スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「招福扇絵展-末広がりなおめでたさ・鴻池コレクションより-」 太田記念美術館

お正月ということで、あちこちの美術館・博物館で縁起物の作品、干支の作品が展示されています。
ここ、太田記念美術館では900点以上の扇絵鴻池コレクションの中から、お正月にふさわしい縁起の良い図柄の扇を展示しています。
出品作家は、浮世絵史から琳派、丸山派まで実に幅広く面白い内容でした。

① めでたい風俗 -五節句を中心に -
・歌川豊広 「女万歳」
もちろん、肉筆作品。丁寧な仕事が伺われる。摺りや彫りの技術がなくても、絵師本人の力量が出ている。

・柳々居辰斎 「凧あげ」 式亭三馬賛
柳々居の浮世絵を前日に東博の常設浮世絵コーナーで拝見したばかり。実はちょっと気になる作家だったのに、翌日肉筆が見られるとはラッキー。
前述の歌川豊広の作品に比べると実にあっさりしているが、やはり良い。

・鈴木其一 「七夕」
其一の扇は隣にもう1点あったが、こちらの「七夕」の方が琳派らしい華やかさがあった。

・柴田義薫 五本対の中の「三月 貝ひろい」
五節句を描いた五対の扇。中でも三月の「貝ひろい」は味がある。小さな人物描写と波の描き方など叙情的。

②福の神 -招福を願って-
・英一珪 「七福影面之図跡」
英一蝶かと思いきや、英一珪でした。名前が似ていると紛らわしい。
しかし、作家名などある意味どうでもよくて、この扇は素晴らしい。円窓の中にそれぞれ七福神が描かれうまくまとまっている。デザイン性がある上に、華がある。

・谷文晁 「惠美子・大黒天」
大黒

実に楽しそうなエビスと大黒天。水墨の作品だが、線の太さの使い分けが見事。

③ 松竹梅
・狩野探幽 「梅に小禽」
探幽

上手いなぁ、誰の絵かなぁと思って眺めていたら、探幽であったので、びっくり。いや、さもありなん。
これだけ小さな画面に探幽の世界観が垣間見られる。

・酒井抱一 「紅梅」
前回の太田記念の展示でも抱一の素晴らしい扇絵を拝見したが、今回はまた別作品。
こちらも光琳風の紅梅作品で、目に艶やか。

応挙のものも2点あったが、こちらは手なぐさみで描いたかのような迫力のなさ。
むしろ、呉春や山口素絢の松竹梅などの方が良かった。

・伊藤若冲 「梅に鶏」
鶏の扇絵ってあまりにも若冲らしい。扇自体のいたみがややあるのが残念。

④鶴亀
・英一珪 「高砂に丹頂と瑞亀」 三本対
またも一珪の登場。こちらの三本対は本展でもっとも豪華かつ濃厚な画面。
カメも鶴も小さな扇にどれだけ描かれていることか!数えるのも良いかも。

・谷文晁 「波頭双鶴図」
こちらの扇、表面(展示側)は文晁の絵で、裏面は銀箔で文晁の長男が描いているという。
う~ん、せっかくなら両面見たかった!
表面の文晁作品は左に鶴、右に波と構図も良く優品。

・松本交山 「亀」
この作家の名は知らなかったが、文晁に最初弟子入りして、後に抱一門下となり琳派をものしたとか。なるほど、画面は琳派風のきらびやかさがある。

⑤二見ガ浦
松本交山が良い。

⑥富士山
・司馬江漢 「自相州大山眺望富嶽」
写生に基づいた丁寧な絵。

・塩川文麟 「富士山図」
派手さはないけれど、さわやかな富士を描く。

この他橋本雅邦も良い。

⑦鯛と海老
・長澤蘆雪 「熨斗に海老」
まさか、蘆雪の扇絵も見られるとは。のっぺりした海苔のような熨斗と海老の大胆な画面構成が蘆雪らしい。

・狩野晴川院・住吉広貴 「稲に宝珠」
2人の合作。上品な作風。

この他、月僊、丸山応震などが良い。

⑧牡丹
・谷文一 「白牡丹」
隣に抱一の「白牡丹」もあったが、私は谷文一の方が好き。
構図も両者似ているのに、牡丹がより美しく映えていたのは谷文一だと思った。

最後は⑨桃と東方朔で締める。

新年らしい楽しい内容の展示でした。

*1月25日まで開催中です。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。