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「絵師がいっぱい お江戸の御用絵師と民間画工」 板橋区立美術館

itabasi


板橋区立美術館で開催中の「絵師がいっぱい」展と関連イベントである「日本美術講演会」(第2回)榊原悟氏(群馬県立女子大学教授)による「楽しい江戸絵画」と題した講演を聴いてきました。

実は、この記事は2回目のチャレンジ。先程講演のレジュメまでほぼ書きあげんとしたところ、誤って画面を消してしまった私。
残念ですが、同じことを2回書く気力なく、急遽簡略化することとなりました(涙)。

榊原氏は21年間サントリー美術館で学芸員をされており、岩波新書や角川選書で日本絵画の見方、江戸絵画を愉しむことについて語られております。私も新書は全て目を通しましたが素人にも取っ付きやすかったため、ご本人自らお話が聞けるとあって、板橋まで赴いたのです。
前半60分、後半30分は前半で紹介されたテーマに沿った作品をスライドで見せながらの解説。特に後半30分があったことによって、前半部分の理解が進みました。やはり、絵画を語るには実際の作品を見せるのが一番だと思います。
榊原氏のお話は著書と同様分かりやすく、この先生は本当に江戸絵画お好きなのだなぁ・・・と話し手の日本絵画に対する熱い思いが伝わってきました。

講演で紹介された作品群の中で印象深かったのは水戸で活躍?した林十江、立原杏所。
立原杏所は確か昨年だったか東博の平常展で実際の作品を見た記憶があります(後でもう一度チェックしてみよう。。。)。葡萄を描いた酔画として解説が添えられていたように思いますが、力の抜き加減が絶妙で、筆の運びはためらいがなく、これは一体誰が描いたのかと驚いたのです。


さて、講演会で語られた作品が今回の企画展で展示されている訳ではありませんので、ご注意をお願いします。

企画展はあくまで板橋区立美術館所蔵品による展示です。
所蔵品といっても侮ることなかれ。
まずお座敷コーナーと題された一角では畳敷きに5つの屏風絵が柵なし!で展示されています。
何と、太っ腹な美術館であることか。
思う存分作品に近寄ることが可能です。

さらに、全展示室でカメラによる撮影もOK。古美術系は撮影禁止なところが多いのに、これまた太っ腹。
さらにさらに、会場では過去に販売された展覧会の図録が半額で販売されています。売場の方にお聞きしたところ、5年?以上経過した図録は全て半額以下になるようです。
思わず何冊か買ってしまいました。。。だって、オールカラーで1冊千円切ってたし。売れ行き好調のため、完売図録がかなりありました。

一番驚いたのは作品解説です。
通常、作品には必ずタイトルと作家名がはじめにあって、後に解説が続いたり、解説なしだったりなのですが、板橋は違います。
まず、現代版タイトルがすべての作品に付されています。次にどんな所に注目して作品を鑑賞すれば良いのか、まさに鑑賞のためのポイントが小学生でも分かるように書かれており、作品名はその後におまけみたいに小さく書かれていました。作家については、最後に名前だけでなく、どこの出身でどんな経歴かまでまとめられています。
こちらの美術館の館長は安村敏信氏ですが、館長をはじめとする美術館学芸員の方の姿勢がこれだけで十分伝わってきます。

板橋には過去行ったことがないので、当然作品はすべて初対面。
それにしても、良い作品をおもちです。
狩野探幽の「風神雷神図屏風」、狩野元信印「東坡騎驢図」、狩野正信「蓮池蟹図」など、狩野派ってこんな作品も書いてたの???と意外な一面を見たり、鈴木其一や酒井抱一など琳派あり、住吉派あり、そうかと思えば、歌川豊春、勝川春潮の見事な肉筆画あり。
バラエティ豊かなラインナップで迎えてくれます。時間はあっという間に過ぎました。

そして、所蔵品展だから拝観料無料です。所蔵品でも有料な美術館は多いのにありがたい。

5月18日(日)まで開催中。
講演会は5月3日、5日、10日、17日いずれも午後2時から90分。テーマと講師については以下のHPをご参照ください。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/schedule/now.html

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luka様

お楽しみいただけたようで何よりです。
板橋は要チェックですね。
もっと早く来ていれば良かった。。。
驚く程良い作品をお持ちで、しかもそれらの見せ方が秀逸です。
観客と美術館の距離が近い、それが見事でした。

No title

こんばんは。memeさまのブログを読んで、早速板橋に行ってきました。夏のような日差しの中、魚釣り(魚待ち?)をするおじさま方の多い公園を通って美術館にたどり着くと、無料!本当に?自分で、人数集計のカウンターを押す、という不思議な入り方で更にびっくりしました。
ボローニャ展などでは来ていたのですが、コレクション展は初めて。堪能しました。教えてくださり感謝。

No title

@はろるど様
こんばんは。
私も再度17日に講演を聞きに再訪しようかと。。。
天気が悪くて、美術館近辺の散策もできなかったので
お散歩気分で、のんびりできたらな~と思っています、

@あべまつ様
こんばんは。
やはり、立原杏所でしたか。
講演聴いてみて良かったです。良いことづくしで言うことなしです。

No title

こんばんは。
あぁ、本当に素晴らしい展覧と、企画講義です。私もはろるどさんと同じ、佐藤先生ねらいですが、17日、行けるかどうか・・・
本当は全講義聞きたい気持ちですが、こうしてmemeさんに教わることができて、
良かったです。
立原杏所は、多分東博のニュースの表紙を飾った葡萄の絵だと思います。

No title

こんばんは。早速出向かれたのですね。折角書かれたエントリが消えてしまったのが何とも残念ですが、こちらのご感想でも展示の面白さがひしひしと伝わってきました。ありがとうございます。

>美術館の館長は安村敏信氏ですが、館長をはじめとする美術館学芸員の方の姿勢がこれだけで十分伝わってきます。

公立の美術館とは思えないほど個性的ですよね。いつもあの名物キャプションにはうまいなと感心しながらついつい笑ってしまいます。

>所蔵品展だから拝観料無料

まさに言うことなしですね。出品リストでも抱一と出ていたので、早速近日中にでも行ってみたいです。(講演会は最終回の佐藤先生のを拝聴しようかと思っています。)
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