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「コレクションの新地平 20世紀美術の新地平」 ブリヂストン美術館

かねてより、アフター5に美術鑑賞したいと思っていたが、残念ながらここ数年ほとんどその機会を得ることはできなかった。
名古屋で夜8時まで開いている美術館が、くごく限られていることも理由の一つだが、そもそもアフター5などない仕事の状況の影響によるものが大きい。

しかし、今回の異動により、当面私にもアフター6程度の時間が許される環境になったようだ。
ということで、日曜に目黒美で購入したぐるっとパスを持って、早速ブリヂストン美術館へ行ってきた。

今回の展覧会は石橋財団創設者:石橋正二郎氏の後継者である石橋幹一郎氏の没後10年記念して、彼が蒐集した作品の展示がメイン。
実は、どんな作品が出ているのか予習なしに飛び込んだのだが、これが当たりだった。
以前から気に入っていたザオ・ウーキーの作品をまとめて鑑賞でき、さらにベン・シャーンというリトアニア生まれの一連の版画作品に心奪われた。

まずは、ザオ・ウーキーの作品について。
幹一郎氏とザオ・ウーキーは個人的に親交も深く、手紙なども残されており、作品とあわせて別コーナーに展示されていた。ウーキーと言えば、限りなく鮮烈な青の作品をすぐに思い出す。しかし本展ではそうした大作だけでなく、小品もいくつか見ることができたのは大きな収穫。最初目にした時は、クレーに作風が似ていると感じたが、帰りに図録を見たら、やはりウーキーはクレーの影響を受けていると解説に書かれていた。
どおりで、私はザオ・ウーキーの作品が好きなわけだ。クレーつながり。
抽象絵画は数あれど、実際ウーキーの部屋が2つ続いた後に、ポロックはじめとした抽象絵画が並んでいたが、ウーキーほど心はときめかない。

次にベン・シャーン。
彼の名は今回初めて記憶に残すところになった。版画作品だけを見ていると、どこかで一度見たような気がしたけれど、確かではない。いや、多分見ていたら、きっと覚えていたに違いないと思う。
それほど、印象的だった。
後期展示の中で特に良かったのは、「星くずとともに消え去った旅寝の夜々」「一篇の詩の最初の言葉」。
シャーンは「マルテの手記」からインスピレーションを受けて、この版画集を作ったそうだが、文学が見事に版画作品となって生まれ変わったと言えるだろう。
同時に展示されていたアンリ・ミショーの作品も同種のものを感じるが、作風は全く異なるところが興味深い。

ピエール・アレシンスキー(ベルギー出身)やキャサリン・ベチャリ(オーストラリア在住)のどこか薄気味悪い点描抽象画なども初めて知った名であった。
そして、現在大阪の国立国際美術館で開催中のエミリー・ウングワレーも2点、特別出展されていた。「春の風景」は最初誰の作品なのか全くわからなかったが、一目見て惹かれた。同じく抽象絵画であるにも関わらず、画面からは匂うような春の息吹を感じたから。
その左に飾られていた「無題」の作品はちょっと同じ作家のものとは思えなかった。それほどに2つの作品から受ける印象は異なる。

ウングワレー展は、これで俄然楽しみになってきた。

*4月13日(日)まで開催中。

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No title

@ogawamaさま
こんばんは。
東京の魅力は生活してみて改めて強く感じています。
やはり、夜の長い町なのですね。
図書館などは軒並み8時まで遅いところだと夜10時まで
開館しているので驚きです。

真ん中の廊下にあったのは、ベシャリだったように思います。

@とら様
こんばんは。
ひそかにベン・シャーン愛好家でいらしたのですね。
ベン・シャーン展見たかったです!
後ほど、じっくりブログやHP拝見させていただきます。
ベン・シャーンと言い、ウーキーと言い、幹一郎氏の好みは
私とあっているようです。

@はろるど様
お久しぶりです。
ご指摘の通り、東京生活を徐々に楽しみ始めています。
やはり、仕事が楽になった環境が一番大きいかもしれません。
いくら遅くまで開館していても、仕事が終われなかったら
行けませんから。

ウーキーの小品に特に注目して下さるとクレーが見えてくるかも。
ご感想はいずれまた、教えてください。

No title

こんばんは。新生活如何でしょうか。お忙しいことかと思いますが、順調(?)に美術館巡りをご堪能されておられるようで何よりです。東京は廻り出すとキリがありませんよね。

私はポロック好きなのでそれが一番感銘したのですが、今回はザオがかなり多く出ていたので非常に見応えがありました。ザオとクレーとに関係がありましたか。その点はあまり意識したことがなかったので、次回はクレーのイメージとザオを重ねて見てみようと思います。

ベンシャーン

社会派のベンシャーンはアメリカの良心です。秘かに追いかけています。
2006年2月に埼玉近代美術館でベンシャーン展があり、興奮してHPに記事を書きました。
そのURLを貼りつけたら、「英語が多いのでスパムと判定」されてしまいました。
ブログのほうをTBしてみます。

ベン・シャーン!

ベン・シャーンの部屋、とても良かったですね。人物の素朴でリアルでちょっと切ない表情に惹かれました。「ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸」という絵本が出ているようです。
この展覧会の感想は書くの忘れちゃったのですが、中央廊下に展示されていた森の抽象画も好きでした。あれがアレシンスキーorベチャリだったような...。


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