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GWに見た展覧会 いろいろ

愛知県美術館の「杉本健吉」展はとても良かったので、後日詳細アップしますが、この休み中に見て書いていない展覧会を一気にまとめてしまいます。

・「中右コレクション 四大浮世絵師展」 大丸ミュージアム
名古屋へ戻る新幹線を夜8時過ぎにして、ぎりぎりまで粘った。ここでは、ミネアポリスとボストンコレクションで見た歌舞伎堂艶鏡と歌川国政の貴重な作品を見られたのが一番の収穫。写楽も半分以上は雲母がよく残っていて、状態が良かった。
入口冒頭にあった北斎の青富士も忘れられない。
ただ、個人的には三鷹のコレクションの方が断然面白かった。

・「与謝蕪村 -駆けめぐる創意」展 Miho museum
暁斎の前に石山駅より片道50分かけて、行ったのだが、展示作品が予想以上に少なかった。
なにしろ、6期に分けての展示。私の前にいらっしゃったお客様の「あら、これで終わり?」の一言がすべてを語っている。
ただし、目玉の本邦初公開「銀地山水図屏風」は全期通して展示されている。この六曲一双の銀地屏風は、本当に素晴らしかった。金でなく銀地であるがゆえに、蕪村の良さを引き立てていたように思う。渋好み受けします。

図録はスーパーヘビー級の立派さだったが、今回は見送る。

・「禅・茶・花 第二部 国宝・重要文化財」展 正木美術館
この日は2度目の関西方面遠征。3つ見た中では、一番作品数が少なかったが、国宝「三体白氏詩巻」小野道風筆がその日のベスト作品。
楷書、行書、草書の3様式で白氏の詩を書いているのだが、最初の楷書が「んんん?道風なのに、あまり上手に思えない・・・」などと不遜な感想を持った私。しかし、続く行書、草書と徐々に筆致も変わり動きが出てくる様子は見事というしかない。
書の作品に、まるで人生の起承転結を見たような気がした。

ここでは、茶碗も名品が出ており、眼福。

さらに、第2会場ではひっそりと花入れに須田悦治の椿が一輪。
こういうのが実に絵になる須田さんです。

・「聖徳太子 ゆかりの名宝」展 大阪市立美術館
こちらは以前より楽しみにしていた展覧会の一つ。第1章では「聖徳太子絵伝」がこれでもかこれでもかと展示されている。同じお話であるのに、各お寺の収蔵作品によって、話の配置(異時同図)が異なっていたりで、それぞれ比較しつつ見ていくのは楽しい。しかし、そればかりというのも、かなりきつかった。
第4章では仏像も多く展示されていたが、重要文化財は「木造 地蔵菩薩立像」(野中寺)のみ。

特別展もさることながら、今年度の大阪市美は変貌を遂げていた。今まで広大なロッカースペースと化していた1階左の展示室が見事に常設作品の展示室になっており、今後は同館の大量かつ名品を毎回テーマに分けて展示していくので、今後も楽しみ。

・「天馬 シルクロードを駆ける夢の馬」 奈良国立博物館
いつもは土日でも比較的空いているのに、GWということもあってか、館内はかなりの人出。
伝馬を表した美術作品を通して我が国まで伝わった伝馬の軌跡をたどるという趣旨。
古代ギリシャから始まり、中央アジア、シルクロードを通って唐から奈良へ。
馬の意匠作品だけを集めるという珍しい視点の展覧会。その前にMiho musuemの常設でも楽園の霊獣が特集されていたので、ふたつを見るとかなり重複した内容もあり、理解は深まった。
一番印象深かったのは、「十二霊獣図巻」静嘉堂美術館蔵。見事に天馬として紹介されている。

ただ、これまでの奈良博特別展の中ではインパクトにかけていたように思う。

・「南蛮の夢、紅毛のまぼろし」 府中市美術館
初訪問の美術館。GWの前に出かけた。
これも微妙な内容で、期待していたものと違っていた。テーマ自体が異色で、玄人好みと申しましょうか。スライドを使用した担当学芸員の方の説明(20分)もお聞きしたけれど、悲しいかな、今では何も記憶に残っていない。

・「佐伯祐三」展 笠間日動美術館
初水戸。
佐伯祐三の回顧展。作家本人の精神状況が絵画作品に投影されていると強く感じる。半分ほどの作品にはゆがみがあって、個人的な推測では、精神状態が悪化している時ほど、ゆがみも激しくなっているような。
作品リストはなし。大阪近代美術館準備室からの出展作品が多かったが、、マイベストは「リュクサンブール公園」田辺市立美術館蔵。

その後、フランス館でコローの良いのを見た(タイトル失念)。

・春風萬里荘
笠間日動美術館の後、この分館に寄る。北鎌倉にあった北大路魯山人旧宅を移築し、別途作庭。
なんと、枯山水のお庭まである。
茅葺屋根の民家を開放して、その中に魯山人の遺品や焼き物、他の作家の絵画、書など家の中で鑑賞できる。
ガラス越しでない鑑賞というのは本当に良い。そこに本来あるべき姿で作品を見るのが、やはり一番良いと思う。
藤島武二の日本画掛け軸や、室町時代の螺鈿の中国わたりの家具は素晴らしかった。

ここでは、枯山水を眺めつつお抹茶(410円)もいただけます。

表の回遊式庭園では、お弁当を広げて楽しんでいらっしゃるグループもあり。茨城なのかどこなのか、異質の空間。

・「175/3000」 茨城県近代美術館
同じく初訪。予想以上に広い空間。今回は設立60周年の収蔵品展ということで、作家一人につき一点形式で、時代順に展示が行われていた。
一度に175点はさすがに疲れる。
クールベの「フランシュ=コンテの谷、オルナン付近」
古賀春江「婦人」 水彩
三岸好太郎「花」
斎藤与里「夏の小川」
小川芋銭作の全11点。

等々、要所要所で気になる作品とめぐりあえた。

・宮島達男 Art in You 水戸芸術館現代美術ギャラリー
こちらも初訪。驚いたのが意外に展示スペースが狭かったこと。100メートルの「くねくね」(地元の方はそう呼んでいるらしい)や敷地は広いのに、なぜ展示スペースはあれだけなのか・・・。

肝心の宮島作品。新作の「HOTO]。最初見た時は蝉かと思った。その後、ゴキブリにも見えて来て、最後にタイトルから「砲台にこめる弾頭」かと思ったら、「宝塔」の意だそうで。。。。う~ん失礼千万な感想で大変申し訳ないです。

宮島達男はこの先もカウンター、数、ダイオードから離れられないのだろうか。
長くこの対象にこだわり、それで著名になったのだけれど、手詰まり感があるような。

この後、飯田淑乃のパフォーマンス?一連のグッズを拝見。最初間違えて託児所に入ったのかと思ったらさにあらず。
「ね~ばね~ば♪」の歌声が、芸術館を出た後も頭から離れないので困った。
なりきりアートとしては、森村泰昌の亜種と言った感じ?


総括すると良かったのは、以下4つ。
京博の「暁斎」展
静岡の「シャガール」展+常設
愛知県美の「杉本健吉」展
碧南市藤井達吉現代美術館 オープニング展

地元びいきという訳では決してありませんので、あしからず。

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はろるど様

こんばんは。
チケットのお礼は別途。春風萬里荘は次回ぜひお立ち寄り下さい。
秋も紅葉が美しいと思われるので、よろしいかと。

静岡は草間作品ともども、堪能できます。
平塚などと組み合わされてはいかがでしょうか?

No title

こんばんは。関西、名古屋、静岡、茨城とさすがのフットワークですね。お見事!笠間は春風萬里荘まで寄られましたか。私は時間の都合でパスしてしまったのですが、色々見る限りでは良さそうなところなので、次回は是非行ってみたいです。

>小川芋銭作の全11点。

マイベストでした。もっとたくさんみたいなと思います。

それにしても静岡のシャガールは本当に素晴らしいようですね。これは行きたいかも…。
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