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「竹内栖鳳と京都画壇」展 講談社野間記念館

あっという間に3連休の最終日。
午後から、目白の講談社野間記念館と永青文庫(いずれも初訪問)をはしごです。

目白から都バスの乗車し、椿山荘で下車。野間記念館は、フラワーショップをはさんで、椿山荘のすぐ隣に位置していました。記念館の展示室は4つ、展示数は想像していたより多く満足できます。

第1室
展覧会タイトルに「竹内栖鳳」の名をいただいている割に、栖鳳の作品展示数は少ない。しかし、この第1展示室にある小品「兎」、「犬」そして「古城枩翠」で一挙にひきこまれる。


seihou

古城はさほど大きな作品ではないが、墨色と水の青の絶妙なマッチングにより幽玄な雰囲気を漂わせている。いつの時代の皇居を描いたのだろうか。現代ではあり得ないような、のんびりとしたたたずまい。これが、第1室のマイベスト。

福田平八郎「双鶴図」。
福田平八郎の作品はどうも当たりはずれが大きいような気がする。この双鶴図は、きりっとしていると姿が良い。

堂本印象「清泉」。
京都画壇と言えば、堂本印象は外せない。彼の作風はコロコロと変わっているが、第1室の3点からも、特徴がつかみにくい。
暑さのせいか、水がらみの作品に目が行ってしまう。

第1室の作品群を見て、すでに満足。夏には日本画が涼を呼んでくれる。

第2室
ここで特筆すべきは、土田麦僊と「上村松園」。
ことに、前者の「春」は壁一面を覆うほどの大作。しかも画面に余白がないほどぎっしり、植物が描かれて、あふれかえる緑に圧倒される。
上村松園「十二ヶ月図」と「塩汲ノ図」。
「十二ヶ月図」はこの後に続く第4室でもずらりと精鋭のシリーズが並んでいるが、ここでは松園と伊藤小坡の美人画対決。
個人的には松園が好き。7月の「盆踊り」に描かれている女性のポーズ(バッチリ腰が入って、かっこいい)と12月の「降雪」が特に良かった。
「塩汲ノ図」は、妖艶な美人が絵に溶け入りそうな様子で描かれていた。

第3室
西山翠嶂 「金波玉兎」。
何と言うこともない兎を描いた作品なのだが、青の色遣いが不思議で印象に残る。そう言えば「兎」を描く日本画が多いのは師の栖鳳ゆずり?

山元春挙 「琵琶湖春色図」
できることなら、春に見たかった作品。過ぎてしまった季節を思い出すには余りある。

川村曼舟 「東山緑雨」
川村の名を知らなかったので、解説を見る。ひとつ前にあった山元春挙の高弟だとか。なるほど、師の画風を受け継いで、日本画らしい風景画。日本画は翠と青、この色が抜群に映える。

第4室
ここでは、山口華楊・上村松篁・福田平八郎・堂本印象・徳岡神泉・榊原紫峰・西村五雲の十二ヶ月図がずらりと並ぶ贅沢な空間。
野間コレクションはすごいと唸らずにはいられない。

さて、ここでの7名の中では、山口華楊、堂本印象、徳岡神泉が私の好み。
山口華楊は、この十二か月図だけの展示なので、じっくり眺めた。


全体として、名品が多いという印象を受けるとともに、記念館側の姿勢も好感がもてます。入口で、作品リストは言うに及ばず、作家1人1人の解説+主だった作品の解説集まで配布していただけます。
さらに、メンバーズカードなるものも頂戴し、中を見るとスタンプ2個で3回目の入場が無料になるという特典付き。
記念館の入館料は、この作品数と内容にしてわずか500円と大変良心的です。
展示室奥には、庭を眺めつつのんびりできる休憩コーナーもあり、これがカフェだったら言うことなしですが、自動販売機で飲み物を販売するのみなのがちょっと残念。
都会のオアシス的な美術館で、早くもお気に入りになりました。

次回企画展は、9月6日(土)より「川合玉堂とその門下」を開催。こちらも楽しみです。
なお、野間記念館は明日より9月5日まで休館となりますので、ご注意ください。

*本展は7月21日に終了しています。

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コメントの投稿

非公開コメント

あべまつ様

こんばんは。
野間記念館の次回展覧会は秋。
それまでの間の辛抱です。
永青文庫とタイアップ企画があれば良いのに。。。
野間のお庭は良いですよ。

No title

こんばんは。
毎日暑いですね。
この野間と、永青をセットでまだ行っていないのが悔やまれています。
夏休みが明けたら、ゆっくり椿山荘目指して行きたいと思いました。
池袋から椿山荘送迎バス、これは使えそうですね。
ステキな情報、ありがとうございます。
白隠が細川の殿好みというのも、興味が湧きます。

はろるど様

こんばんは。
帰りは椿山荘の送迎バスに乗り込んで、池袋まで戻りました。
そんな技も使えます。

女性が描く女の妖しさってすごいですよね。

No title

こんばんは。私も先日が野間デビューでした。失礼かもしれませんが、思ったよりもはるかに素敵な美術館で驚かされました。スタンプカードも仰るようにサービス満点ですし、これまで定点観測してこなかったのが悔やまれるくらいです。江戸川橋からは結構な道のりなので、今度はmemeさんと同じく目白からバス便を利用したいと思います。

>「盆踊り」に描かれている女性のポーズ

カッコ良かったですよね。扇子を振り上げる様に躍動感がありました。松園、大好きです。
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