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「文字の力・書のチカラ-古典と現代の対話」 出光美術館

moji

出光美術館で開催中の「文字の力・書のチカラ」に行って来ました。
こちらの展覧会の報告は、日頃お世話になっているブロガーの方々が素晴らしい記事を既にアップされています(以下)。
弐代目・青い日記帳
アトリエ・リュス

う~ん、それらの諸先輩を前にして今更記事が書けない~と思ったのですが、やはり良い展覧会だったので、記録に残しておこうと奮い立つことに。

今回の展覧会では、古代から現代まで、しかも日本だけでなく海外の優れた書作品を比較展示し、書における伝統と創造のあり方を探るというもの。

展覧会チラシによれば、静かにブームを迎えている書の世界だとか。
確かに上記でご紹介したブログでも「とめはねっ!鈴里高校書道部」なるマンガまで連載されているなどと拝見すると、確かにそうなのかなという気にもなってきます。

出光美術館らしさ溢れる書の展覧会でしたが、一番のポイントは初心者に分かりやすく書との接し方ポイントがいくつかパネルで案内されていたことでしょう。
個々の作品解説も、見方についてうまくまとめてあるので、参考になります。

<展覧会構成>
1.書を説く・書で説く
2.書との語らい-響きと表現
3.古典との対話-移ろう時と書のカタチ
4.文字の世界

以下、個人的に印象に残った作品です。
・平櫛田中 「不老」 1971年
不老は筆者田中の願望か。彫刻家の書というのもみもの。

・池大雅 「般若心経観音図」 江戸時代
これ以外にも般若心経作品はいくつかあって、私でも書いてあることが分かった。お経というのも、書く人の一文字一文字が、書き手にとっての仏のようにも見えてくる。
大雅の絵はよく見かけるが、こうして「書」の分野でスポットを当ててみても、味のある書風だと思った。

白隠、仙らの書は、東博の「妙心寺」展でも接したばかり。もとより、彼らの書も絵も好きなので、見ていて楽しい。自由でのびのびとした感じが大好き。

・本阿弥光悦 「蓮下絵百人一首和歌巻断簡」
光悦が書の名手というのは周知の事実。彼の書は、当時のアヴァンギャルドだったらしい。
天才は常に新しい時代を切り開くのねと再認識。

後半、かな文字の名筆が出て来ます。
やはり、外せないのは「石山切」。今回は、伝藤原公任のものが出展されています。
名古屋にいた頃、徳川美術館で「石山切」の全てを集めた展覧会を見て度肝を抜かれたのが今も忘れられません。思えば、書の魅力にはまったのは、あれがきっかけだったかも。
料紙やかな文字の散らし書きは芸術以外の何物でもありません。

藤原行成 「久松切」(倭漢朗詠抄巻下)
伝小野道風 「継色紙」

行成は、私の好きな書き手です。ちょっと気取った感じの書なのですが、妖しげな美しさが感じられます。それに比べると、小野道風は妖しさのない優等生な優美の書。

不思議なのは、これだけの書を集めながら良寛和尚のものがなかったこと。
年明けに東博で良寛筆による書の屏風を拝見しましたが、個性的でこれも印象深かったのです。
更に昨日アップした安田靫彦も良寛の書を好んだとのこと。

個人的には、良寛が1点は欲しかったかなと。

最後は、イラク、エジプト、シリア、中国など世界の古代文明文字の紹介があります。
文字の多様さ、始まりをわずかでも感じられれば良いのではないでしょうか。


最後に都内で書の展示を見られる私の好きな博物館をご紹介。

・東京国立博物館。
言わずと知れた基本中の基本。
本館では、日本の書が時代ごとにずらりと並んでいます。
忘れてならないのは、東洋館。中国の書の名筆は東洋館に展示されています。
これらは、数か月単位で展示替えがあるので博物館HPなどをこまめにチェックすれば、展示替え有無を把握できます。

・台東区書道博物館
こちらも展示替えがあり、その都度展示作品は変わります。中国の書が中心。
2月22日まで「みんなが見たい優品展 パート6―中村不折コレクションから―」が開催されています。


書を見ていると、気持ちが落ち着いて来ることが多いです。
そんな気持ちになった時、出かけてみると良いかもしれません。

*2月15日まで開催中です。

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「文字の力・書のチカラ」

出光美術館で開催中の 「文字の力・書のチカラ -古典と現代の対話-」展に行って来ました。 絵画をただ素人目線で眺めるのがやっとの自分に書の世界など分かるはずもないのですが、折角、出光美術館の会員となっているからには行かないと勿体ないという、ケチく...

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キリル様

こんばんは。
仙と白隠の書を一緒くたにして、記事中紹介してしまったのですが、
両者の書はやはり違いますよね。
仰る通り、仙の方がより大らかな感じを受けました。

Tak様

> 出光さんはいつも丁寧で好感持てます。

⇒ 同感です。
  見せ方も解説も分かりやすいですよね。

No title

こんばんは。
ご紹介いただきましたが、ただただ恥ずかしいかぎりです。
>静かにブームを迎えている書の世界
密かに広がっていたのですね。そういえば先日、東京都美術館を訪ねたら、書の展覧会がいくつも開かれていて驚きました。
普段、絵の世界で知っている名前が結構あって馴染みやすかったですね。仙崖なんて書もおおらかで、らしい感じがしました。

No title

こんばんは。

僭越ながら
意外と良かったです。
この展覧会。

出光さんはいつも丁寧で好感持てます。
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