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九州国立博物館 文化交流展(平常展)

大絵巻展を見た後、担当学芸員氏による講演会に参加したのは、日程編に書いた通り。
その後、4階の平常展→九博では「文化交流展」と呼ぶに回りました。

なぜ、文化交流展と称するのか?講演会のお話にもあったように、各国立博物館にはそれぞれ役割が与えられています。奈良博は主として仏教美術を専門に、京博は京都における寺社仏閣に残された文化財を専門に扱う等々。ここ九博の使命は、日本の文化交流の歴史を扱うこと。かつて九州はアジアの他国への窓口となっていたのはご存知の通り。
その使命を果たすべく平常展を「文化交流展」と銘打ったのです。

さて、この文化交流展の見所は何か。
九博らしさは、しっかり現れていたように感じます。

・第二次蒙古襲来近辺海域から採掘された武器の破片。
それらをX線で透しすると、弾薬ひとつとっても破壊力を増すような工夫がこらされていたり、研究成果とともに、実物が展示されています。

・海の正倉院と呼ばれる「沖ノ島」の出土品

・キリシタン関連の踏み絵やクルス等

・大陸から伝わって来たと思われるアジア最大の銅鏡、及び金銅製品
特に、金銅製品の美しさには目を見張りました。

これらは展示物そのものですが、もう1つ見所は展示方法にあると言えます。
オープン型の展示と申しましょうか。中央にど~んと広い展示室があり、時間のない人はそこだけ回って主要展示物だけつまみぐいも可能です。
更に最新映像技術を駆使した映像による解説が充実。東博の凸版シアターが、ここには4つあると言えば分かりやすいかもしれません。

座席数35の「シアター4000」は事前予約制で、こちらが凸版シアターとほぼ同類項。違いは解説がプロ(阿川佐和子さんのナレーション)で、3Dではないが超高精細ハイビジョンを使用している点。
凸版シアターでは案内の説明がつかえることが何度かあり、若干聞きづらかったが、既に吹き込まれているナレーションはやはり安心して聞けます。

今回は、①海の正倉院・沖ノ島」②「じろじろ ぞろぞろ 南蛮屏風」(阿川さんのナレーションなし)と題した2本のソフトを上映していましたが、沖ノ島の映像は大変美しく先日の東博のシアターより、私にとっては興味深かったです。寝なかったし。。。

このシアター4000以外にも各コーナーで映像解説が行われています。かつて博多湾はどんなであったかは立ち見ですが、3D映像で大迫力。
古墳の研究成果、通常中には入れない石室の壁画を紹介しており、こちらも最後まで飽きさせません。
九博の映像コーナーはお薦めです。

新しい博物館で他の国立博物館より所蔵品は少ないでしょうが、何とかオリジナリティーを出そうと頑張っているという意気込みは見ている側に伝わってきます。

面白かったのは土偶の展示方法。透明のアクリル?ケースにディスプレイされた土偶は、まるでインテリアか売り物のよう。思い切りアートしてました。
逆に商品ディスプレイのような展示方法を使用することで、高い所に椀などが展示されていたので、よく見えないというデメリットもあり、何でもかんでもというのは問題かなと思います。

最後に江戸絵画のコーナーで、感涙ものの一品に出会いました。
渡辺崋山 「加羅哲欺像」(ヒポクラテス像) 1840年 自刃する前年作の肖像画です。
hipo

見た瞬間、心臓が鷲づかみされたかと思うくらいドキッとします。
明らかに他の絵画軍とは異彩を放っており、その精彩さは、興福寺の無著像と同様、まるで生きているかのような表現力です。

目下最大の追っかけ対象である崋山晩年の作品に出会えて、これが見られただけでも来て良かったと思います。
そういえば、東博の国宝「鷹見泉石像」も早く見に行かねば・・・。


お願いは、文化交流展展示作品リストを作っていただきたいということ。他の博物館では平常展示作品を博物館ニュースで案内しているが、九博のニュースは展示作品名がほとんど掲載されていません。HPには展示ピックアップと題されたページもありますが、これまた全展示作品が網羅されておらず、分かりにくい状況です。

九州博物館学芸員の皆様へ
良いなと思う作品全てをメモするのは大変なので、ぜひよろしくお願いいたします。

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misasa様

こんばんは。
石の拓本覚えています。立派だなと思った記憶があります。
他にも石関連で「石棒」や「石人」など石の文化財が
たくさんあって、石好きにはたまりません。
ここで、考古学的な展覧会をやって欲しいです。
もしや、既に開催されたのを見逃したのでしょうか。

アジア美術館のカフェにぜひお立ち寄りください。
今日の記事にアップしていますが、お店の方がYoginiです。

PS:必ず次回はご一報しますので、お店の紹介ぜひお願いします。

No title

再びこんにちは。
常設で、中国の山で採ったという巨大な拓本は見ましたか?
たしか去年の今頃の企画展で出ていたものなんですが、
知り合いの方が主催したもので、ちゃんと保管できるところを考えて
そのまま常設に移ったそうです。
日本の博物館も、たくさんいいものを持って行ってほしいですね。

また福岡へ行く時は、ご一報くださいね。
モツ鍋屋さん以外も、好きな店紹介しま~す♪
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