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「生誕100年 夢と記憶の画家 茂田井武」展 ちひろ美術館・東京

東京のちひろ美術館に初めて行って来ました。
安曇野ちひろ美術館には以前行ったことがあり、その時アップした記事「安曇野美術館めぐり」はコチラ。
http://memeyogini.blog51.fc2.com/blog-entry-119.html

東京のちひろ美術館も安曇野と同じく内藤廣さんの設計です。
入った途端、居心地の良さそうな雰囲気でほっとします。安曇野より手狭ですが、あたたかい感じはしており、気付いたら長居していた、そんな美術館です。

さて、今回は企画展「生誕100年 夢と記憶の画家 茂田井武」がお目当てです。
茂田井武って誰?そんな方のために美術館HPからプロフィールを引用です。↓

茂田井 武 Motai Takeshi(1908~1956)
東京・日本橋の大きな旅館に生まれるが、23年関東大震災で崩壊。中学卒業後、太平洋画会研究所、川端画学校などで絵を学び、アテネ・フランセに通う。30年シベリア鉄道で渡欧、33年に帰国。職を転々とした後、成人雑誌の挿し絵を描く。46年日本童画会入会。戦後日本の復興期に絵本、絵雑誌の仕事で活躍。54年小学館児童出版文化賞受賞。48歳で亡くなるまで病床で絵を描き続けた。


鑑賞順序を私は間違えてしまったのですが、企画展は2階の展示室から始まり、1階のもうひとつの企画展示室へと続いていました。ちょっと分かりにくい。

10代に描いた自画像から、最晩年の絵本「セロひきのゴーシュ」原画まで、貴重な原画と資料約130点が展示されています。

茂田井の作品は大きく分けると、戦前と戦中戦後で大きく変化しています。
渡欧し、帰国してから数年間は大人向けの作品を描いていたのですが、特に戦後からは童画作家としてがらりと作風が変化。
この変化がものすごい。

ただ、渡欧していた頃の画集「白い十字架」など、味のあるスケッチ、おしゃれな雰囲気のデッサンは思わず手に取ってしまいたくなるような愛らしさがありました。愛らしいといっても、やはり子供向けというのではなく、パリのエスプリ漂う愛らしさなのです。

茂田井が結婚し、子どもが生まれたことをきっかけに変化が始まります。
自身の子供のために作った絵本は、文章も茂田井が考えたのだと思いますが、とてもよくできています。

戦後すぐに創刊された児童雑誌の挿絵は、とても1年前まで戦争をしていた国とは思えないような楽しい絵で、今でも通用するような作品ばかり。

やはり画集が茂田井の良さを存分に表しているような気がしましたが、「幼年画集」「退屈画帖」など茂田井の小さい頃の記憶や幼い頃の夢などを作品化した作品は、見ているとじ~んとして来て、懐かしさなど入り混じった熱い気持ちがこみあげてきます。

宮沢賢治の「セロひきのゴーシュ」は、茂田井が「この本の挿絵ができるなら死んでも本望」というほと熱望していたものです。
病をおして、病床で描いた挿絵はさながら茂田井の魂が宿っているといっても過言ではないでしょう。

気が付けば1時間はゆうに超えていました。
こんなにも素晴らしい作家がいたとは。。。もっと大きく取り上げるべき貴重な才能だったと思います。
48歳の早逝が惜しまれてなりません。

原画の雰囲気は印刷物とは、また違った味わいがあります。
ぜひぜひ、足を運んで茂田井武の世界に浸ってみてください。

展覧会を記念して図録「茂田井武美術館 記憶ノカケラ」が講談社より出版されています。もちろん会場(美術館)でも販売していますが、通常書店でも購入可能。
motai

「茂田井武びじゅつかん」というホームページも見つけました。見ているだけでなごみます。↓
http://poche.with.mepage.jp/motai/top.html


*11月30日(日)まで開催中。展覧会はこの後、次の通り巡回予定です。
12月20日から2月1日まで 喜多方市美術館(福島県)
2009年3月1日から5月12日まで 安曇野ちひろ美術館(長野県)
8月8日から9月27日まで 神奈川近代文学館

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非公開コメント

luka様

こんばんは。
ちひろ美術館・東京も落ち着きますね~。
あの場所で、あの落ち着いた空間とは驚きました。
さらに、驚いたのは茂田井作品。
描き分けが上手い。
神奈川文学館巡回の際、もう1度見たいです。

No title

memeさんこんばんは。茂田井展見に行かれたのですね。確かにあの鑑賞順路は分かりにくいです。私も展示を一度見たのですが、ふしぎな切なさが心に残り、また行こうと思います。

No title

@ogawama様
早速お出かけして下さって、しかも私と同じように下車駅まで
間違えてしまって、お疲れ様でした。
カフェでは、スナックでなくケーキセットをおすすめします。

1階の展示では、茂田井自身の子供を描いた作品や、子どもたちの
ために作った絵本(これが泣けるほど良い)、せろひきゴーシュの原画が
あるので、再訪された方がよろしいかと存じます。
私も来年の神奈川へもう1度行ってしまいそうです。

@遊行七恵さま
茂田井の魅力は、その作風の変幻自在さかもしれません。
主題によって、描き分けができるその力量に惚れました。
惚れ込んだと言っても過言ではありません。

画帳は全て復刊して欲しいです。
渡欧時代のものも良いし、原画の良さは印刷では伝わらないのですが
それでも欲しい。
欲しくて泣きたい気持ち分かります。

全然関係ないですが、受ける感じが福原路草に似ているかも。
どこか懐かしくて切ない感じです。

No title

こんばんは
茂田井の展覧会は今年は行きませんでしたが、とても好きです。
ちひろ美術館にはコピーで『クマノコ』という作品があり、それが欲しくて泣きたいです。去年は展示されてませんでしたが。

memeさんが茂田井の作品に好意を抱いてくれたのが、とても嬉しいです。
そうそう、去年の今頃、人形町の図書館で茂田井の絵本の特集展示が組まれてました。そうして茂田井茂の作品がもっと世に出てくれたら、と思います。

夢の世界

memeさんが「天才」と呼ぶのを聞いて、今日早速行ってきました。
図録買いましたけど、やっぱり原画の美しさは実際に見ないとわかりませんね。
ただ、時間がなくてあせっていたので1Fの展示を見逃してしまいました。
できたら再訪して、あの素敵なカフェでお茶したいです。
ちひろ美術館は子供の頃以来です。
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