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「国宝 三井寺」展 大阪市立美術館

mitsui

半年前からチラシが手元にあった「国宝 三井寺展」へ行って来ました。
行く前からの最大の懸案事項は「日本三不動」の一つとして名高い仏教絵画の至宝(国宝)「不動明王像(黄不動尊)」の公開。秘仏中の秘仏としてチラシに写真を掲載することすら憚られるというから、その秘仏ぶりがお分かりでしょう。

その秘仏絵画は、11月26日(水)~12月14日(日)までの展示であったため、当初大阪行きはこの期間に合わせようと思っていました。が、その計画を変更させたのが大和文華館の展覧会。
「国宝三井寺展」の作品リストを見ると、5期に分けて展示替えがありますが、大きく分けると11月16日までが前期、それ以後を後期(後期の方が1週長いです)になったため、まずは前期の展示を見ることにしたのでした。

申し遅れましたが、この展覧会は2009年 2月 7日〜 3月15日 サントリー美術館(東京) ・2009年 4月 1日〜 5 月10日 福岡市博物館に巡回予定ですが、何をどこに出すのか、各会場での出品リストがわからない!結局展覧会の図録最後の作品リストに会場別に展示されるかどうかが分かるようになっていました。
一番のお目当ての秘仏黄不動は、もちろん全会場にお出まし!されますので、どうぞご安心ください。
懸念されるのは、会場の手狭なサントリーで全作品をどうやって展示していくのかということ。
大阪市美の展示替えの比ではないような気がします。。。

大阪展での見どころです。

1.1階展示は目玉ぞろい!

作品リストの順序と展示順序が一致していないため、分かりにくいのですが、目玉作品と言える、仏像群や狩野派の障壁画は、ほぼ全て1階の第二会場に展示されています。
恐らく混雑を見越してのことだと思いますが、天井が4m近くある大展示空間に障壁画もどっか~んと疑似三井寺観学院客殿空間を創出しています。

時間がない方は、1階だけ見ても良いくらいです。

2.重要文化財の「不動明王像(黄不動尊)」鎌倉時代 はすごい!

智証大師円珍の夢に現れた不動明王を作成したと言われています。秘仏であったがゆえ、日の光にさらされることが少なかったのでしょう。往時をしのばせる着色が鮮やかに残っています。
こんなにも色が残っている鎌倉仏を見たのは初めてのこと。
黄不動と言われていますが、黄色というより金色に近い。
鈍く金色に光不動明王像の着衣の色に大注目です。昔は仏像って全てこんなに鮮やかな色だったのではないかとイメージが浮かんできます。

3.観学院客殿 一之間二之間を再現!

「金毘羅宮書院の美」展を思い出させるかのような再現展示です。本物を持ってこれない箇所は複製画ですが、照明を落としていることが幸いし、より本物らしく見えます。
また、東博のおはこをいただく形で、ろうそくの灯りと普通の照明(蛍光灯)の2種類の照明による見え方の違いを楽しめます。
問題は間隔で、3分(ろうそく)・6分(通常照明)で設定されていますが、6分の長さに耐えきれず、ろうそくの灯りを見ないうちに、その場を去って行ってしまうお客さんが多いとか。
係の方によれば、今週から6分を短縮するとのことです。

このコーナーは本当にさながら観学院にいるような気持がして来ます。
もちろん、狩野光信の「四季花木図」の壮大さは、ぜひ足を運ぶ価値があると思います。


作品単位で印象に残ったものたちです。

・国宝 「五部心観」 唐時代 9世紀

円珍が唐より持ち帰った密教図像ですが、こんなにも美しいとは思いませんでした。
美しいといっても色がある訳ではありません。図像の線や紙そのものが美しい。2階の第1会場で見た模本を見た時には「美しい」という感覚はなかったのに、オリジナルの迫力でしょうか。

注意:大阪では完本が展示されていましたが、東京での展示はありません。東京では前欠本が展示されます。

・重要文化財 「如意輪観音坐像」 平安時代

三井寺観音堂のご本尊です。行く前にもっとも楽しみにしていた仏像のひとつ。
穏やかで、ぽっちゃり系の愛らしい観音像です。頭の飾りにご注目ください。折れそうなくらい細かく頭高になっていますが、欠けることなく美しさを存分に発揮です。法輪を持つ指先が何とも言えず良い感じで惹かれます。

・国宝 新羅明神坐像[しんらみょうじんざぞう] 平安時代)

円珍が唐から帰国する際の船中に現れ、三井寺に導いた異国の神の彫像。
神像なのですが、一目拝見したら忘れられないような造形です。ある種デザイン化されていると申しましょうか。こちらも秘仏中の秘仏であるため、チラシ掲載されていません。

・国宝 智証大師坐像(御骨大師) 平安時代
像内に智証大師その人の遺骨を納めてあると言われています。この坐像もかなり状態が良いです。

・不動明王坐像 平安時代本最古級の不動明王坐像。
特徴はよだれをたらしたかのような口許。この真っ白な色は最初から付いていたのだろうか?後に補色された???怖いです。

・梵鐘 重要文化財
三井寺と言えば、「三井晩鐘」を浮かべる方も多いはず。しっかり梵鐘の展示もありました。アート系ブログ「Art & Bell by Tora」のとら様を思い出しつつ眺めました。


最後に展覧会HPより概要です(一部抜粋)。

今年は、密教の神髄を伝えた円珍が唐から帰朝して1150年目にあたり、これを記念して特別展を開催します。
本展では、普段は拝観できない秘仏中の秘仏をそろって公開するとともに、狩野永徳の長男で没後400年を迎える御用絵師・光信が子院の勧学院に描いた桃山時代の華麗な障壁画の数々、最新の調査で日本最古級と確認された不動明王坐像[初公開]など、国宝・重要文化財約60件を含むおよそ190件をご覧いただきます。


*大阪展は12月14日まで開催中です。

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国宝 三井寺展

三井寺の秘仏が寺外へ顕れた。 11/1から12/14まで天王寺の大阪市立美術館で『国宝 三井寺』展が開催されている。 大阪の次は福岡や東京に向か...

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遊行七恵さま

記事を拝見しました。
東京では出ないものを大阪では見られたと思いますし
逆もまた然りでしょう。

やはり1階の展示内容が圧倒的に印象的でした。
昨夜の日曜美術館で理解が深まりちょうど良かったです。

No title

こんばんは
わたしもやっとこ見てきました。
実際のお寺には高校生の頃に行った事がありますが、
仏像や寺宝を見た記憶がないので、初対面のようなもんです。
予想以上によかったです。

わたし22日に行きましたが、リストが出てました。
大阪では見られないものも東京ではいろいろ出るようですね。
しかし満足できる展示でした。

とら様

勝手に登場していただいて、申し訳ございません。
でも、鐘を見ると、とら様を思い出すのは本当なんです。

姿がポイントの平等院のものが一番気になります。

三井寺の鐘

日本三名鐘といえば、銘の神護寺、姿の平等院、声の三井寺となっていますが、展覧会では折角の音は聞こえないのでしょうね。
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