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「青春のロシア・アヴァンギャルド」 Bunkamura ザ・ミュージアム

rossia

サブタイトル「シャガールからマレーヴィチまで」とあるように、モスクワ市近代美術館所蔵の20世紀初頭(1910・1920年代)のロシア・アヴァンギャルドの作品を日本初公開の70点によって展観しています。

「ロシア・アヴァンギャルド」というテーマのせいか、天候のせいか土曜の5時過ぎに入場しましたが、館内はガラガラ。

カンディンスキー、シャガールと言ったおなじみの作家の作品から、始まります。
シャガール「家族」は両性具有のような左右半身ずつが、男女に描き分けられた不思議な作品。
のと
この後、パリの画家たちによる影響が色濃く現れたロシアの画家による作品が続きます。
フォービスム、キュビスム、ネオ・プリミティヴィズム、それらが融合し合った結果、ロシア・アヴァンギャルドの流れが汲み取れます。
中でもキュビスムが、これほどまでに形態を変え、伝わって行ったとは知りませんでした。

ロシアならではと思ったのは、出展作家の多くが、舞台芸術、衣裳に関わっていること。
作品もさることながら、私が本展でもっとも印象に残ったのは、会場後半で流れていた1924年制作の旧ソヴィエト映画「アエリータ」(SFもの)です。
わずかに6分程度のダイジェスト版でしたが、アレクサンドラ・エクステルがデザインした火星人の衣装は今見ても斬新で、火星人にピッタリ(火星人がいればの話ですが。。。)。
アーティストの多くが、舞台芸術分野に携わっているのはロシア文化史では重要だと思われます。

ニコ・ピロスマニの素朴派アンリ・ルソー的な作品も、ロシア風に味付けされており、興味深いものがあります。今日私たちがイメージするロシア絵画源流と言えるのではないでしょうか・。

1917年の10月革命以後、ソヴィエト社会主義共和国成立後、徐々に自由な絵画の流れがせき止められ、拘束されて行きます。
終盤、自由に好きな絵を描けなくなったがために、仕方なく描いた古典的人物画が展示されていました。それらを見ていると、画家たちの苦悩が伝わって来ると共に、それでも絵筆を折らなかった画家たちの性を感じました。

なかなか目にすることのできないロシア・アヴァンギャルドの絵画作品で、有意義な内容だったと思います。

*8月17日(日)まで開催中です。

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No title

マレーヴィチが、ロシアに残らず、亡命していたら
もっと世界的なアーティストになっていたことでしょうね。
それでも、晩年の人物画には惹かれました。

キリル様

こんばんは。
政治とアート、社会性の強い問題ですめ。
なぜ、あれだけ多くの「献花」シリーズにこだわった理由は
何だったのでしょうね.

No title

こんばんは。
雨でしたが、意外に入っていましたよ。
ロシア・アヴァンギャルドと政治は切っても切れないものですが、そのあたりにもう少し触れられていればよかったのではと思いました。
エクステルの衣装は斬新でしたね。

あおひー様

こんばんは。
行動パターンが同じなのか、またも同日同じ展覧会でしたね。
他では見ることのできない作品の数々で、筋書きが分かりやすかっのが
良かったのではと思います。

No title

初日の夜に行ってきましたが、がらがらでした。
ロシアって響きがメジャー感と離れてるからでしょうか。あと、「青春」がもっと謎ですね。

他であまりお目にかかれない作品に出会えたのがうれしかったです。
あと、ピロスマニの熊が頭に焼き付いちゃいました。
グッズをいろいろ買ってしまいそうでしたがなんとか思いとどまりましたよ。

「青春」のロシア・アヴァンギャルド

スターリン体制以前のロシア。そこには、このように生き生きとした「青春」があったのですね。
折角完全な抽象絵画の域に達していながら、政治によって踏み潰され、具象絵画に戻ってしまったマレーヴィチの画風の変遷を実際に見て、深く感じるものがありました。
そういう意味で多くの若者に見てもらいたいのですが・・・。
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