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全生庵 「幽霊画」コレクション

谷中にある全生庵の幽霊画コレクションをご存知でしょうか?
私が全生庵の存在を知ったのはまだ最近のこと。購読している「月刊展覧会ガイド」(生活ガイド社)の8月号より、「円朝まつり」の開催とお祭りの際に、三遊亭円朝がコレクションしていた50点の幽霊画が公開されると知ったのです。

なぜか、谷中なら東博のついでに行けるかも・・・と考えHPで調べてみたら、なんとなんと。
こちらの幽霊画コレクションに、月岡芳年の「宿場女郎図」があったのです!

先日高崎の群馬県立歴史博物館で「オバケが出たぞ~」展で芳年の妖怪画、幽霊画を堪能。あまりにも素晴らしいので、「芳年妖怪百景」(国書刊行会)を入手してしまいました。
その中に、この宿場女郎図が掲載されており、一度見てみたいと思っていた矢先。

さて、全生庵は上野から徒歩15分程度でしょうか。
山岡鉄舟によって明治時代に創建されたお寺です。お堂の脇の入口を入り、受付で拝観料500円を払ったら、狭い室内一杯に幽霊画がずらり!

よくある日本画用の展示ケースに入っておらず、かなりな至近距離で全作品を鑑賞できます。

お目当ての「宿場女郎図」は入口すぐ近くにありました。
作品集に掲載されていた作品より、退色が進んでいる様子。思ったより小さな作品でした。
それでも、透き通るような瞳や今にも折れそうな手、肩からずり落ちる着物の様子などなど、芳年らしさ満載。
と~っても怖い年老いた女郎図です。芳年は実際に宿屋にてこんな女郎を見かけ、絵にしたという謂れが残っていて、その時の心境や如何にと感じ行ってしまいました。

これ以外にも、見ごたえのある作品があります。
・菊池容斎 「蚊帳の前に坐る幽霊」
蚊帳の後ろにひっそり立つ女幽霊は、手前にある行燈と対照的に暗い。

・川上冬 「生首を抱く幽霊」
・柴田是真 「桟橋の幽霊」

異色なところでは、海坊主もあります。

そして、このタイミングでちくま学芸文庫から「幽霊名画集-全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション」(1575円)が今月発売。10年程前にぺりかん社より単行本で出版された著書を筑摩書房が文庫化してくれました。
全生庵

監修は、お馴染み辻惟雄先生、執筆者には河野元昭氏、安村敏信氏などを迎えた本格版です。
何より嬉しいのは、コレクション全点がカラー図版として掲載されていること。

百聞は一見に如かず。
ちくま学芸文庫を見てもよし、全生庵に行ってもよし。

50点の幽霊画で、背筋がさむ~い思いをすること請け合いです。

*円朝まつりは8月31日(10時~17時)まで開催中です。
全生庵HPは、次の通り。
http://www.theway.jp/zen/index.html

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円朝コレクション幽霊画展 @全生庵

 幕末から明治にかけて落語界で活躍した三遊亭円朝は、「怪談牡丹燈籠」の原作者としても知られている。この円朝の幽霊画コレクションが、夏の円朝祭りの期間に公開されている。 この情報は、memeさんのブログで知ったのだが、追っかけるようにして「美の壷 File99 おば...

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非公開コメント

lysander様

こんばんは。
来年は暑い時期に・・・って、会場で寒い思いをされましたか?
今年は外出中の幽霊画もあったようですので、来年も楽しみですね。

全生庵

こんばんは
こちらで拝見してこの展示を観てきました。
こんなところにこんなものが眠っていたなんて...
来年はもっと暑い時期に行こうと思います。

とら様

11月に山岡鉄舟展があるのですか。
知りませんでした。。。情報ありがとうございます。
忘れないようにしないと。

全生庵

拝観した後に、三遊亭円朝と山岡鉄舟のお墓に、幽霊様たちの成仏を願って、手を合わせてきました。どうぞ化けて出ませんようにと。
お墓参りを忘れた人には、11月1日ー10日に開かれる「山岡鉄舟」展をお勧めします。
没後120周年特別展ですから、特別なご利益が・・・。

一村雨さま

こんばんは。
早速お出かけになられたのですね。
遊行七恵さんのコメントにもありましたが、何やら不思議な現象が
起こる場所のようですね。
真剣に怖いです。
明日の「美の壺」楽しみです。

出かけました

たまに部屋の中に一人っきりになることがあって、
歩いてもいないのにぎしっと床がなったのにギョッとしました。
男の幽霊も多かったし、笑える幽霊?もあって楽しめました。
芳年の描く女郎の着物の線のタッチがすばらしかったです。

@菊花さま

コメントありがとうございます☆
>お盆の次期はタイミングが良すぎて・・・
おっしゃる通りです。私も躊躇しましたが、好奇心に負けました。

ぜひ、この機会に足をお運びくださいませ。
今後とも、拙いブログですが、よろしくお願いいたします。

No title

たぶん、はじめまして。こんにちは。
全生庵は落語好きor幽霊絵好きには有名なお寺ですよね。
何年か前に行ったきりになっていたので、
今年は久々に足を運ぼうと思いつつ、でもさすがに
お盆の時期はタイミング良すぎて怖くて行けず、
そしてこのままずるずると行くのを忘れてしまいそうになっていました。
思い出させてくれてありがとうございます。

No title

@はろるど様
千代田線の千駄木駅からなら5分程です。
あやしい作品もありますが、芳年の作品一つでも行く価値あります。

@遊行七恵さま
さすがですね、3回とは恐れ入りました。
怖いエピソードの数々で、怖さ倍増。
芳年の幽霊画情報を入手されたら、ぜひご一報くださいませ。

@ogawama様
日曜は思ったより混んでいて、ひっきりなしに、見学者がやってきました。
平日の方が静かでしょうね。
静かすぎるのも怖いですが。。。

@一村雨さま
「美の壺」のおばけ絵特集は、チェックしてました。
これまた、何とタイムリーな。
ちくま文庫は、かなりかたい内容で、本当に図録のようです。

No title

全生庵、ずっと昔、まだ今のようにコアな日本画ファンではなかった頃
おばけ屋敷に行くような感覚で出かけたことがあります。
そのときは、ちょうど、お葬式か、法事を本堂でやっていて、入るのを
躊躇した記憶があります。
ちょうど、今度の「美の壷」でおばけの絵の特集をやるので、
出かけてみようかなと思っていた矢先でした。ちくま学芸文庫も
面白そうですね。

No title

うわうわ、こんなところに!
memeさん素敵~、絶対行きますよ。
最近リピートの展覧会ばかり行っていたので、新味が欲しかったんです。
残暑でだらけた頭をひや~っとさせてきます。

No title

こんばんは
全生庵の幽霊画はこれまで三回見に行きましたが、その都度なにやら腑におちぬナゾな現象に見舞われております。
絵に見られていたり、先に入っていたお客さんの払ったお金と人数が合わなかったり、行く先々でお葬式が繰り広げられていたり・・・
以前は絵はがきを購入しましたが、ナイスな本も出ていたのですね。
しかしいちばんコワイのは、見學料が値上がりしていることでした・・・

ここを見てから道なりに歩いて、芋甚のアイス最中をいただくのが、わたしの谷中散策の楽しみなんです。

大阪にも年に一日だけ融通念仏宗の総本山・大念仏寺で、寺宝の幽霊画をご開帳します。しかし怖さの度合いはこちらのコレクションの方が高いと思いました。

No title

これは存じませんでした。ご紹介の本は気になっていましたが、まさかこのような展示があったとは…。
スカイからも至近ですね。今度行ってきます!
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