スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「japan 蒔絵」展 サントリー美術館

秋に京都へ行った際、京都国立博物館で開催されていた「japan 蒔絵」が東京サントリー美術館に巡回して来た。京都で見逃したので、早速出かけて来ました。

展覧会の構成は次の通り。第1章~第3章は前期、後期で展示替えによる展示品の入れ替えがありますので、ご注意ください。
第1章 中世までの日本の蒔絵
第2章 西洋人が出会った蒔絵 ~高台寺蒔絵~
第3章 大航海時代が生み出した蒔絵 -南蛮漆器-
第4章 絶対王政の宮殿を飾った蒔絵 -紅毛漆器-
第5章 蒔絵の流行と東洋趣味
第6章 王侯のコレクションと京の店先
第7章 そして万国博覧会

ご覧になってお分かりのように7章までの章立てというボリュームの大きな内容。
ことに、眩暈がするような作品群が登場するのは第6章。里帰り品の蒔絵作品が続々とこれでもかこれでもかと行く手に現れる。

印象に残った作品のうち、特別これだけは!というものだけをご紹介。

1.宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱 平安時代 919年 仁和寺 国宝
kokuhou

空海が唐から持ち帰った経典を入れるために、空海の死後、醍醐天皇が作らせたものだという。
冒頭でいきなり、こちらの作品と出会う。展覧会の一番最初に見る作品と言うのは非常に重要だ。
最初でノックアウトされた私は、この展覧会が凄いんじゃないかと最初に予感した。そして、その予想は当たった。
古びてはいるが、しっかりと経箱の姿を保ち、更に蒔絵もしっかりと残っている。逆に古びた感じが上品だったりする。鳥の絵柄が相当に細かい。

81.山水花鳥蒔絵螺鈿箱 ヴェルサイユ宮殿美術館
omaru

作品名は立派だが、何を隠そうこちらは「おまる」なのだ。蒔絵のおまるって、それを使っていた当時のフランス貴族も凄いが、作った日本の職人の気持ちたるやいかばかりであっただろうか。
あほくさ~とか、誰が使うんや?(何故か関西弁)などと思わなかったのか職人さんは。
螺鈿の細工が、美しいのであった。

78.マゼラン公爵家の櫃 江戸時代 ヴィクトリア&アルバート美術館
mazeran

本展、ベスト作品。これは、もう素晴らしすぎます。この櫃を見た後、頭が呆然としてしまって、後半は使い物にならなくなってしまったほどの衝撃です。
残念だったのは、今回全ての展示に言えることでしたが、箱の上部が正面から見えないこと。
背の低い女性は、つま先立ちしても上からの箱が見えない!
横からだけでなく、上部の細工だって確かめたいではありませんか。それなのに、それなのに、見えないなんて・・・。
せめて、鏡で反射させるとか、もう少し展示の高さを下げるとか工夫していただきたかった。
ということで、こちらの超絶技巧の櫃も、上からの状態は確かめられず、側面からじっくり拝見。
着物姿の女性が何人も描かれていますが、その全ての着物の模様が違う。細かく細かく模様が付けられているのは感動もの。
4年がかりでの修復が終わり、初公開の作品。
正面には、源氏物語の「賢木」「蓬生」「胡蝶」などの絵物語の断片、左側面には、源氏物語の「野分」の留守模様、右側面は、曽我物語の「富士の巻狩」。
最後背面は、狩野派の竹虎図。
4方からじっくり堪能してください。

117.「漆の真野あるドールハウス」 ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館
こちらは、タイミングが良かった。
ちょうどこの日は銀座のギャラリー小柳で「ハウス」を見て来た所。新作の束芋映像作品にドールハウスが使用されているのを見たのだが、同じ日に本物のドールハウスにお目にかかれるとは。
こちらのドールハウス、本当に壁が漆塗りのお部屋がある。

後半は香合、沈箱など小さな作品の逸品が目白押し。
後半の作品は展示替えがほとんどないので、次回行った時にゆっくり見なおして来ようと思います。

*前期は1月12日まで。後期は、1/14~1/26まで。
伝狩野山楽筆の「南蛮屏風」は1/7~1/12の期間限定で展示されます。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「japan 蒔絵」

サントリー美術館で開催中の 「japan 蒔絵―宮殿を飾る 東洋の燦めき―」展に行って来ました。 「japan」と英和辞書を引けば「漆」「漆器」の意味で載っている通り、 漆器は西洋では日本を代表する工芸品として知られています。 が、しかし、更谷富造氏がこ

コメントの投稿

非公開コメント

Tak様

先日はありがとうございました。
あれだけの皆さんが集まるのはさすが、Takさんの人望ですね。

伝山楽「南蛮屏風」は2007年の「BIOMBO」展に出てましたね。
自分のブログを検索したら、印象に残った作品として書いてました。
私もあと1回は必ず行きます。

それから、遅ればせながらお誕生日おめでとうございます!
1月1日なのに、お祝を忘れてしまいました。ゴメンナサイ。

No title

こんばんは。

先日はどうも有難うございました。

この展覧会、あと二回は通いたいと思っています。
期間限定の南蛮屏風が観たい!!

と、新年早々欲に駆られています。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。