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「対決 巨匠たちの日本美術」 東京国立博物館 

アート系ブロガーの皆様のプレビュー感想に煽られて、辛抱たまら~んとばかりに行って来ました「対決 巨匠たちの日本美術」。
開館15分過ぎに到着しましたが、列もなくスムースに入場。が、入口すぐの『運慶・快慶」対決のコーナーに相当の人だかりが。。。これでは、先が思いやられますが、ここを通り過ぎると、後は順調に流れますのでご安心を。

場内に3箇所、ここにずっと留まっていたいポイントがありました。
1.右手に等伯「松林図屏風」左手に永徳の花鳥図襖(梅に水禽図)
2.右に応挙の「猛虎図屏風」、左に芦雪の「虎図襖」(無量寺蔵)、背中に光悦と長次郎の茶碗
3.右手に若冲「仙人掌群鶏図襖」、左角に蕭白「群仙図屏風」、振り返ると蕭白「唐獅子図」。

これって、ステーキとしゃぶしゃぶとすき焼きを一度に出された状態に近い。最終コーナーで待ち受けていた大雅×蕪村、大観×富岡鉄斎の対決はお茶漬けと漬物のように感じてしまいました(ファンの方無礼な表現ご容赦くださいませ)。


さて、個人的な勝負結果とコメントは次の通りです。

<運慶×快慶> → 快慶の勝ち
地蔵菩薩1点のみの対決だったが、優美かつ錐金紋と着彩の残る地蔵菩薩を残した快慶に軍配。

<雪舟×雪村> → 雪村の勝ち
雪村の作品を私はこれまで見たことがなかったのだろうか。。。「呂洞賓図」(大和文華館蔵)に打ちのめされた。龍に乗ってどこまでも行ける気がする作品。自由奔放な想像力を持つ雪村が好み。

<永徳×等伯> → 等伯の勝ち
個人的嗜好、これに尽きる。「松林図屏風」、下絵かもしれなくても、この作品が好き。
ただ、今回の永徳作品「花鳥図襖」と本邦初公開「松に○○鳥、柳に白鷺図屏風」は良かった。
でも、やっぱり等伯。

<長次郎×光悦> → 光悦の勝ち
光悦に有利すぎる展開ではなかろうか。ま、こちらも好みによる所は多いと思うが、宗達との共作「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(以前から好き)まで楽茶碗にまぎれこませたら、ずるい。
楽茶碗単独で比較しても、やっぱり光悦かなぁ。

<宗達×光琳> → 宗達の勝ち
こちらも宗達に有利な展開だったと思う。光琳の代表作「紅白梅図屏風」などを出されていたら、また違った結果になったやもしれない。
ここでの個人的目玉は「蔦の細道図屏風」(相国寺)。相国寺は若冲や応挙のみならず、このような作品も所蔵していたのか。モダンな意匠、デザイン。その潔さとセンスに脱帽。

<円空×木喰> → 円空
いずれもあまり好みではない。強いて言えば、円空。

<応挙×芦雪> → 甲乙つけがたい。引き分けとしたいが、芦雪の勝ち。
もう、この師弟対決は本当に素晴らしかった。よくぞ和歌山串本からこの「虎図襖」を運んで来てくださった。「山姥図」「海浜奇勝図屏風」など、芦雪の自由な筆運びを存分に堪能。
対する応挙も負けてはいない。「保津川図屏風」は応挙絶筆とされるが、この人ほど河の流れを上手く書ける画家はいるのだろうか。ただただ、溜息。

<仁清×乾山> → 引き分け
どちらもそれぞれの良さがあり、いずれも好きなので選べず。香合対決も技の仁清、と図柄&書の乾山で甲乙つけがたし。

<若冲×蕭白> → 今回は蕭白の勝ち
ずっと見たかった蕭白の「群仙図屏風」と「唐獅子図」に感動。もちろん若冲の「仙人掌群鶏図襖」の躍動感あふれる、雛鳥まで描いた作品も捨てがたいけれど、蕭白の勝ち。

<大雅×蕪村> → 蕪村の勝ち
個人的な好みで蕪村。でも、大雅のすっきりした作品も良い。南画はどっちでも良い。

<歌麿×写楽> → 歌麿の勝ち
どう考えても歌麿。もう少し退色していないものを見たかったけど、歌麿の名品がずらり。

<鉄斎×大観> → 鉄斎の勝ち
並んでいた作品に問題があるような。どう考えても鉄斎。


会場を出て噂のガチャガチャにトライ。
4つガチャガチャの機械が並んでいた。4つのグループに分けられているように思い(貼られていた紙がそれぞれ違った)、私は永徳か等伯、失敗しても運慶、快慶なら良いかと左端を選んだのだが、出てきたのは、さて誰だったでしょうか?
何と「芦雪」の坊主姿が。。。。。中に入っていた解説はなぜか「永徳、等伯、運慶、快慶」。これってどうなってるんでしょうか。

1階に、山口晃さんの原画があったけれど、2階の喧騒をよそに閑散としていた。さしもの山口さんも古の天才たちには勝てないのか。

*8月17日まで開催中。お早めに。

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「対決-巨匠たちの日本美術」

東京国立博物館で明日から開催される 創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年特別展「対決-巨匠たちの日本美術」の内覧会にお邪魔して来ました。 下手をするとフェルメール展よりも楽しみにしていた展覧会がいよいよスタート。これだけ(「対決展」展示品リス...

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らすから様

ご無沙汰しております。お元気そうでなによりです。
蕭白は、あの辻惟雄先生のお好きな画家だそうで、驚きました。
今回の蕭白は凄かったのひとこと。
群仙図屏風と唐獅子を見られただけで幸せです。
等伯派が一票増えましたね☆

No title

こんばんわ。ご無沙汰をしておりました。
僕も、やっとのことで、この週末に鑑賞することが叶いました。
曽我蕭白、生まれて初めて鑑賞したことも影響したのか、
その迫力に、暫し呆然としていました。
色彩の原色と墨の対比、
あんなに見事とは思いませんでした。
僕も等伯の方が、良かったですね。

Tak様

こんばんは。
ガチャガチャで芦雪が出た時には、驚きました。
個人的には応+と子犬のバッチも欲しくなってきました。

No title

こんにちは。

「芦雪」恐るべしですね。
作品も、memeさんのガチャポンも。

何度か行かねばなりませんね。
これだけ揃えてもらうと。

oki様

こんばんは。
蕭白は凄かったですね。
未見の作品ばかりだったので、余計インパクトが大きく
若冲との比較が簡単にできませんでした。
皆さん、何度も足を運ばれるようですね。
結果を楽しみにしています。

No title

昨日の夜間開館で行ってきました。
何しろ曽我蕭白には圧倒されました!
あとは横浜そごうで木喰観たので個人的には木喰の勝ち。
僕のブログはもう一回行ってから書こうかと思っています。

No title

@とら様
こんばんは。
若冲と永徳に軍配を上げられたのですね。
複数回行かれても、結果は変わらないのでしょうか。

@Minnet様
こんばんは
断然、長次郎ですか。渋い好みと申し上げて良いのでしょうか。
確かに、時雨と乙御前の揃い踏み再見したかったです。
私の今回のMVPは、芦雪か宗達かな。

No title

こんばんは。
判定、興味深く読ませていただきました。
私は3回行ってから判定するつもりです。
さて、楽茶碗対決ですが、断然、長次郎です!(単なる個人的好み)
「大黒」(1週間限定)、「無一物」、「俊寛」の揃い踏みはすごいですよ。
光悦は「時雨」が出たのだから、やっぱり「乙御前」も揃い踏みしてほしかった。
(きっと森川如春庵もそう願ったにちがいありません。)
でも、展覧会全体を見れば、MVPは光悦です。(笑)

対決の判定

こんばんは。
私の判定と似ています。
ホームページに判定表を載せました。
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