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「五姓田のすべて-近代絵画へのかけはし」 神奈川県立歴史博物館

goseda

五姓田の名前を聞いて、どんな作品や人物を思い浮かべるでしょうか。
何を隠そう私はこの展覧会のチラシを見るまで、五姓田の名前にも作品にも記憶がありませんでした。
横浜開港150周年記念として、歴史博物館で開催されている本展は、主催者の力の入れ方が違っています。
総展示数は、前期・後期で大多数入れ替えもしくは場面替えがあり、なんと400点!

終わってみれば「そんなにあったかな?」という感じも否めませんが、宮内庁所蔵や御物!があったり、五姓田派は皇室御用達(明治天皇のお抱え画家?)の画家であったようです。

初代五姓田芳柳を始祖として、五姓田派として名をなすきっかけとなったのは、芳柳の次男義松の存在でした。彼は幼くして、かのワーグマン<高橋由一の指導者>に師事し、絵画の勉強を始めます。
義松のデッサンが相当数展示されていましたが、どれも見事な線や構図。

そして、もう一人忘れてはならないのが、姉の幽香。当時としては珍しい女流画家でした。彼女の代表作「幼児図」(横浜美術館蔵)は、ポーズと表情がリアルで、かわいいを通り越し、怖かったです。

五姓田派は、主として人物画が多く、どれも明治の洋画としてイメージする写実的で遊びのない固い作品が多く見られます。

後年、山本芳翠、渡辺文三郎、平木政次らが後継として現れ、漸く風景画や裸体、動物の写生図などが出て来ます。

同じ明治の洋画であれば、個人的には高橋由一の作品は好みですが、五姓田派の濃厚さは、ちょっと受け付けない感じを受けました。
とは言うものの、明治の洋画の一時代を五姓田派が成したことは間違いのないところ。

これだけの作品を目にする機会は、そうそうないと思いますので、後期もしかと見てこようと思います。
図録は相当な厚さにも関わらず、1700円程度とお値打ちでした。
最近図録にもスポンサーとして宝くじの広告が背表紙に載っています。先にアップした「丸木スマ展」の図録も1800円とお値打ちでした。
1000円台だと、手を伸ばしたくなりますね。

*前期は8月31日まで。後期:9月6日~9月28日まで開催です。
10月7日から、岡山県立美術館に巡回します。

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とら様

こんばんは。
振り返ってみれば、「幼児図」が一番印象に残っています。
決して愛らしいとは言えない厳しい表情の赤ん坊ですが、それが逆に強く
惹かれた理由かもしれません。
後期の幽香作品もどんなものが出てくるか楽しみです。

幽香の《幼児図》

 《幼児図》のモデルは幽香の子供でしょうか。子供を石臼に縛り付けて動かないようにして、絵筆を走られている幽香の姿が目に浮かびます。子供のほうも慣れていて、側に置かれた玩具には見向きもせず、トンボを捕っています。

 当時の女性画家の置かれた困難な立場が、この子供のちょっと怖い顔に反映しているような気もします。
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