来客も数名でゆっくり、のんびり鑑賞できた。まずはガラスケースに入っている4作品。この4点だけをガラス越しに見て、残りは柵もないため、近づいて鑑賞可能、額装されているがガラスがはめ込まれていないので、絵の具の状態がよく分かる。

全ての作品について私のようなド素人が感想を述べることは難しいし冗長になるため、ここでは特に印象に残ったもののみを挙げていく。

・「豆腐」
以前TB「新日曜美術館」で由一の特集があった際に、クローズアップされていた作品で、今回私がもっとも見たかった作品(他にどんな作品があるのか全く知らずに行った)。
実際の作品は思っていたよりサイズが小さかったのが軽い驚き。TVはサイズまで表現してくれない。
描かれているのは豆腐と言えば豆腐なのだが、かなり硬そうな感じ。見ていて面白いし、描き手の一生懸命さが伝わってくる。写実とはちょっと遠いだけど、惹かれる、そんな所は花魁も豆腐も同じだ。

・「州崎」
他の風景画とはどこか違った感じを受ける。重厚感というより、油彩なのに透明感がある。
船の帆がその透明感を出しているのか、それとも背景の静かな海辺なのか、とにかく静かで落ち着く大好きな1枚となった。

・「鱈梅花」
豆腐同様、身近なものを題材にした作品だが豆腐と比較すると、ぐっと写実性が高まっているように思った。荒縄が描かれているが、これは「鮭」と同じ描写法だそうで、描き方など分からないが、じっくりと拝見。

・「貝図」
思わず若冲の貝図を思い出したが、由一も貝だけを描いていた。これは金刀比羅宮の袋戸棚に使用するために描いた小襖仕立てとなっている。
戸棚の襖に由一の絵とは、さすが金刀比羅。他にも小襖仕立ての作品がもう1点あるが、こちらも必見。

・「琴平山遠望図」
HPには修復中のため、展示されていないと出ているが修復は完了し、しっかりと展示されていた!由一が琴平滞在中に制作した琴平の風景画。由一の風景画はどれも皆、見ていると優しい気持ちになる。


・・・と由一27点と束の間の出会いを楽しみ、もう、これを見ただけで来た甲斐があったと大満足。しかし、お楽しみはまだまだ続く。後ろ髪ひかれつつ、更に上を目指すのであった。

*高橋由一館展示作品は以下金刀比羅宮公式HPで全て見ることができます。
http://www.konpira.or.jp/museum/yuichi/yuichi.html

つづく。

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らすから様

ご多忙の折、コメント有難うございます。
高橋由一館と宝物館はぜひ次回ご訪問の際、
お立ち寄りくださいませ。

由一館は好みもあろうかと思いますが、宝物館は凄いです。
そもそも、らすから様の記事を参考にしておりますので
こちらこそお礼を申し上げるべきところ、遅くなってしまいました。

*東京マラソン完走お疲れ様でした!
僭越ながら参加され、完走されたことにまずは意義があったと思います。

No title

こんばんわ。ご無沙汰をしておりました。
なかなか時間が取れず、コメントしそびれてしまいました…
金刀比羅宮、とても気に入られたようですね。
memeさんの感動振りが、記事から伝わってくるようでした。
僕も同じくらい感動したので、共感できて嬉しいです。
1月だと寒いから、足元も冷えたようですね。
でもその分、空気は凛としていて、書院の鑑賞には最高かもしれませんね。
また見に行けなかった高橋由一館のレポ、楽しみにしていました。
記事を拝見していて、やはり無理してでも鑑賞しておけばよかったと、
後悔しております…(苦笑)
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