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はじめての美術館7 「いのちを線に描く-日本画家・小林古径」展 佐野美術館

久々の「はじめての美術館」シリーズ。
三島市の佐野美術館「小林古径」展に行って来ました。
kokei

三島の美術館と言えば、ヴァンジ彫刻庭園美術館。こちらには昨年12月含め数回行ったことがあります。
佐野美術館は、ヴァンジ庭園美術館の三島駅をはさんで反対側にあります。
最寄の交通機関はバスか伊豆箱根鉄道のいずれか。
今回は、行きをバス、帰りは伊豆箱根鉄道を利用し三島駅を往復しました。

バス停「佐野美術館」を降りると、美術館はすぐなのですが、入口を抜けると広大な日本庭園があることに驚きます。島根県の安立美術館には及びませんが、こちらも相当なお庭です。
庭園を抜けると、美術館が見えて来ます。
館内は、観光の団体客が大勢いらっしゃって、皆さん観光バスでどんと一度に来館し、時間が来ると潮が引いたように消えてしまいました。

さて、今回の企画展は日本画家、小林古径の回顧展。素描、淡彩画20余点を含め約70点を紹介しています。
作品は年代順に展示されていますが、初期の作品が一番印象に残りました。

これまで古径の作品は、東博、東近美を中心とし、様々な作品を観ています。自分の中で、古径は安田靭彦とごっちゃになっていたのですが、初期の作品を見る限り、その緻密さ、上手さは速水御舟を思い出させました。

冒頭の「少女」(明治31年)は、古径15歳の作品です。
更に「村上義光」(明治32年)16歳、「妙音」(明治35年)19歳の時に描かれた作品を見るにつけ、その上手さに舌をまきます。
古径は16歳で当時挿絵画家だった梶田半古に師事していますが、若い時の作品は日本画と言っても西洋画のような雰囲気をどれもまとっています。

師であった梶田の死後34歳以後36歳あたりから、古径らしさが表面に現れて来るように思います。
若い頃の作品は上手さに頼っている所があるように感じましたが、36歳頃からは技巧に走り過ぎることなく自身の線を描けています。

「琴」(昭和2年)や「茄子」(昭和3年)頃には、30代で見せたオリジナリティーを更に完成させたように感じます。どれも目一杯画面を使っていなくても、描きたかったものはちゃんと見せています。

「猫と玉蜀黍」(昭和10年)
この作品。まずは猫の瞳の色に注目です。
古径は動物が好きだった、ことに猫がお気に入りなのか、画中に犬や猫、兎など動物と植物が多い。
会場には写生帖がずらりと並んでいたがそこにも動物・植物は多く描かれていました。

「くろ兎」(昭和17年)は、色の使い方や兎に使っている輪郭線の太さが気になりました。

古径の使う色でポイントなるのは「赤」かもしれません。
「琴」では、女の子(モデルは古径の娘)の着物の赤さが目に沁みる。

展示替えがあり、70点で画家の全てを回顧するのは難しいけれど、初期の作品をいくつか見られた結果、古径へのイメージが変わりました。

*2月16日まで開催中。

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いのちを線に描くー日本画家 小林古径 @佐野美術館

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