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千葉市美術館所蔵作品展「カラーズ・色彩のよろこび」 千葉市美術館

企画展「雪舟と水墨画」展の続き。
前回の所蔵作品展「ナンバーズ」に続いて、今度は「カラーズ・色彩のよろこび」と上手いネーミング。
千葉市美は所蔵作品展の見せ方が上手い。
ちまちまっとした近代版画や浮世絵などは、ともすればマンネリ化しがちだけれど、そこをテーマを決めて、それに合った作品を選んで見せてくださる。

今回の所蔵作品展もじっくり見ていたら、かなりの時間を必要とした。
第1部「色彩のよろこび」
水墨画のモノトーン世界を堪能した後だったので、余計に色を使った作品は目に鮮やか。
川端実の赤を使った「門のイメージ 赤」は強烈だったが、個人的な好みは、『一木集』シリーズの中からの2点。牛島憲之「雲」と若山八十氏の「海」が特に良かった。

第2部「色いろいろ~近世・近代の版画より」
一番の見所は摺物(すりもの)と呼ばれる非売品の絵入り版画。
非売品ということで、相当贅沢な作りをこらしていて、しかも上品な出来栄え。
今回は美人画で著名な渓斎英泉の4点が出ていた。
雲母刷りは言うに及ばず、金摺、銀摺など下絵はもちろんだが、摺りの技術が格段に通常の浮世絵版画と一線を画しているように思った。
描かれているモチーフも縁起物であったり、作品全体に品がある。

4点だけでなく、他の作家の摺物もぜひ、見てみたいところ。

淡色を重ねる・原色を重ねる、藍摺という発想、色を着替える、背景:色とバレンの巧みと続く。

-黒の魅惑
第2部最後は色の中でも黒に着目しての作品紹介。
ここで紹介された3点はどれも良かった。
・春梅斎北英 知らない作家。「二代目嵐璃寛の団七九郎兵衛」
黒のグラデーションが効果的に使われている。
・月岡芳年 雪花月のうち月 「毛剃九右衛門」
構図が大胆。紙面のうち左上に大きく月をその下に頭がサボテン上の役者を配す。
黒の魅惑ってことは、サボテン頭の黒に着目ってことなのか?
・小村雪岱 「蛍」
大好きな雪岱の版画。中でも、「蛍」は本当に良い。
黒い闇の中、小さな蛍の光がぼんやりと。よくよく眼を凝らせば、蛍そのものも、きちんと描かれていることがよく分かる。

第3部「特別な色-たとえば赤」
輸入された化学染料を使用した浮世絵は、ちょっとどぎつい。
このコーナーでは梶原芳月「阿蘭陀土産」大正15年が素晴らしかった。

第4部「幕末明治の極彩色」
最後は月岡芳年の新撰東錦絵シリーズで血まみれ作品を堪能(血まみれを堪能って何だか変)。
やはり、芳年ファンとしては1点でも沢山見たい。

ほぼ同時代作家の豊原国周には全然惹かれない。
芳年の良さって何だろう。
他には三代豊国が2点。いずれも、人物の着物模様に着目です。

*1月25日まで開催中。

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カラーズ・色彩のよろこび @千葉市美術館

 常設展では、同時開催の雪舟の水墨画展と対照的に、色彩に満ちた作品を集め、「彩る」という行為について展観している。 第1部 色彩のよろこび:  靉嘔の虹色、辰野登恵子の鮮烈な色の響きあい作品など、色の洪水に驚く。恩地孝四郎の多色摺版画《空旅抒情》の5

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とら様

こんばんは。
私も小村雪岱の「蛍」がベストでした。
あのうっすらとした蛍の光が忘れられません。
雪岱の作品は情緒があって、現代風鈴木春信なんですよね。

No title

ナンバーズよりカラーズのほうが良かった・・・とショップの女性にいうと、別の学芸員の企画ですとの返事。ベスト・オブ・ベストは、小村雪岱 の蛍の光でした。
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