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「セザンヌ主義 -父と呼ばれる画家への礼賛」 横浜美術館

混雑する前にと思い、横浜美術館の「セザンヌ主義-父と呼ばれる画家への礼賛」を見て来た。
公式HPはこちら

展覧会構成順に以下振り返ってみる。

プロローグ
展覧会を通じてもっとも印象に残った作品エミール・ベルナールのセザンヌ肖像画「セザンヌ礼賛」で幕を開ける。
この肖像画横向きのセザンヌを描いているのだが、画面の大半はその頭部で占められている。
国立西洋美術館にあるラトゥールの「聖トマス」の頭部を思い出した私はかなり失礼なやつかもしれない。
セザンヌ頭部を描いたのは、その頭部が尊敬すべき源であるからとか。

Ⅰ.人物画
ここでは、セザンヌ夫人を描いた一連の作品群が見ものである。
ところで、セザンヌ夫人はかなりボーイッシュな方だったのだろうか。婦人像というより、少年像のような趣をたたえていた。
ヒューストン美術館蔵の「青い衣装のセザンヌ夫人」も良いけれど、私はブリヂストン美術館の「帽子をかぶった自画像」の方が、頑固そうなセザンヌ自身がよく表現されていて好きだ。

これらセザンヌ作品に影響を受けた後世の様々な画家の人物画が続く。

Ⅱ.風景画
人物画より、風景画が与えた影響の方が多大なのではないだろうか。
何しろ、ここからキュビスムやフォービスムに展開して行くというのだから、セザンヌ恐るべしである。

残念だったのは、セザンヌ風景画と言えば「サン・ヴィクトワール山」なのに、このモチーフでこれ!という名品が出ていなかったこと。
「ガルダンヌ」メトロポリタン美術館蔵は、セザンヌらしさが現れ、キュビスムへ影響を与えたという解説も納得できるような作品。四角く描かれた家々がキュビスム的と言われてみれば、そんな風に見えてくる。

Ⅲ.静物画
個人的には、小学校時代の教科書でセザンヌを最初に見たのは静物画だったため、もっともセザンヌを意識するモチーフである。
ポーラ美術館の「ラム酒瓶のある静物」など、良いなぁ。」
岸田劉生「静物」1920年島根県立石見美術館蔵、この作品もセザンヌ影響下にあった。劉生よお前もか・・・である。
もはや、ここまで来ると、セザンヌの影響を受けなかった画家などセザンヌ以後いないのではないかという程、誰も彼もセザンヌ主義が見て取れる。

エピローグ
セザンヌ自身が礼賛していた「ドラクロワ礼賛」で幕を閉じる。


古来、絵画は巨匠の模倣、受容から始まり、自流への消化、オリジナル表現へと移り、変化を遂げて来たのかなとごくごく当たり前のことを今更ながら気づかされた。
それと共に、セザンヌというのは絵画の変革にあたり、キーマンとなる重要人物、音楽で言えばバッハのような画家だったのだろうか。
おかげで展覧会の後、どの作品を見てもセザンヌの影響を受けているように見えてしまったほどだ。

それにしても、日本にこれだけセザンヌ作品があったとは驚いた。まだまだ集めきれなかった作品も多いと思うが、十二分に見ごたえのある内容だった。

*1月25日まで開催中。
開 館 時 間 10:00-18:00 (金曜、土曜、祝祭日の前日、11月23日、12月24~31日は20時まで)
休  館   日 毎週木曜日(12/25(木)は開館)、2009年1月1日

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Tak様

こんばんは。
週明けまでには咳とめてください!ぜひぜひ。
気合いも大事。

記事早速拝見いたします。

No title

こんばんは。

遅ればせながらやっと記事アップしました。
週明けまでには咳とめてみせます!

とら様

セザンヌ中心の近代絵画の親子関係面白かったです。
見せ方が面白いと、いつも見ている絵も違って見えて来ます。
いろんな見方を教えてくれる展覧会は楽しいですね。

セザンヌ主義

セザンヌが近代絵画の父ならば、
それに続く画家たちはセザンヌの子供ということでしょうか。
日本にこれだけセザンヌの子供がいたとは驚きです。
親子関係がちょっと怪しいコンビネーションもありましたが・・・。
とにかく予想より楽しめました。
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