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「芳年・芳幾の新聞錦絵」展 千葉市美術館

錦絵

Takさまの記事に触発されて、千葉市美にて「日本の版画」展と共催の「芳年・芳幾の新聞錦絵」展について書いてみることにしました。

展覧会について語る前に、私と新聞錦絵との出会いから。
そもそも浮世絵に関心を持ち始めたのは、何度もここで書いているように昨年開催されたミネアポリス美術館所蔵の浮世絵コレクションを見て以来とまだ日は浅いです。そんな私が浮世絵について、もっと知りたいと思った時、いづつや様よりご紹介を受けたのが高橋克彦氏の浮世絵関連著作でした。高橋克彦氏は「写楽」など浮世絵をテーマにしたミステリーで著名ですが、小説のテーマとされるだけあって浮世絵についての造詣が深く、「浮世絵コレクション」シリーズと銘打ち、浮世絵についての薀蓄、事典、対談本などを出されていたのです。

早速買い求めようと思ったのですが、これらの著作は既に絶版。名古屋のジュンク堂へ駄目もとで行ってみたら、何と「新聞錦絵の世界」(角川文庫)が1冊だけ残っていました。
*「浮世絵コレクションシリーズ」は古書であれば、いずれも入手可能。

という訳で、最初に読んだ浮世絵関連本が「新聞錦絵の世界」といきなりマニアック路線からスタートすることになりました。
「新聞錦絵の世界」は文庫ながらオールカラーで、主に「東京日々新聞」と高橋氏による感想・解説が各新聞に添えられています。

読後、わずか数ヶ月で実物とお目にかかれるとは・・・ラッキー!と千葉市美での本展開催を知り小躍りしました。

さて、前置きが長くなりましたが、本展での新聞錦絵の主流「東京日々新聞」と「郵便報知新聞」全点展示は、さすがに凄い量でした。
とら様の本展記事に書かれていたように、各新聞に書かれている内容についての解説が一切なかったので、一点一点見ていくのは骨が折れるし、読もうにも明治時代の文章ですので読みづらく時間がかかることは間違いありません。
私も「新聞錦絵の世界」を読んでいなければ、はて~と絵だけ眺めて終わったことでしょう。

が、事前の予習が効を奏し、文庫で紹介されていた作品は記憶に残っているものが多く、むしろ紹介されていなかった作品に集中して展示を楽しめたのが収穫でした。
「郵便報知新聞」は未見のものが多く、こちらは芳年の絵がほとんどなので、芳年作品、芳幾作品の違いが並べて見たことで、より鮮明になったと思います。
個人的には芳年の作品にシャープで現代的な印象を受けました。対する芳幾の作品にはあくの強さ、泥臭さのようなものを感じ、血みどろ、残虐さは両者甲乙付けがたいところです。


定価の1000円安でミュージアムショップにて販売されていた「文明開化の錦絵新聞」は買い求めたものの、いまだに未読。このまま眠らせないようにしたいものです。
文明開化


*3月2日まで開催中。

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芳年・芳幾の錦絵新聞 @千葉市美術館

 新聞は明治という新時代の象徴であったが、当時の写真印刷技術は未熟であり、新聞挿絵は「錦絵」であった。 1874年に創刊された「東京日日新聞」と翌1875年に創刊された「郵便報知新聞」に掲載された大判作品が一挙に公開されている。全部で176枚であるから豪快な展示

「芳年・芳幾の錦絵新聞」展

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No title

@一村雨さま
時間帯は違えど、この日も一村雨と同一展の鑑賞となりました。
浮世絵師は星の数ほどいて、なかなか覚えられません。
まだまだ、勉強不足だなと感じています。

@Takさま
こんばんは。
幕末末期~明治期の画家は今大注目している分野でして。
国芳→暁斎、芳年の系譜は大変興味深いです。

@とら様
芳年の浮世絵はオランダでも凛としていました。
「藤原保昌月下弄笛図」がハーグで出ていたのです。
そういえば、芳年作品との最初の出会いは、オランダ在住の
画家デュマス展でした。


No title

芳年の残酷画ー月百姿の両極の一つ。
まさにマニアックな世界ですね。

No title

タイミングよく、東京美術より
「もっと知りたい歌川国芳」が発売になりました。

江戸末期から明治にかけての浮世絵、錦絵
無意識に避けていたようなので、これからは
目をそむけず注目していきたいです。

No title

私も浮世絵を意図的に眺めてみようと思ったのは、昨年からでした。
それまでは、北斎とか歌麿とか有名どころしか知りませんでし、
いろいろな絵師の名前がごっちゃになって、混乱していました。
何度か礫川や太田や東博に通いながら、浮世絵の専門書を
読み、今、やっとだいたいの絵師の名前と作風が頭に入ってきて、
面白くなってきたところです。

さて、千葉市美術館。お疲れ様でした。
私も、文章を読むのはすっ飛ばし、絵だけを楽しみました。
ハッと驚くような美しい絵には出会いませんでしたが、よい
企画だったと思います。
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