スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「棚田康司展 十一の少年、一の少女」 ヴァンジ彫刻庭園美術館

tanada
冬の青春18きっぷ使用期間がいよいよ始まった。
18きっぷ愛好家として、早速名古屋⇒東京間を18きっぷで移動。途中下車で立ち寄ったのは、ヴァンジ彫刻庭園美術館(三島駅下車)とMOA美術館(熱海駅下車)である。

ということで、まずはヴァンジの「棚田康司展」のご報告です。

ヴァンジ彫刻庭園美術館を訪れるのは今回が2度目。三島駅から美術館までは、無料シャトルバスが12時を除くき1時間に1本運行しているが、私が利用した在来線との接続が悪く、45分後までバスがなかったので、仕方なくタクシーを使用した(前回もそうした)。タクシー代金2170円。ここで、18きっぷで浮いた電車代の多くを消費したのは悲しい。

当日は、生憎の雨模様しかもとっても寒い日だった。
ヴァンジ彫刻庭園美術館のある一帯を「クレマチスの丘」と称しているように、三島からどんどん登り坂で、丘の麓にあるため、駅より更に寒かった。

半分凍えつつ、エントランスから美術館に向かう。お天気が良い日であれば、ここからの眺めは最高。眼下に三島市内を見下ろせる絶好のスポットなのだが、今回は視界が悪く、それより何より、寒くて外にいるのが辛い。

建物に入ると、すぐ正面に胸までの胸像「星の少年」2007年が出迎えてくれた。なぜか。レース糸で編んだ敷物が像の下にひかれている。
地下階の展示室へ下りて行く階段吹き抜けの壁に「枝の少年」2008年がぶらさがっている。この少年像は結構好き。
中地下階展示室(階段踊り場)には、「蕾の少年」2007年、「萌木の少年」2007年がある。

こうして、地下の大展示室へ向かう途中、少しずつ、少年たちが出迎えてくれるのは嬉しい。彼らは、みなどこかで見たことのあるような顔をしているのが面白い。
作家曰く、実際のモデルがいて、逆の性別で彫像を作成しているとか。確かに、「蕾の少年」で似ていると思い浮かんだ人は女性だった。

もうひとつ、この表情が好き!と思った像は、踊り場から渡り廊下への正面に展示されていた「月の少年」2008年。
他の作品は徐々に記憶が薄れつつあるのに、この作品の表情は今も忘れられない。にっとしているというか、不思議な顔立ちなのである。もちろん、この少年も女性に似ている。

地下はイタリアの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの大作が程良い感覚で展示されている。
企画展スペースはこの常設スペースに間借りしているような感じで、じつにひっそりと狭い。半々とは言わないまでも、もう少し企画展スペースが広くても良いのにと毎回思う。
せっかくの企画展なのに、いつも物足りない感じがあり、「なんだこれだけ?」と思ってしまうのは、私だけではないだろう。

今回は、その不可侵領域にただ1体だけ棚田の彫刻「木漏れ日の少年」2008年が展示されていた。
こちらは全身像で、今回の作品も過去の作品もそうなのか不明だが、少年像は全て全裸またはパンツ1枚のあられもない姿。
不健康そうな細い細い体つきで、どこか病的な印象を画像で見た時は持っていた。
しかし、実際作品と対峙してみると、立像は、つやつやとしあばらや血管まで浮き出ているのだけれど、病的な感じはせず、むしろ頬には赤みが射しているので、健康的な感じさえうけた。

もうひとつの着眼点は、立像の足先である。
靴下を履いている像もあったが、片方の親指の先っぽだけ靴下がやぶれ、指が顔を出している。

展示室お回り込んで企画展スペースには、「入道雲の少年」をはじめ残り6体の彫像がある。
真ん中の細いコーナーの壁にはドローイング10点もあった。
最後のスペースでは、パンフレット表紙にもなっている「父になった少女」「母になった少年」2008年(トップ画像)が、どこか遠くを見つめながら立っている。
両者の顔は似ていて、少年か少女かの性別は顔だけでは判別不能。

棚田の彫刻は最初に見たのは「美術手帳」か何かの雑誌だったと思う。
どこに惹かれたのかは自分でもよく分からないが、この彫刻をぜひ一度見てみたいと思っていた。
今回の展覧会は、棚田康司初の国内外美術館の個展である。

ヴァンジの彫刻に負けないくらい、十一の少年と一の少女は存在感があった。

*12月25日まで開催中。

<おまけ情報>
ランチは「バサラ茶屋」で天ぷら膳(1600円)をいただきましたが、とっても美味しくて、ご飯をお代わりしました。かの有名な日本料理店「青柳」の小山裕久プロデュース。同じく2階のレストランバサラでは2000円代でコースがいただけます。
イタリアンレストラン「マンジャペッシェ」は営業終了し、新しいレストランが来年の春にオープンするそうです。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

棚田康司 展「十一の少年、一の少女」(ヴァンジ彫刻庭園美術館)

熱海でMOA美術館を堪能した後は、新幹線で三島へ。 初めてのヴァンジ彫刻庭園美術館に行ってきました。 棚田康司展「十一の少年、一の少女」と題された展示は、常設の作品の狭間にうまく収まっていました。 冒頭の写真は庭から見た窓の中の少年。 やはり、繊細な印

コメントの投稿

非公開コメント

あおひー様

ヴァンジは、お天気が良ければ最高です。
私が行った日は最悪なコンディションでしたが。。。

棚田さんの作品は思っていたより健康的で良かったです。
しかも、どこかしら皆かわいらしさがありますね。

ぜひ、春になったらお茶やレストランを楽しみにお出かけしてみてください。

No title

今回、初ヴァンジだったのですが大変に楽しめました。
棚田さんの彫刻はどれも繊細で大切に作られたのだなあという印象を受けました。

レストラン、よさげですね。
次回はトライしてみたいと思います。

一村雨様

こんばんは。
ヴァンジは遠いですが、川崎市の岡本太郎美術館で来年1月12日
まで開催中の「TARO賞の作家Ⅰ」で棚田さんの作品が出展
されています。
私も近々行く予定です。
ぜひ、足を運ばれてはいかがでしょう。

No title

天気が悪くて残念でしたね。
ここは、天気に恵まれると本当にすばらしい眺めですよね。
棚田康司、新日曜美術館のアートシーンで紹介されていて、
おもしろそうな作家だなぁと思っていました。
ヴァンジには、行けそうも無いので、いつか出会える日を
楽しみにします。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。