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「皇室侍医ベルツ博士の眼 江戸と明治の華」 大阪歴史博物館

ベルツ

明治9年に来日し、ドイツ人医師として東京大学医学部で教鞭を取り、医学教育に努めるかたわら、皇室侍医を勤めたベルツ博士の日本滞在中に集めたコレクション展に行って来ました。

この展覧会は日本各地を巡回しており、最初の巡回地は愛知県のお隣岐阜県だったと記憶しています。本当はその時に行くつもりだったのに、行けずじまい。もう無理かなと諦めていた矢先、大阪歴史博物館での開催を知り、馳せ参じた次第です。
旅の記事で書いた通り、閉館45分前に、文字通り駆け込みました。

さて、展覧会は
序章 いにしえの江戸の美を求めて -17世紀から19世紀にかけての日本絵画
Ⅰ章 同時代絵画蒐集家 ベルツの眼
Ⅱ章 工芸国・ニッポン -ドイツを魅了した江戸、明治の手わざ
Ⅲ章 麗しの国うるし -江戸、明治の漆器さまざま
終章 懐かしき日本の思い出 -愛し続けた河鍋暁斎。そして皇室への敬愛

個人コレクションというのは本当にその人の人となり、癖が出るようで面白い。
ベルツ博士は、今回の展示作品を見る限り作家の名前にこだわらず、広く自分の好きなもの、目にとまったものを集めていたように思う。
唯一の例外は、河鍋暁斎だろうか。

ここでは作家へのこだわり、愛情が感じられるが、展示作品は他と違って、リンデン民族博物館でなく、同じドイツのビーティハイム=ビッシンゲン市立博物館蔵であったため、もしかすると参考作品だったのかもしれない。図録を見る間もなく、閉館になってしまったので結局展示作品全てがベルツ博士が集めたものなのか、参考出品なのか分からなかった。

暁斎コレクションは終章で、14作品展示されていた。
今春に京博で行われた「暁斎」展にも出展されていなかった作品もあったので、ご紹介したい。

・「死骸の衰頽図」  
この翌日に松井冬子展でもグロテスクな内臓関係をいくつも見たけれど、この死骸のリアルさは忘れられない。何しろ死体はしっかり浮腫しており、目玉はカラスが食いちぎるという残酷な描写が画面一杯に描かれているのだ。
あまりにも浮腫具合がリアル(実際見たことないから分からないが多分こうだろうという感じ)で、暁斎は間違いなくどこかでこんな腐乱死体を見たに違いないと思った。

・「「夫婦喧嘩図」 
暁斎お得意の戯画。前述の死骸図で見せた緻密な線は消え、人物の顔や身体も丸っこく、全く対照的な作品。

・「インディアン襲撃図」
こちらは、浮世絵的な作品。なぜ、インディアンが明治時代に出て来たのか、見当もつかない。
浮世絵で言えば、三枚続きものくらいの大きさ。
これまた、先に挙げた2作品とは趣を異にする。

以上3点が横並びしていたのが一番印象的で、他の作品はあまり記憶にない。
「美人の袖を引く骸骨図」があったのは覚えている。
暁斎作品は、死骸とか骸骨がモチーフとしてよく登場するが、その理由は何だろう?その一方戯画も多いし、むしろ席画ではこちらの方が主役だ。

再度暁斎展の図録をひもといてみたくなった。

暁斎以外の作品では、根付、陶磁器、工芸、日本画など分野の異なる様々な作品が出ていて、楽しませてくれます。

*12月8日(月)まで開催中。大阪歴史博物館は、火曜日が休館日です。ご注意ください。

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