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「パスキン」  エコール・ド・パリの「リベルタン」 宇都宮美術館

ribonn

宇都宮ツアーの続きです。
宇都宮に到着し、先に向かったのが宇都宮美術館でした。JR宇都宮駅からのバスは1時間に1本。
ちょうど到着してすぐのバスがあったので、すぐに乗り込みました。バスに揺られること約30分。到着したのは森の中でした。

外観、アプローチとも美しく一目で「これは良い美術館!」と分かる佇まいです。中に入って更に驚きました。外から見るよりも、中は広く気持ちの良い玄関に迎えられました。展示室に向かうと、大谷石の壁など、地元産の石を上手く使って、地域色も出している。余談ですが、私は大谷石が好きで、同じように大谷石が使用されている神奈川近代美術館も好きなのでした。
こんな素晴らしい美術館の設計は誰?と尋ねたら、岡田新一さんとのこと。岡田氏と言えば、岡山市立オリエント美術館の設計もされています。
岡田氏の設計された建築は、まだ数えるほどしか拝見していませんが、個性のないところが個性といいましょうか、プロトタイプ的なものが感じられず、場の状況に応じた設計をされている印象を受けます(素人の感想なので、軽く流してください)。

レストランからの景色もガラスの向こう側には森があって、宇都宮というより、どこか軽井沢に来たのではと思わせるようなリゾート感がありました。

前置き長くなりました。

本題のパスキン展。
今回のパスキン展は、北海道立近代美術館所蔵作品から149点を選りすぐっての宇都宮美単独企画です。かねてより、まとめてパスキンの絵が見たいと思っていたので、宇都宮行きを決めた次第。

展覧会は作品年代順に並んでいます。詳細な作品解説はなく、節目節目ごとにパスキンの人間性や交流関係に触れた内容がありました。

パスキンは、シャガール同様ユダヤ人だったのですね。シャガール同様、放浪を繰り返すことになったのも、祖国を持たないユダヤ人であったことも理由の一つだったのでしょう。
弱冠19歳で挿絵画家としてデビュー。
初期の作品では、「ドラマ」や「女」1906年のドローイングが気に入りました。
この時代には、フォービズムやキュビスム風、セザンヌの影響を強く受けた作品があり、独自の画風を築くまでの試行錯誤の過程が伺われます。

同じエコパリの画家、ロートレック同様被写体には娼婦などが多く描かれています。パスキンの描く女性達も、気取らず日常風景そのままの様子を写し取っていました。

1画面に多くの人物が描かれるのも特徴でしょう。一見ごちゃごちゃしているように感じますが、よく眺めていると、表情、動作、全て丹念に描かれていることが分かります。


後半はパスキン独自の「真珠母色」の女性たちの油彩が出ています。
中でも「三人の裸婦」「白いリボンの少女」は、パスキン特有の境界線がない画面に溶け出してしまうような背景から表出される淡い世界に浸りました。
rahu


予想通り、エッチングなどが中心で油彩はそれほど多くありませんでしたが、まずまず満足です。
パスキンのエッチング、挿絵さえこれまで見ることがなかったので、その点は収穫でした。

45歳で自らの命を絶ったパスキン。自身の画家としての絶頂は、45歳までと自己暗示にかかっていて死を選んだのでしょうか。

パスキンによる砂糖菓子のような、エロティックな世界をもう少し見てみたいのです。


この後、常設展に回りましたが、充実した内容で、西洋美術では、シャガール、デュフィ、マグリット、クレーなどがありました。この他、デザイン関連のコレクションも著名なようで、ロシアデザインなど異色な展示が目をひきます。

*7月13日まで開催中。

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