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はじめての美術館9 「珠玉のヨーロッパ油彩画展 バロック美術から十九世紀へ」 静岡アートギャラリー

バロック

静岡県立美術館には何度も行っているけれど、JR静岡駅南口から徒歩1分の静岡アートギャラリーを初めて訪れた。
以前よりその存在は知っていて、何度もチェックはしていたけれど、どうも食指の動く展覧会に出会えなかったが、今回「珠玉のヨーロッパ油彩画展」の開催を知り、やっと行くこととなった。

本展は、17、8世紀のオールド・マスターから19世紀の近代絵画に至る油彩画を長年に亘って蒐集された長坂剛氏による『長坂コレクション』から、伝統的な絵画手法によって描かれた正統派ヨーロッパ絵画58点を、宗教画、世俗画、肖像画、風景画、風俗画の分野別に紹介するもの。
出品作家のほとんどは、ルーベンスなどの巨匠周辺や美術アカデミーで技法を学び、それぞれの国の伝統を継承した画家たちだが、教科書などに掲載されているような著名な画家はひとりもいない。

長坂コレクションを蒐集した長坂氏は1975年社用でパリを訪れ、ルーブル美術館で受けた美術作品からの感動が蒐集のきっかけとなった。
その後本人自ら海外へ足を運び、1点1点その眼で作品を選び購入したもの。
その特色として、描かれた時代の一般的な市民の趣味趣向を今に伝え、芸術に触れる喜びに溢れた作品で、様々な主題とジャンルを含んでいる。


さて静岡アートギャラリーは、立地条件など雰囲気的に高崎タワー美術館に似ているが、ビルの3階フロアが全て展示室となっており、思っていたより展示スペースは広い。

宗教画、世俗画、肖像画、風景画、風俗画の順にテーマごとに作品が展示されているので、非常に見やすかった。
特に印象に残ったのは、肖像画コレクションである。
ここでは、主にロシアの画家の作品が目立っていた。長坂氏のお好みによるものだろう。
「青いストッキングをはいた女流詩人」(1870年頃)はフランスのジョルジュ・ルフェーヴルによるものだが、ピンクのドレスを着た横たわる女性の足に注目。

ドレスのすそから覗く足はなぜか青い!
顔や首、腕は白いのに、足だけが青いのは何故?

これは「ブルーストッキング」と言って、18世紀半ばのロンドンの文学好きの社交夫人の間で流行。そこから供用ある文学好きな女性たちのことを指す言葉となったらしい。
日本ではかの平塚雷鳥を中心に結社されたフェミニストの一派「青踏(せいとう)社」は、このブルーストッキングに由来する(踏は靴下の意)。

マイベスト作品は、風景画。
ノルウェーのルートヴィヒ・ムンテ「収穫」1873年
ムンテの名前は無論知らない。83.2×129.5cmのなかなか大きな作品。
画面の3分の1が空、その下には広大な田園風景画描かれている。
ちょうど、今週末に見たニューオータニ美術館のミレーのパステル風景画の構図に似ていたような気がする。
残念なことに、この風景画コーナーには椅子が置いてなかった。
座って、じっくり鑑賞できなかったのが、心残り。

もう1点は宗教画。
オノリオ・マリナーリ「聖チェチリア」も良かった。
カルド・ドルチの聖母風。オノリオ・マリナーリはイタリアの画家。

最後にあった風俗画は、バロック以後近代に至る19世紀後半の作品がほとんどだったので、テーマ別に作品を見て行ったが、実はほぼバロックから近代への流れを見て行くことができた。
結局最後に絵ハガキを買ったのは、この風俗画コーナーの最後にあった「カプリ島の小さな中庭」フランチェスコ・パオロ・ディオダーティ(1888年)。

ハガキ映えする作品だった。

本展の監修は成城大学教授の千足伸行氏であるが、上手く構成されていたと思う。
名前の知らない作家ばかりだったが、とても見ごたえのある内容だった。

*3月8日(日)まで開催中。

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