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「室町将軍家の至宝を探る」 徳川美術館

岡崎市美を後に、昼食も取らず向かったのは徳川美術館。
こちらも、名古屋市内にはあるが地下鉄でなく市バスを利用利用とやや不便。しかし市内の中心部であり、ドニチエコきっぷを購入しチケット売り場で提示すれば入場料が200円割引となるため、毎度の市バス利用。

さて、今回はこれまでになくビッグな企画展が開催されている。ことの始まりは新日曜美術館のアートシーン。10月19日の放送で紹介されるまで、この企画展のことはすっかり忘れていた。
前期を見逃したのはとても痛かったが、後期ならまだ間に合う。ということで、今回の帰名の最大の目的はこの展示。

感想はと言えば、もう圧巻の一言。本当に前期を逃したのは悔やまれる。2940円とお値段も特別な図録を見ると、前期にも相当な優品が出展されていた。
しかし、後期も素晴らしい作品の数々にただひたすら圧倒されて、めまいがするほどだった。
詳しい作品リストは徳川美術館HPに掲載されているので、ご参照ください。

室町時代、足利将軍家は京の都に培われた王朝文化を継承するとともに、積極的に中国の美術品を収集して「唐物」に彩られた新たな文化を先導しました。その収集は、中国当地の審美眼の受け売りでなく、また当時中国と交渉のあった禅宗の価値観とも一線を画し、独自の美意識に基づくものでした。そこで選ばれ、価値付けられた品々は、後世までも高く評価され、以後の日本における中国美術鑑賞の「眼」を形づくりました。近年、それら美術品の扱いや価値付けを専門として仕えた同朋と呼ばれる人々の活動が具体的に明らかになってきました。将軍家が所有した名品と同朋の仕事を伝える作品を中心に「和」における「漢」の美術の受容史を振り返ります。


展覧会の構成は
Ⅰ 室町殿の宝物と「東山御物」
Ⅱ 同朋衆の姿と仕事
Ⅲ 能阿弥・藝阿弥・相阿弥と室町水墨画
Ⅳ 「君台観左右帳記」の世界

あまりにも素晴らしい作品が多く、しかもめったにお目にかかれない中国絵画の優品がぞろぞろ出ているので、何から紹介して良いのやら、当方の力不足で途方に暮れてしまう。仕方ないので、私的な見どころと選びに選んだ絵画作品を少しだけピックアップ。

見どころは
1.宋~元時代の中国絵画 国宝、重文 牧谿、夏珪など多数
2.室町時代の同朋衆の作品 古筆、絵画多彩な内容
3.宋、元時代の茶碗の優品

茶碗では九州博物館から、現存する「油滴天目」の双璧(重要文化財)が来ていた。
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ちなみにもうひとつは、国宝の東洋陶磁美術館所蔵品。

もうひとつ、文化庁所蔵の「灰被天目 銘 虹」も忘れられない。名前通り「虹色」の光を本当に放っているのだ。

絵画では次の4点。大きいから目を引いたというのが一番の理由かも。
・「龍図」 陳容筆 南宋 徳川美術館
・「虎図」 伝牧谿筆  徳川美術館
この横並びは壮観。

・「宮女図」 伝銭選筆 個人蔵 元 (国宝)
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チラシにも使用されている作品。一件男性の姿をしているが、これは宮廷女性が男装しているとのこと。言われてみれば、表情が優美な気もしてくる。状態が良いので、線も色もはっきりしている。
指先の美しさも女性らしさを表現しているようにも思えるが、何をしている所なのだろう。

・「瀟湘八景図」 相阿弥筆 大仙院蔵 重要文化財
十六幅のうちの4幅が出展。余白の美、水墨による濃淡で海を見事に表現。隣で見ていた男性が、「この作品を見ながら感嘆し、良い時期に来た」とつぶやいていらっしゃったのが印象的。
離れて見ると、なおさらその良さが分かる。

東博の「中国絵画の精華」そして、本展と一気に中国絵画への関心が高まり、「中国の美術-見かた・考え方」なる本を古書で求めた。いかに傾倒しているかが分かろうというもの。
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日本絵画、朝鮮絵画、全ては中国絵画から伝わり広まった。絵画の歴史を考える上で、中国美術の知識は欠かせない。

この他茶碗の優品も多数あり、特に徳川美術館所蔵の茶道具類は奥深い。一体何点所蔵しているのだろうか。
絵画も含め、改めて尾張徳川家の実力を見せつけられた。

今回の展覧会は、昭和51年に根津美術館と協力して開催した内容を再度見直し開催している。

遠く東京からでも出かける価値は十分にあると感じた。

*11月9日まで開催中。お見逃しなく。

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徳川美の室町将軍家の至宝を探る展

3日前のmemeさんの記事で知った‘室町将軍家の至宝を探る展’(10/4~11/

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jchz様

こんばんは。
大和文華館の記事はまだ書きかけですが、カルチャーショックに
近いものがありました。
おっしゃるように、比較すると一層興味深く、奥深い世界であることを
痛感した次第です。

徳川と大和文華館、どちらも地味な存在なのに良い展覧会やりますよね。

No title

こんばんは。TBありがとうございます。
最終日に行ってきました。確かに東京から出かけた甲斐はありました。大和文華館の「李郭派山水」と対比して見ることができたので、一層興味深かったです。秋の関西は見どころが多くてほんと困りものです。

いづつや様

本当に素晴らしい展覧会でした。
しつこいですが、前期を見逃したのは痛かった。
チラシが地味すぎて、内容が頭に入って来なかったのです。

図録の出来がすこぶる良いので、見てるだけで余韻に浸れますよね。

No title

こんばんは。徳川美にでかけ‘宮女図’を見てきました。
見逃さずにすんだのはmemeさんのお陰です。本当に
有難うございました。すごい展覧会でしたね。
当分、余韻に浸っていそうです。

Minnet様

こんばんは。
本当に感動もののリストですよね。
徳川美術館は、派手な宣伝を行わないので、今回もいつも通り
地味~なポスターでした。
図録は、写真も内容も上出来です。
お手元に置かれるだけでも楽しめると思いますよ。

麒麟児は才能ある人のことを言うそうですから、私にはもったいない
お言葉なのです。

No title

こんばんは。
さすがは”元?中京美術系ブログ界の麒麟児”のmemeさん、毎度すばらしい展覧会を紹介してくださいますね。
今回はまったくのノーマークでした。ものすごいラインアップなので、リストを見ただけで感動ものです。(笑)
2004年4月に根津美術館で開催された「南宋絵画展」に出展されていた作品も多く、当時の大混雑した様子を思い出しました。
私も東山御物には大変興味があって、この展覧会を早く知っていたら、無理やり仕事を休みにしてでも名古屋まで行ったかもしれません。
いつか首都圏のどこかで同じような展覧会が企画されるといいですね。
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