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「明治の洋画 解読から鑑賞へ」 茨城県近代美術館

日曜の茨城ツアーの際、最初に見に行った展覧会です。
茨城県近代美術館は2度目ですが、千波湖のほとりにある大きな近代的な施設だなと改めて思いました。水戸駅からもギリギリ徒歩圏内です。

帰宅後展覧会チラシを見て気付いたのですが、本展の趣旨は次の通り。
現在の私たちにも影響を与えた、近代的な鑑賞が成立した明治期の洋画をひもとくと共に、これからの美術館における鑑賞のあり方についても考える機会になればと思います。
現在のように、ひとり静かに作品と対話するような鑑賞形態は、明治半ばに美術展が盛んになり、フランス帰りの黒田清輝らの叙情的な写実表現が登場してからのことと言えるでしょう。

なんと、のんびりと好きな高橋由一や岸田劉生の作品を楽しんでいたが、その背後にはこのようなテーマが隠されていたとは。。。
そうと知っていたら、鑑賞方法も一味違ったものに・・・いやなってないでしょうね。

全国各地の国公立美術館と宮内庁三の丸尚蔵館所蔵作品を中心に、明治の洋画を約85点展示。
大変見ごたえのある内容でした。

印象に残った作品をご紹介いたします。*作品リストは入口で配布されます。

・高橋由一 「甲冑図(武具配列図)」 1877年 靖国神社 遊就館
由一の生真面目?な性格がうかがわれる作品。きっちりと描きこんであるけれど、紐などはよく見ると湾曲した部分が固い。

・中丸精十郎 ナイル河畔 
一見したところ、シュルレアリスム作品かと思った。明治という日本の洋画創世記にこんな作品を描いていることがすごい。

・川村清雄 「咬龍天に昇る」 1896年頃 福富太郎コレクション
絵そのものよりも、この作品にまつわるエピソードが興味深い。あの勝海舟がお買い上げした作品なのだが、もとはと言えば借金取りを龍の怖さで追い払おうと魂胆し作成された。
そうは問屋がおろすまじであったのだろうな。

・小山正太郎 「濁醪療渇黄葉村店」 1899年 ポーラ美術館
他にも小山作品は1点あったが、こちらの方が気に入った。

・佐久間 文吾 「和気清麿奏神教図」 宮内庁三の丸尚三館
本展ベスト。絵に気迫がみなぎっているので、見ているこちらまで緊張が伝わって来るような作品。
絵力ってこの絵のことを言うのではないのだろうか。背景にある壁の黒さと衣装の赤との対比がうまい。

・高橋由一 「鑿道八景図」 那須塩原市那須野が原博物館
こんな8点組の油彩小作品シリーズがあったとは、驚き。由一は、当世一代の大人気だったのだろう。

・中村彜 「木立風景」 1909年
作風が1か所にとどまらない。本人が一番悩んだはず。

・岸田劉生 「銀座数寄屋橋」 1909年
初見!この作品も小作品だが、気に入った。


極めつけは、改めて鑑賞の自由が楽しめる、原田直次郎作「スサノオの尊八岐大蛇退治画稿」。
いたずら書きなのか、真面目な神話作品に突如犬のぽかんとした顔が・・・。

*9月23日まで開催中。

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あおひー様

こんばんは。
ただの犬でなく、あのしょぼくれた様子の顔がたまりませんでした。
老犬=作家自身だったのでしょうか。

No title

こんばんわ。
「和気清麿奏神教図」、すごく気に入ってじっと見ちゃいました。
こうやってピックアップすると、好みが現れますね~。

しかし、ほんとあのオロチを突き破ってでてきたわんこは何なんでしょう。脳裏から離れません。
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