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はじめての美術館5 弥生美術館・竹久夢二美術館

朝倉彫塑館を後に、向かったのは根津。
途中谷中の商店街のにぎわいに感動し、絶対また来る!と誓いつつ千駄木駅からは地下鉄に乗車。
ひとつ先の根津で下車し、東京大学工学部方面へ向かう。
それにしても東大の本郷校舎は広い。いったいどこからどこまでが大学構内なのやら。。。
私は赤門方面から過去1度入ったことがあるのだけれど、工学部や農学部までは行ったことがない。

東大のすぐ横に、静かに建っていたのが目指す弥生美術館
建物は、かつて竹久夢二が利用していた宿を模して建てられたとか。
狭い玄関をくぐると、キッチュな世界が広がっていた。う~ん、こういう雰囲気何て言うんだろう。
上手い言葉が見つからない。
内藤ルネや高畠華宵の作品や雑誌やグッズがぎっしり並んでいる。

現在、弥生美術館では「樺島勝一展」を開催している。
残念ながら、私は樺島の死後に生まれているので、リアルタイムで彼の作品を目にしたことはない。
ただ「正チャン帽」は聞いたことがあった。
shochan

正チャン帽の名前の由来となっている「正ちゃん」キャラを描いたのが樺島勝一であった。

「ペン画と言えば樺島の前に人はなく後ろにも人はない」と言わせしめるペン画の神様であった。
本人は絵画を誰かに師事した経歴はなく、全て独学、更にその膨大な知識の源は読書からだというから驚いた。
特に、語学に力を注ぎ、自身の子供への外国語教育については厳しかったと言う。実際樺島の長女は大学卒業後アメリカへ留学。「生涯外国に憧れつつも、日本を離れることのなかった父樺島の夢を果たすことができほっとした」と言っている。

挿絵画家を貫いた樺島の描いた原画や出版物が、これでもかという程ぎっしりと展示されていた。
特に「船のカバシマ」と言われる通り、大海原を曳航する船舶の作品は、これがペン画なのかと信じられないほどリアル。超絶技巧の極致。
写真よりもリアルと言われただけのことはある。波、さざ波から白い飛沫まで、ここまでやるかという程の表現力である。

この人は本当に船や海が好きだったのではないだろうかと思う。

船以外では、動物の作品も良かった。
トラ、ライオン、ひょうが3つ並んだコーナーがあって、どれも本物そっくり。
見ているだけでこちらまで、楽しくなってくる。

反対にあれれ?と思ったのは人物の手の表現。
手を描くのは苦手だったのだろうか。体や顔に比べると手が大きく描かれていることが多いように思った。

お客さんは樺島の挿絵を見て少年時代を過ごしたのではないかと思われる年配の男性が多かった。

かわいい子供キャラの正ちゃんとリアル帆船、戦艦+動物、いずれをも描き分けられた樺島は画力も間違いなくあったに違いない。


こちらの美術館は2階で竹久夢二美術館とつながっている。
現在は「竹久夢二 舞台芸術の世界展Ⅱ」を開催しているが、樺島のスーパーペン画で集中力を使い果たし、こちらはさらっと流し見させていただいた。

*いずれの企画展も12月23日まで開催中。

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遊行七恵さま

こんばんは。
そうでしたか。
会員特典は見逃しましたが、間違いなく遊行七恵様のお好みに
合っていると思いました。

根津~本郷にあるのがぴったりの美術館ですね。

とら様

こんばんは。
なるほど、「講談社文化」の復権ですか。
野間の今回の展示を見ていないのですが、あちらも
出版文化の展示だったはず。
そんな観点もありですね。

おっしゃる通り、東大のすぐ側での回顧展は亡き樺島も
喜んでいると思います。

No title

こんばんは
うふふ、実はわたしが東京へ行くようになった最大の理由は、
'90年にここの会員になったからなのです。
毎回毎回楽しく通っております~~

樺島勝一

確かに、年配の男性とそれをエスコートしてきた年配の女性が多かったですね。
しかし、若い人も結構多く、この超絶技巧に感心しておられたようです。
大衆相手の「講談社文化」として、スノッブの「岩波文化」と差別され続けてきたものが、復権してきつつあるような気がしました。
それともうひとつ、弟を東大に、娘を外国の大学に送りつつ、一方で自学を怠ることのなかった樺島勝一の回顧展が、東大のすぐ傍の美術館で開催されたことは、とても良かったと思いました。

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