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「妙心寺」 東京国立博物館・平成館

myousinji

東博の特別展は、私にとって東京ディズニーランド的楽しみになっている。
何より好きなのは、開門一番乗り。
9時半開門の5~10分前に到着して、ゲートが開くのを待っていると、むか~しTDLの開門を楽しみに待っていたあのワクワク感、高揚感がよみがえってくる。
この高揚感が好きで、朝一で並んでしまうのではないだろうか。

今日は強風と雨の降る悪コンディションだったが、それでも既に並んでいる。
私も列の後ろについて、しばし寒さを耐えつつ9時半を待ち、やがて開門。
平成館にはスムースに入って、皆さんが第一会場に突進されるのを横目に、第二会場に入った。
誰もいないうちに、お目当ての狩野山雪「老梅図襖」を堪能しようという作戦。

しかし、その目論見の前に立ちはだかったのが白隠の「達磨像」と天井からぶら下がる狩野探幽の「龍図」のレプリカ垂れ幕。やはり、白隠は気になる。ちょっと立ち止まり、しばし眺める。この大きいのが愛知県のお寺にあるとは意外だ。
元信の水墨障壁画「四季花鳥図」8幅(前期展示)。
ひょえ~大きい。誰もいない空間で、1人四季花鳥図と向き合うのは大変贅沢な時間だった。
しかも、驚くほど静か。
思わず、瞑想しそうになったが、まだ先を急がねばならない。

すると、ついに逆方向から来る男性が1人現れたが、彼の目的は等伯の「古木猿猴図」(前期展示)のようで、正面に立って動かれない。
私は隣にあった「豊干・寒山捨得図衝立」(前期展示)が目に止まり、こちらを先に眺める。
こちらも長谷川等伯によるものだが、細かい虎の毛や豊干の方が丁寧に描かれている小品。

猿猴図もちらちらと眺めつつ先に進む。なお、図録掲載の作品リストによれば猿猴図も衝立も東京だけの展示作品のようである(館内備付のものでチェックしただけなので、間違っていたらご容赦ください)。

そして、正面の海北友松の「琴棋書画図屏風」(前期展示)も気になりつつ、こちらは後にまわし、先を急ぐ。お1人現れたことで、やや焦る。
次に見えたのは、何とも大きな虎の屏風。う~ん、こちらは更に気になって仕方がないが、前に立ったらその背後に最大の目標「老梅図」が現れたので、まずは「老梅図」の正面に立った。
この時点においても、まだ誰もいない。先程の方はまだ等伯の前にいらっしゃるようだ。

「老梅図」はその直前に見た狩野山楽の「龍虎図屏風」(前期展示)があまりに大きくインパクトが強かったので、小さく見えた。
しかし、大きさは左程問題ではない。
描かれている老梅の枝ぶり、構図は予想通り奇怪な様子をしていた。
何かに似ている、この枝の様子・・・浮かんでいたのは、2008年東京ワンダーウォール2008の立体部門で大賞を受賞した小畑多丘さんの作品形態である。画像はこちらをご参照ください。
このあり得ない形が人の心をとらえるのは、江戸時代も現代も変わらないのだろう。
山雪の想像力の結実した作品をじっくりゆっくり貸切状態で堪能し、大満足。

一番美味しいものを頂戴したので、後はゆっくりと鑑賞。
同じく山楽の「松図」は傷みが激しいこともあって、他の障屏画と比較すると見劣りしてしまう。

第2会場出口手前には狩野永岳の「西園雅集図襖」が異彩を放っていた。ただ、はじけきれていない感をやや感じる。
驚くべきは、その隣の探幽「山水図襖」(前後期2面ずつ)。
これって探幽なの?申し上げにくいのですが、悪い意味で。はっきり書いてしまうと、上手くない(下手かも?)と思った。後期2面はいかなる具合であろう。

ここまで至っても、まだ貸切状態だったので、そのまま第2会場を逆行することにした。
先程の大きな虎の屏風「龍虎図屏風」狩野山楽(前期展示)は、龍と虎のにらみ合い。
なぜか虎の隣に豹がいて、解説によるとこの時代に豹は虎のメスだと考えられていたらしい。

ぐっと戻って、帰り路に気になったのは「春日局坐像」と狩野探幽「春日局像」(前期)。
こちらの探幽は彼らしい作品で、やはり上手いなと感心する。
ガラス製の「瑠璃天蓋」もじっくり見たが、これは第1会場の最初にあるものの方が大きく素晴らしかった。

肖像画がズラズラ続く中、ふと目に入ったのは「福島正則像」。これが曽我蕭白筆と知り、なるほど~と思う。他の肖像画とは明らかに異なる。
福島正則は本当にこんな面構えだったのだろうか。内面が顔に出ているような忘れられない作品。
今、小さなマイブームは蕭白なので、この1点に出会えたのは嬉しかった。

ここまで来たら漸く、第1会場から鑑賞されている方々が入って来られたので、私は第1会場から順序通り見て行った。

後は印象に残った作品をあげていく。
第4章に多い。
・「福富草紙 巻上」(半期巻替) 登場人物の顔の表現に注目。
・「鍾呂伝道図」 伝狩野正信筆 
・「十六羅漢図」 蔡山筆 インドっぽい羅漢図。異国風。何しろ眉毛が長い!
・「達磨・豊干・布袋図」 左右の李確筆の布袋図と豊干が良かった。
・「瀟相八景図屏風」 伝相阿弥筆 六曲一双
雄大な風景をゆったりと穏やかに描いている。逆に迫力のようなものはない。
・「瀟相八景図」 狩野元信筆 上手いのだけれど、まとまりすぎていて大人しい感じ。

以上は前期のみ展示。

第2会場最後の伊勢屋直七作「楼閣人物螺鈿座屏」の超絶技巧には、目を丸くした。第1会場には、明時代の「山水楼閣人物図螺鈿引戸」もあり、螺鈿対決も見ものである。

絵画ばかりの感想となったが、書などこれ以外の見所も多く楽しめる。

*前期展示は2月8日(日まで。お早めに。

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