スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「龍子が描いた神仏」 龍子記念館


川端龍子の名を意識したのはごく最近のことです。
名古屋市の古川美術館で開催された「大観・玉堂・龍子 三巨匠」展を昨年11月に観た時、玉堂が一番私の好みで、龍子作品にはちょっと馴染めない感じがありました。
にもかかわらず、今回龍子記念館に出向いたのは訳があります。
23日まで川端龍子の自宅の襖絵になっていた俵屋宗達の「桜芥子図襖」が公開されるというので、急遽予定に組み込んだのです(情報はtsukinoha様のブログで拝見しました。ありがとうございます!)

幸いなことに当日は小春日和の上天気。浅草線西馬込から徒歩20分弱。龍子記念館は間口や正面からの外観から想像したのとは裏腹に、広い展示空間を持つ立派な美術館でした。
入館料わずか200円を小さな窓口で支払い、中に入ると思わず息を飲みます。
最初に出会った作品「やすらひ」。
やすらひ

この1枚に完膚なきまでにノックアウトされました。242×728の大作ですが、大きさによる衝撃より、そこに描かれた孔雀明王の人間味溢れる表情に惹かれます。
孔雀明王と言えば、信仰の対象、「崇高なもの」というイメージしかありませんでしたが、龍子は孔雀明王を人間に近しいものとして表現しました。
「千年にわたり、孔雀の上に乗っているのもお疲れであろう。孔雀もたまには休みたかろう」と、明王を孔雀の背からおろし、両者がくつろぐ様子を描いたのが「やすらひ」です。龍子は妻子を若くして亡くして以来、信仰心が厚かったそうですが、明王を祈る対象でなく身近な存在として描く発想にただただ感心しました。

他にも「一天護持」をはじめ、仏を描いた大作や書がずらり。龍子の作品のために建てられたのだなと思わせるほど、作品と展示空間がマッチしていたように思います。
絵画作品の反対側には龍子が愛用の品々、例えば硯、筆、刷毛、眼鏡なども公開されており、違った角度から龍子を見つめることが可能です。


さて、お目当ての宗達「桜芥子図」も、素晴らしい作品でしたが龍子作品に両脇を固められて、ちょっと居心地が悪そうでした。
襖

「芥子」「たんぽぽ」「土筆」「わらび」「スミレ」など春の草花満載で、今の季節に相応しい襖絵です。
表具をきちんとあつらえれば、もっともっと素晴らしい絵が映えるのになと、それだけが残念でした(作品自体の状態は良いです)。

記念館は龍子の旧宅とアトリエがある龍子公園に隣接しており、11:00、13:00、15:00の1日3回職員の方によって入場可能だそうです。お庭も素晴らしいようなので、次回は是非公園も拝観させていただこうと思います。

*「龍子が描いた神仏」は5月6日まで開催中。
注:宗達「桜芥子図襖」の特別公開は3月23日迄です。お見逃しなく!

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

430 龍子が描いた神仏

急に時間がぽっこり空いたので、開催中の「龍子が描いた神仏」を観に、龍子記念館に行ってきました。今にも雪が舞ってきそうな寒い土曜の午後、私ひとり美術館の空間を占領・・・(あぁ、こんな閑散としていていいのか・・!?)。 今回は神仏というテーマでの企画です...

龍子記念館【龍子が描いた神仏】&【龍子公園】を観てきました。

本日は家の近くにあると最近知った 「龍子記念館」に行ってきました。 いつも拝見してる美術ブログをかいている人が とてもいい!って...

コメントの投稿

非公開コメント

No title

tsukinoha様
こんばんは。
おかげさまで素敵な時間を過ごすことができました。
この美術館の居心地の良さはどこから来るのでしょうか。
龍子は大作の方が作風に合いますね。

No title

こんにちは。
やはり入ってすぐのあの大きな「やすらひ」は圧巻ですよね。
あの場所はいつも何があるのか注目のスペースです。
次回はアトリエのある日本家屋も見所のお庭を是非!
龍子にまつわるエピソードをしっかり解説してくれて、充実感倍増です。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。