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「唐津・鍋島・柿右衛門 九州古陶磁の精華 田中丸コレクションのすべて」 茨城県陶芸美術館 はじめての美術館15

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「現川」「上野」「志賀」「小代」これらの名前に共通するものはな~んだ?
答えは九州古窯の名前です。分かった方は、やきもの通ですね、きっと。

さて、昨年から待望していた「田中丸コレクションのすべて」を観て来ました。
もう大満足、感動もの、垂涎ものです。
田中丸コレクションのことを知ったのは昨年5月の九州国立博物館。福岡市美でも数点見かけた記憶がありますが、はっきり意識したのは九博の平常展。
田中丸コレクションから数点のやきものが出展されていて、その質の高さと「田中丸」という変わった名前が頭に刻まれました。
*H17 より田中丸コレクションは、重文+磁器系207点が九博、陶器系203点が福岡市美に寄託されている。

田中丸コレクションとは、福岡玉屋百貨店(現在福岡からは撤退し、長崎と佐賀に店舗がある)の経営者・田中丸善八氏(1894-1973)の蒐集した九州古陶磁のコレクションです。
その特色は、唐津や鍋島に限らず、日本陶磁史に重要な位置を占める九州各地の主要な窯を幅広く網羅し、更に素晴らしいのは各窯の代表的名品を体系的に揃えていることにあります。
質・量、内容の網羅性等の観点から、世界屈指のコレクションとして有名とのこと。

本展は全410点のコレクションから、約150点を展観するものです。

見所は、鍋島、伊万里、柿右衛門と出光美術館、松岡美術館をはじめ他館でも紹介されている有名窯の作品だけでなく、九州全域に亘り、その古窯の作品を紹介していることでしょう。
冒頭に掲げた4窯以外にも、その名を知らなかった窯がいくつもあり、九州古陶磁の奥深さに感動です。

最初は唐津から。
入口正面には重文「絵唐津菖蒲文茶碗」(下画像)が、堂々と展示されています。
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更に隣には「絵唐津木賊文茶碗」が。
後者は、バーナード・リーチ、坂本繁二郎、東山魁夷など著名人が絵に描いているようで、コピーですがそれらの絵も一緒に展示されており、如何に愛された茶碗なのかが伺われます。
唐津焼きにも、いろいろあるようですがこの絵唐津は何と言ってもその素朴な絵柄が愛される所以。

「朝鮮唐津手付水指」のようにゆがみを大きくした大胆な作風の水指もあルかと思えば、「斑唐津丸壺茶入」など、色合いが何とも言えない丸みを帯びた美味しそうな茶壷もあったりと魅せられます。

薩摩焼は来月2/14から、江戸東京博物館で企画展が開催されますが、その予習といってはもったいないような名品を堪能。
「染付松竹梅図茶碗」(下画像)は薄い黄色の肌が、優しげで、染付の色とマッチしていました。これは姿も良いです。
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変わり所では、「色絵官女銚子」。
女官の全身像を模ったお銚子です。頭の髷の部分が蓋になっていて、それを外してお酒を入れる仕組み。
薩摩焼きは官窯、民窯とありましたが、田中丸では官窯の作品を蒐集しています。

現川焼(うつつがわやき)は、現在の長崎市現川町で焼かれた陶器で、別名を矢上焼とも言うそうです。1691年に諫早家の士官が窯を開き、1749年には早くも窯を閉じるという短い活動期間ですが、その作品は個性的です。
個人的には現川焼の意匠に強く惹かれました。
どの作品もデザイン性、また器としての形、色に優れています。
下の画像は「刷毛地色絵抱銀杏文輪花皿」(下画像)で、銀杏の葉を大胆にデザイン化した秀作。これ以外にも素晴らしい意匠の作品がぞろぞろあります。
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長与焼は長崎県の窯で、1667年開窯から約200年間営まれ、清朝の三彩の影響を受けて誕生しました。
しかし、その作品は参考にしたであろう清朝の三彩を凌駕するような魅惑的な色をしています。
特に素晴らしいのは青みを帯びた緑。
長与焼の色は、澄んでいるような気がしました。

・・・と作品の中からいくつかご紹介しましたが、伊万里、鍋島、柿右衛門は言うに及ばず名品揃い。
とても、ご紹介しきれるものではありません。

やはり、茨城県陶芸美術館まで足を運び、その目で確かめるのが一番でしょう。
東京からなら、特急フレッシュひたちで最寄駅の友部駅まで約70分。
そこからはタクシーまたはかさま周遊バス(100円)を利用して陶芸美術館まで約15分。
*かさま周遊バスは1時間に1本ですので、ご注意ください。
それにしても、この内容で観覧料600円は破格の安さ。

今回は時間がなくて回りきれませんでしたが、所蔵品展も人間国宝の作品があるようで、1日いても楽しめるかもしれません。
平成12年4月にオープンしたとのこですが、美術館の建物も新しく気持ち良いので、居心地抜群。笠間芸術の森自体が、焼き物を楽しめる施設が他にもあるせいか、大勢のお客さんが次々に来場していました。

*3月15日まで開催中です。この後以下に巡回します。関東では、茨城のみなので、お見逃しなく!
兵庫陶芸美術館    3/21~5/24
サンリツ服部美術館  6/9~8/30
富山市佐藤記念美術館 9/12~10/25

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陶器もいいですよね。

先週の迷宮美術館は坂本繁二郎さんの特集でした。

すぴか様

こんばんは。
素敵な美術館&企画展でした。
次回は、館内のレストランを利用してみたいです。
笠間焼の器でお食事を出しているそうです。

No title

こんにちは。
早速のTBをありがとうございました。
私もはじめてでしたが、素晴しい美術館、そして
展示でしたね。
ゆっくり出来なかったので、また行ってみたいところです。
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