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「クロード・モネの世界」 名古屋ボストン美術館

monet

「クロード・モネの世界」へ行って来ました。この展覧会は、今日で終了していますので、ご注意ください。

名古屋ボストン美術館のオリジナル企画展。モネと言えば、当代一の人気画家であることは申し上げるまでもありません。

今回はモネを中心として(24作品)、コロー、ミレー、ブーダンや彼に影響を与えた浮世絵、アメリカ印象派絵画も併せて、全58点でモネの魅力に迫ろうというものです。

展覧会の構成順に印象に残った作品を挙げて行きましょう。

Ⅰ.初期のモネ インスピレーションの源

・「フォンテーヌブローの薪拾い」 テオドール・ルソー
モネの「森のはずれの薪拾い」1863年頃と併せて、展示されている。モネの初期の作品だが、ルソーの同作品をモチーフに描いたのだろうか。
ふたつを比較すると、ルソーとモネの作品の違いは一目瞭然。個人的にはルソーの作品が好きだけれど、後のモネにつながる気配を早くも見せている。

・「洗濯女」 ミレー 1855年頃
本展マイベスト3のひとつ。モネ展に来て、ミレーをベスト3の一角に入れてしまうのはどうかと思うけれど、良いものは良い!夕暮れ時の風景、情感あふれるというのはこういう作品をいうのではなかろうか。

Ⅱ.モネと初期の印象派
・「ポプラ並木のある草原」 1875年頃
モネの風景画。画面半分を使用して空を下半分を花咲く草原として描いている。モネらしい作品。

・「ロンシャン競馬場の競走馬」 エドガー・ドガ
同じ印象派でもドガのこの作品は、モネと対照的。乗馬服を着込んだジョッキー達と馬をしっかりと描いている。気になったのは、乗馬服の色の取り合わせ。美しい配色。

Ⅲ.モネと印象派の勝利 1880年代
・「ヴァランジュビルの崖の漁師小屋」 1882年
今回の展覧会では過去あまり見たことのないモネの風景画を見ることができた。本作もその一つ。
海岸の崖に立つ漁師小屋を描いている。何よりも崖に目が吸い寄せられる。モネ特有の色彩。崖なのか草原なのかはっきりとは分からないのだが、光にあふれていることだけは間違いない。

・「アンディーブ岬、ミストラル」 1888年
アンディーブ岬からアルプスを遠くに望んでいる風景画。モネらしからぬちょっと粗いタッチの樹木や海。対照的にアルプスは光輝いて静か。

・「ジヴェルニーのポプラ並木」 1887年
ひょろひょろとしたポプラが薔薇色の背景を背負って、長く細く上に伸びている。ただそれだけなのに、美しく、輝いている。

Ⅳ.モネの技法
「ヴェトゥイユの花壇」「クルーズの谷」の2作品を使用して、モネの技法を解説している。
これは、素人でも分かりやすくて参考になった。

Ⅴ.モネと日本美術
ここでは、モネの作品もさることながら日本の浮世絵がいくつか紹介されていた。そして、その発色の良さに目を奪われる。
ことに、東海道五拾三次之内、「蒲原」「「箱根 湖水図」などは何度も見ている作品なのに、復刻版?と疑うような色と状態の良さであった。浮世絵だけでも、もう1度見たい。

・「プティック・クルーズの峡谷」 1889年
私がモネを知らなさすぎたのかもしれない。モネと言えば、睡蓮、ルーアン大聖堂、日の出・・・の印象が強すぎて、こんな峡谷の作品など、まるで思い浮かばない。が、彼は描いていた。かくも鮮やかに。

Ⅵ.モネとアメリカ美術
モネの作品がアメリカにも伝わり、彼の影響を受ける画家たちが次々と現れる。
残念ながら、本家本元のモネを上回るような強烈な作品は見当たらなかった。

強いて挙げれば、「アトリエの中の芸術家」 ジョン・サージェント 1904年
サージェントオリジナルな画面の中、モネの影響を受けたとされるのは光の扱い方。ベッドを照らす陽光がモネの影響などとは、指摘されて初めて、そうかなぁ、、、と思う程度。

Ⅶ.モネの連作
この終盤で、お馴染みモネの連作モチーフから1作ずつ展示されている。
・「セーヌ川の朝、ジヴェルニー近郊」 1897年
本展、マイベスト。そして、この作品が図録表紙を飾っている。
そのまま絵に飲み込まれたくなるような朝靄の風景。何もかもが静かで美しい。
モネっていいなぁとまたも思ってしまった。

Ⅷ.1900年以降のモネと印象派
・「ベレー帽をかぶった自画像」 ポール・セザンヌ 1898-99頃
ここで、セザンヌの晩年の自画像を出してくるあたりが心憎い。ブリヂストン美の自画像を彷彿とさせる。

本展覧会の最後を飾るのはやはり「睡蓮」1905年。

少しずつ、全部見たいといった欲張りな私にはぴったりの内容でした。

コメントの投稿

非公開コメント

Minnet様

こんばんは。
お気づかいいただき、ありがとうございます。
Minnet様の記事も拝見しておりますよ、もちろん!
ゆえに、必ずや見逃してはならないと思っていたのです。
予想以上に、素晴らしい内容でした。
名古屋市美のモネ展は、混雑必至でしょうね。

No title

こんばんは。
遅くなってしまいましたが、突然の入院、お見舞い申し上げます。
さて、三重の「佐伯祐三展」の前に、私も名古屋ボストン美術館で「モネの世界」展見ました。
ボストン美術館の質の高い作品が程よく展示されていました。
まさに「少しずつ全部見せてくれる」好印象の展覧会でしたね。
年末には、名古屋市美術館に《印象 日の出》が来るので、楽しみにしています。
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