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「甦る中山岩太 モダニズムの光と影」 東京都写真美術館

nakayama

昨日の続き。
写真美術館3階展示室で開催中の中山岩太の回顧展を観ました。

1918年に東京美術学校臨時写真科を第1回生として卒業、その後農商務省海外実業練習生として渡米。21年にNYに写真スタジオを開業し、パリに渡り「フェミナ」誌で嘱託写真家として活躍する一方、エコール・ド・パリのアーティストらと交流を深める。1927年に帰国。32年に野島康三、木村伊兵衛らとともに写真雑誌「光画」を創刊し、モダニズムの感性にあふれた「新興写真」の旗手として日本の近代的写真表現をリードする存在となった。
~展覧会チラシより

中山岩太の写真は、単にそこにあるものを写したのとは違います。特に、日本帰国後の写真は、芸術的効果を狙って、被写体を作りこんでいるような気がしました。
それらの写真のタイトルは「コンポジション」「無題」だったり、カンディンスキーの絵画を思わせるような作品です。

また、エコパリの作家とパリで交流があったとのことですが、晩年の作品にはシュールレアリスムの影響を強く感じました。
モチーフとなっているのは、蝶や貝、日本の古賀春江ら洋画作家の作品に描かれているものと共通しています。

特に印象に残った作品は、「福助足袋」1930年。
足袋を1対上手に並べて、中央に福助のマークを配していますが、これぞモダニズムの魁写真と言えるのではないでしょうか。
その後二つづ7区「銀のバラ」「テイトレータ」「虞美人草」「神戸風景」(雨)などもしっとりした感じがモノクロから漂って来ました。

系統の変わった写真としてはブロムオイルを使った初期の作品は、写真なのか絵画なのか判別がつかないような味を出しています。この中では「スペイン風景」が非常に良かったです。
終わってみれば、初期作品から晩年までを128点で振り返る濃い内容でした。

*2月8日まで開催中です。

追伸:中山岩太さんの「太」が「田」になっていました。お詫びいたします。
   遊行七恵さん、教えて下さって、ありがとうございます。  2009年1月4日
                                                            2009-2 

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「甦る中山岩太展」

東京都写真美術館で開催中の 「甦る中山岩太:モダニズムの光と影」展に行って来ました。 「ランドスケープ 柴田敏雄展」(2階)と一緒に観て来た写真展。 ↑こちらが容赦なく現実の世界を鑑賞者に示す写真であるのに対し、同じ美術館の3階で展示されている「甦る

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Tak様

なんだか、いろんな意味で格好いい作品でしたね。
平面上のモノクロ映画みたいな感じというか。

実家が呉服屋なので「福助」が気になりました。

No title

こんばんは。

タイトルに「・・・」と付された作品があり
親近感を覚えてしまいました。

一村雨様

こんばんは。
お返事を書いたつもりでおりましたが、入ってませんでした。
申し訳ございません。
一村雨様のブログに書き込みして、すっかり忘れてました。
おどろおどろしいというより、退廃的な感じでしょうかね。

遊行七恵さま

こんばんは。
「上海から来た女」は退廃美の香が濃厚に漂っていました。
中山岩太はアルコールに溺れ、亡くなるのですね。
今回の展示では最後にガラスの原版(?)などもありました。
写真というものへのこだわりも、分からないながら
感じた次第です。

No title

こんばんは
何と言うても「上海から来た女」がいちばん好きです。
'90年に初めて中山の作品を見ましたが、そのときもこれがメインでした。
わたしのいちばん憧れる時代、(重暗さも含めて)、その象徴でもあるように思います。

No title

私は、2階より3階の方が性に合っていました。
後半のスタジオ写真のおどろおどろしい表現の写真に
すっかりはまってしまいました。

すみません、別件ですが、ランドスケープのTB、
誤って消してしまいました。
再度お送りくださればと思います。
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