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「未来をひらく 福澤諭吉展」 東京国立博物館表慶館

yukiti

妙心寺展の後、本館で平常展を観て表慶館で開催中の「未来をひらく福澤諭吉展」を訪れた。
中に入ると、どうした訳かとても混雑している。
元々狭い室内のため、展示品ケースもあったりで身動きが取れない。
う~ん、これは違う日にすれば良かったかもと思ったが、既にチケットをもぎられていたため、後の祭り。

観客の多くは慶応関係者と思われる。
それが顕著になったのは、展覧会の終盤。美術愛好家であれば最後の「第7部 たしかめる共感-福澤門下生による美術コレクション」は待ってましたという感じなのだが、あれだけ沢山いたお客さんは皆すいすい流して行く、もしくは素通りの方までいらっしゃった。
なので、この最後のコーナーだけはゆっくり見ることができた。

そして、この第7部の一部が第2会場として、本館2階の特別2室で諭吉展チケットなしでも見ることができる。
ここの展示はほぼ2週間単位で展示替えがあるので要注意。私もそんなこととは露知らず、1/10~1/25まで展示されていた国宝「釈迦金棺出現図」(京都国立博物館)は見逃した。

展覧会は前述の第7部「門下生によるコレクション」を含め、以下の7部構成になっている。寸評とともに振り返ります。
第1部 あゆみだす身体
福澤愛用の品々や着衣が展示されていた。福沢諭吉は当時の日本人としては非常に大柄で背が高かったことを知る。彼のはいてた股引まで出ていたのは笑った。
先生もまさか後年股引が展示されると思っていただろうか?

第1部の私的見所は諭吉の写真である。
とても写真の被写体になることが好きだったらしく、多数の写真が現存。中でも、面白かったのはパリ滞在中に「日本人類の典型的な顔立ちとして、パリ人類学博物館に標本モデルとして写真が保存されている。
典型的な顔立ちかどうか、否定はできないかなと思った。でも、若かりし頃の福沢諭吉はふっくらしている。

肖像写真をもとにして描かれた川村清雄の「福沢諭吉肖像」(油彩)も印象深い。本当に写真そっくり。川村清雄の作品は、この日本館1階の展示室(明治期の洋画コーナー)で「形見の直垂」が展示され見たばかりだったので、尚更印象深かった。

第2部 かたりあう人間
ここでは、諭吉が婦人の地位向上に向けた数々の著作や文章が紹介されている。

第3部 ふかめゆく智徳
福澤の学問系譜と一線の場としての慶応義塾の展開を紹介。
ここでは、「慶応義塾時間表」に注目した。明治時代から今と変わらないような時間割はあった。
慶応義塾では幾何学など理数系種目に重きを置いた教育が展開されていたらしい。
そう言えば、体育の授業を重視していたと第1部に紹介されていた。

慶応義塾の建物を飾るステンドグラスは和田英作によるもので、原画習作を見ると和洋折衷とも言い難い何とも妙な図柄である。

谷口吉郎設計の幼稚舎、万来舎は有名であるが、寄宿舎のモダンさには驚いた。
昭和13年竣工で寄宿舎のテラスらしき所にプールがあるのだ。
寄宿舎というより、まるでホテルのよう。

第4部 きりひらく実業
福澤門下生の中から多数生まれた実業人「福澤山脈」、殊に地方で活躍した門下生や福澤が実業に求めたモラルについて焦点をあてる。

第5部 わかちあう公
福澤は、個人と「公」がどのような関係を築くことを望み、何を実践したか、その模索を紹介。

木戸孝允とは親しく、勝海舟とは好敵手というかお互い舌鋒鋭いやりとりがあったようだ。
交友関係や政府官僚についての諭吉の思いがおぼろげながら理解できた。

第6部 ひろげゆく世界
福澤の海外体験とその後の変化についてを紹介。

「木村摂津守英文名刺」(万延元年1860)は日本で初の名刺とのこと。
この当時、ローマ字はまだできておらず発音をアルファベットに置き換え、発音を表記したものになっていた。
なぜか、福澤のアメリカ土産として「乳母車」が展示されていたが、唐突感がある。

第7部については、長くなるので次の記事で紹介する。

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「福澤諭吉展」

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Tak様

> ブロガー泣かせの展覧会でした。。。

⇒ それでもまとめ上げ切るTak様の力量に脱帽です。

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No title

こんばんは。

ブロガー泣かせの展覧会でした。。。

あおひー様

本館の展示は2週間単位の展示替えなので、
ぜひぜひこまめに足をお運びください。
この時期、浮世絵展示もオススメですよ~。

No title

前回は表慶擤の展示のみを見たので、本館の展示が楽しみです。
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