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「国宝 法隆寺金堂展」 奈良国立博物館 

*6月16日加筆しました。

先程、奈良より帰還いたしました。
「国宝 法隆寺金堂展」と法隆寺にて同時公開中の「釈迦三尊像」と「薬師如来像」のレポートを簡単に。

9時40分頃入館しましたが、特段列を成すこともなく、スムースに入場です。今回は通常1階階段下でチケットの確認がある所、2階の踊り場でのチケット確認です。混雑を予想した変更なのでしょうか。
ここで東新館、西新館の2手に分かれますが、係の方がこちらへと指示する方は西新館の常設展。
進めど進めど、法隆寺金堂展の陳列がないので???と思ったら逆に行ってました。
すぐにUターンして東新館へ。

入口に大きな大きな立て看板があり「国宝 法隆寺金堂展」のタイトルが目に飛び込んできます。
6月末までの展示は金堂再現壁画12面を除くと、わずかに12点。
行くまでは12点など、長くて1時間弱で見終わるだろうと思っていました。
ところが・・・。気が付けば、2時間が過ぎていました。

この鑑賞時間の長さが、本展の魅力を語っています。
言葉は、不要なのではないでしょうか。

ポイントをしぼって、見どころをあげると

1.通常では考えられないほどの至近距離+360度の視野で拝観可能。
四天王像のうち2体と吉祥天立像、毘沙門天の4体には、手を伸ばせば届くのではないかと思われるほど、近くに寄れます。ガラスケースはありません。

2.吉祥天立象、毘沙門天を侮ることなかれ。
四天王像の公開が話題を呼んでいますが、吉祥天、毘沙門天、ことに吉祥天立象は、個人的に今回のマイベスト。彩色と載金の美しさは、平安時代の仏像の逸品です。
特に注目すべきは、手の美しさと首や頭の飾り。飾りの方は、ヒスイとラピスラズリなのでしょうか。
やはり、このあたりも法隆寺所蔵の仏像らしさが現われています。
この2体は6月末までの公開となりますので、お早めに!

3.2点の天蓋。
前回の特別展「天馬」に行った際に、本館常設でじっくり見たのに、やはり目をひく天蓋です。
飾りに注目。

4.印刷なのに、目を離せない再現金堂壁画。
複製と分かると、な~んだ偽物かと思いがちですが、どういうわけかこの再現壁画、長時間見ていても飽きることがありません。展示室左右両側に6面ずつ展示されていますが、入ってすぐの壁にある再現壁画はことに、状態が良く、1点1点それぞれ違った味わいがあります。当然、描かれている仏様の姿や種類も異なります。
全体的に照明は暗くしてあるので、印刷と書かれていなければ、私など最後まで本物だと思って見ていたに違いありません。

全ての展示は、見渡せるくらいのスペースに展示されており、動線は少ないはずなのに、2時間経過した時にはへとへとになっていました。
ことに、吉祥天立象の優しくふくよかなお姿を見てからは、他の物がどうでも良くなってしまうほど心奪われました。

それにしても飛鳥時代の仏像のお顔は、平面的で大陸の香がします。


さて、場所を移して法隆寺へ。
こちらの上御堂(重要文化財)では、金堂の本尊を拝観できます。
金堂展の入場券半券で、200円入場料が割引されますので、お忘れなく。

さて上御堂は、大講堂からさらに上に行ったところにありました(南大門からまっすぐ進むと一番奥)。
さすがに、こちらでは手を伸ばせば届く距離にはありません。
正面からしか見ることができないのは残念。

釈迦三尊像と薬師如来は同じ印を結んでいます。そして両者は釈迦三尊の方がお顔が長細い、飛鳥時代特有の形をしていること以外には、衣文表現もほぼ同一。
聖徳太子の病気平癒のために造営されたとのことですが、この2体の関係は興味深いものがあります。

そして、法隆寺まで足を伸ばせば、6月30日まで「法隆寺秘宝展」にて、奈良博で見ることが叶わなかった四天王像の残り2体の拝観が可能です。残念ながら、私は時間がなくいやこれはいい訳で、予習不足で秘宝展で残る2体を見られることを知りませんでした。。。
秘宝展(6月30日までの展示品リストが気になる方はクリック。


最後にこれから行かれる方へのアドバイスをいくつか。

1.双眼鏡は必携
天蓋のうちひとつは、かなり高いところに吊られています。実際の展示状況を反映させたのかもしれませんが、双眼鏡なしでは上部の飾りまでしかと見届けることは難しいです。
ざっとですが2メートルほど距離があります。
同様に、再現壁画も大画面なので、双眼鏡はあった方が良いでしょう。

2.法隆寺への移動はJRの利用がオススメ。
博物館前のバス停から、法隆寺行きのバスが出ていますが、恐ろしく時間がかかりますので、ご利用は避けた方がよろしいかと。時は金なり。

3.奈良博の常設もお見逃しなく!
今回の常設では絵巻の良いもの(国宝3点)が出ています。六道絵と併せて、ご鑑賞をお勧めします。

4.前期・後期どちらに行かれるかお悩み中の方へ
混雑を避けるなら、前期。
4体そろい踏みがどうしても見たいということならば後期でしょう。
2体ずつでも良いと思われる方は前期に奈良博と法隆寺の拝観ですべて鑑賞可能です。
時間には余裕を持っておでかけください。

*7月21日まで開催中。会期中展示替えがあり、毘沙門天と吉祥天立像は6月29日までの展示。
四天王像4体全てがそろうのは、7月1日からです。
正倉院展を除く通常の特別展と比較すると、出足は好調とみました。今後の混雑やいかに!

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国宝 法隆寺金堂展@奈良国立博物館、法隆寺

 愛知の次は奈良へ。待ちに待った「国宝 法隆寺金堂展」開幕。  一時間ほど早め...

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mizdesign様

こんばんは。
私の最大の誤算は、印刷された復元壁画が予想以上に迫力があったことです。
これに天蓋+吉祥天がとどめの一発となり、力尽きました。

あれほどの平安仏はなかなかないように思います。

法隆寺の秘宝展、これをまさしく「あとの祭り」というのですね。

吉祥天

こんにちは。
吉祥天は嬉しい誤算ですね。
天蓋と合わせて、時間がいくらあっても足りない(その前に体力が尽きる)内容でした。

唯一の欠点は、会場が二つに分かれることですね。
特に法隆寺の秘宝展はその開催すら知らず、現地でその存在を知る始末。
法隆寺の素っ気ないホームページが恨めしいです。

はろるど様

法隆寺へは迷わず、JRをご利用ください。
バスを使用したら、1時間半以上かかりました。
ちなみにJRではわずか最寄りの駅まで10分。
そこからは歩いても、バスでも、タクシーでもどうにでもなります。
近鉄のフリーきっぷを購入したので、近鉄バスを使いましたが
JRはわずか210円。
フリーパスと別に追加しても、時間を考えれば安いものです。
良いご旅行を!

No title

こんばんは。ご丁寧なレビューをありがとうございます。私も展覧会と法隆寺をハシゴしようと思っているので、こちらの記事が大変に参考になりました。ご指摘の点を踏まえた上で、しかとこの目で楽しんできたいと思います。

>法隆寺への移動はJRの利用がオススメ

すっかりバスを利用するつもりでおりました。
博物館よりJR駅、また法隆寺駅より法隆寺への徒歩移動を考えても、やはりJRの方が便利なのでしょうか。どうも奈良は距離感がつかめなくていけません…。

No title

@一村雨さま
こんばんは。
私も迷いましたが、とりあえず先に行って来ました。
薬師寺展もそうでしたが、後になればなるほど混雑するので。
法隆寺に行けば残りの四天王像もゆっくり見られますし、
と書きつつ見てないのですが(涙)。
垂涎ものの内容です。

@あおひー様
え~。あおひー様も日曜朝にいらっしゃったのですか?
常設に迷いこんでいるうちに、すれ違ってしまったのでしょうか。
何しろ、企画展会場には2時間居座ってましたから、同じ空間に
いたことは間違いなさそうですね。
楽しまれましたか?

No title

あれれ、ひょっとしてほぼ同じ時間に見てたみたいですね、びっくりしました。
入ってすぐに、あの配置を見た時にあれっと思ったのですが、だんだんと混雑してくるにつけほどよいバランスでいい空間だなあと思いました。
今回はついでだったので、次回はちゃんと美術メインで奈良に行こうと思います。


貴重な情報ありがとうございます

奈良ファンとしては、いても立ってもいられなくなります~
う~ん、吉祥天もお勧めですか。
四天王揃い踏みに併せて出かけようと思っていました。
美術館での応挙と蘆雪展の時は前期後期と2回通いましたが
今回は悩むところです。
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